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年間260万人が登るヒューマンスケールな自然 『高尾山』

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世界一登られている山と聞いて、どんなだろう思っていたら、とても自然豊かで、道のりも楽しい。昔から修験の山として知られ、小さな滝や洞窟もあり、行者が好みそうな場所。天狗の伝承もあり、アニメグッズも沢山売られていた。都市から近いのに、こんなにも自然を感じられる、標高599mのヒューマンスケールな山。



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しかし、年間260万人(!)が登るこの山、汚されたりリゾート地として開発されてもおかしくはないのに、驚くほど自然が保たれている。古代から高尾山薬王院があるこの山域は殺生を厳しく戒めてきた。中世にここを治めていた北条氏照も「本山の竹木の伐採を禁じる」 として保護してきた。1967年には国定公園として指定され、今も多くの自然林が遺されている。あの牧野富太郎もここで多くの新種植物を発見してきた。
昔から大切にされてきた山だ。


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頂上からは、武蔵野台地が一望出来る。左奥の地平線に近いところにある緑地が狭山丘陵だ。そこから右に、立川崖線、多摩丘陵の緑が続く。その他はびっしりと建物が詰まっている。自転車でヒーコラ言いながら越える山や谷が多いのだけど、ここからみると、ただただ平たい土地だ。天気がよければ、ここから東京タワー、江ノ島まで見えるという。

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帰りは、猿山と高尾山のミュージアムに寄って、温泉入って、だんご食べて、またヒーコラ言いながらあの左奥の緑の端まで自転車を漕ぐ。


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