見出し画像

社会科の先生が郷土史家であること 種子島『牧の神』

種子島地元のお父さんに案内してもらい、牧場の神さま『牧の神』のところへ行った話。

種子島の牧の神の御神体は自然石やソテツ。ここらのエビス(蛭子)さまも、海の底で見つけた自然石だ。

お父さんは、昔は沢山の牛を飼っていたが、今は数頭のみ。それでも「和牛の仔はな、良い値で買い手がつくのよ」と細々と続けている。

昔は牛馬(うしうま)と呼ばれた種子島のみ生息する動物もいたが既に絶滅。不思議なプロポーションだった。


画像1


画像2

こちらのお父さん、九州民俗学の大家、下野敏見先生が種子島で高校の教員してた時の教え子だったそう。下野さんの種子島の調査は驚嘆すべき精緻さ。教員が郷土史家として活動出来ていた、良い時代。

今の教員は学校業で忙しく、郷土研究など難しいのかな。でも、だとしたら、それは地域にとって大きな損失ではないかしら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?