武蔵野の地を歩いた円熟の民俗学者の姿 『東やまとの生活と文化』
東大和市『東やまとの生活と文化』。
東大和の民具を中心に調べられた資料集。
民具だけでなく、ツクリモノや住居、お墓まで詳細にスケッチされ、さらにそれにまつわる説明や聞き書きまでおさめられている労作。
これほどのボリュームと内容はそうそうお目にかかれない。もしや、、と思って、編集者の欄を見てみると、そこには、田村善次郎、相沢韶男、段上達雄、そして宮本常一の名前が。
これは、武蔵野美術大学の学生と共に民俗学者の田村善次郎さんらによって5年の月日を費やして編まれたものだったのだ。