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科学の夢と現実の館 『東京電力廃炉資料館』

福島県、富岡町にある『東京電力廃炉資料館』へ行った。2018年11月30日オープンした新しい施設だ。
現在の廃炉作業の様子や事故原因などを紹介している施設。映像や音声、スタッフの紹介も充実していて、観てると色々と勉強なる。


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真円や正方形を元とした空間レイアウトになっていて、原子炉や原子炉建屋を想起させる。

現在、福島第一原発の廃炉作業に携わる人は3,610人/日。indeedで調べてみたら、現場作業員は日当6,000円+危険手当5,000円。
単純計算で人件費は39,710,000円/日だ。もちろん、専門職の人件費はもっと上だろうけど。すごい規模だ。

ここの建物は、元のあった原発PR施設『エネルギー館』を流用したのもので、建物の外観は、アインシュタイン、キュリー夫人、エジソンの生家がモデルとなっている。

当時の展示を今ではみることは叶わないが、おそらく、そこでは、原子力エネルギーへの、人類による科学技術への夢が語られていたのだろう。いや、今でもこの廃炉館では、科学技術への信頼は手放してはいないように思えた。それ自体は悪いことではなく、アインシュタインやキュリー夫人に罪はない。の、だけれど。

ともあれ、科学への夢とその現実を、一度に体感できる稀有な施設だった。

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