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自分たちで消化し、血肉にする時間を 白老町『ウポポイ』
オリンピックに合わせてオープン予定だったが、オリンピックが延期+コロナ禍で人数制限の中で、どことなく静かな始まり。だけど、かえってそれが良かったのかも。
そう思ったのは、イオマンテの再現演技のイベントを観た時。たくさんの若いスタッフたちが、お互いをアイヌの名で呼び合い、少しぎこちなく、でも熱心に踊り歌っていた。
彼らはきっと、オープンの為にずっと練習してきたのだろうと想像できた。けれど、インバウンド客は訪れることなく、会場は満杯にはならない。彼らにとっては残念なことだったのだろうか。
きっとそうじゃないだろうと、勝手に思っていた。ほっとしたのではないかしら、と。
国主導の大きな流れに巻き込まれることを一先ずは逃れ、これから1年?かけて、自分たちのやっていることを消化し、自分たちのものにする時間を得られたのじゃないかなと。
明治大正のアイヌ詩人・違星北斗の詩に、和人の見せ物にされるアイヌへの嘆きをうたったものがあった。
違星北斗の記事: https://note.com/shuzo_kumagai/n/ndc4d9c87a7a6
同じように消費されないよう、自分たちで消化し血肉とする時間を。また時間が経ったら、また彼らに会いに行こう。
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