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パチンコ、ギャンブル依存を克服した方法

始まりは20歳過ぎくらいに、自動車教習所の帰りのバス待ちをしていた時のことだった。

一緒に来ていた友人が「暇つぶしにパチンコやっていこうぜ?」と言い出したのがきっかけであり、その時が初めてのパチンコだったとおもう。確かその時は500円程玉を借りて遊んだだけで何事もおきなかった。ただ、デジタル回転が新鮮にみえてファミコンのようなゲームとはまた違う興味をそそられた記憶がある。

それから数カ月。買い物帰りに時間を持て余していた時、ふとパチンコ屋のネオンにつられ、蛾のように店内に吸い込まれるように入ってしまった。

1000円も使わないうちに大当たりが始まり、確変がとまらなくなった。あれよあれよという間に1000円がパチンコ玉一杯の箱15箱ほどに変わっていった…やめるときに店員さんを呼び、玉を流した後レシートを渡され、カウンターで景品に交換するのだと聞いた。そこでは暗黙の了解のごとく「全部交換しますか?」と、訳がわかっていなかったが「はい」と反射的に答え、その後十数本の文鎮のような棒をわたされた。

どうすればいいかわからず、近くに人に聞くと景品交換所という場所で「買取」をしてもらえるらしい。そこで文鎮のような棒を渡すと現金8万円ほどを渡され、驚いた記憶がある。それからが地獄の始まりだった。

当然、そんな幸運が続くわけもないが、5回に1回くらいはそれなりに儲かったためパチンコにのめりこみだした。今から20年以上前のパチンコ規制はかなり緩く、爆裂連荘する機会が当たり前のように設置してあり、10万円を一撃で稼ぎ出すことも珍しくはなかった。

当初は地道に貯金をしていたのだが、パチンコをやりだしてから徐々に減っていき、いつしかサラ金に手を出すようになった。幸い実家暮らし、月収もボーナスもそれなりにいい会社で仕事していたため、当面はお金も尽きることはなかった。

だが、そんな生活を13年ほど続けたある日、消費者金融の総量規制が始まり、新たに借り入れることができなくなった。そして、その時には一人暮らしを始めており生活費に困窮し、サラ金をあてにしながら資金繰りを続けていたため、最終的に借金420万円程に膨れ上がり、自己破産をするはめになった…。

だが、本当の地獄はここからだった。お金がなくてもパチンコをしたくてたまらなかったのである。とにかく1000円でもあれば、パチンコへ足を運び打ち、そして負けていった。本当に愚かとしか言いようがない状態である。生活に必要なお金も使い込み、支払いは延滞ばかり、破産後の2年間はどうしようもない状態で生活をしていった。

そしてまた、新たに借り入れができるようになったものの、相変わらずパチンコ依存は治らない。掛け金を抑えた低レートの1円パチンコ、5円スロットなどが登場したおかげで浪費速度は多少マシにはなったが、金欠は相変わらずだ。スーパーで数円の差を気にするくせに、コインサンドに1000円入れるのは躊躇しないという異常者ぶりである。

本気でなんとかしなければと思ってなんとかなるものではなかった、無力感に押しつぶされ、人生に希望が持てなくなってしまっていた。

そんな時に現金を持たなくて済む生活スタイル。というネットの記事を見つける。電子マネーを使って生活するというものだった。

ここで言う電子マネーとは楽天EDY、Suica、QUICKPAYなどのタッチ型決済手段のことである。ペイペイなどのQR決済系を使っても良いが、アプリ起動からの読み取りの手間があり、支払いがスムーズではないので却下する。

もうこれしかない!そう思って早速電子マネー生活を開始することにした。

とりあえず現金でなければ払えないものをリストアップしてみる。

*医療費(クレジット可もあるが概ね現金)

*個人経営の飲食店など

*パチンコ、パチスロ、公営ギャンブル(競馬など)

*風俗店の大半

*切手、小為替、商品券類(換金性が高いもの)

などがあげられる。

このうち生活に必要になる可能性が高いのは医療費くらいで、郵便物を出すのは郵便窓口に出せば直接電子マネー払いが可能。大人の娯楽系をひかえるのは言うまでもない。

つまり生活の大半は電子マネーかクレジット決済(デビットカード)で事足りてしまう。公共料金や税金すらクレジット決済が可能だ。

そして娯楽にお金を使いたいなら動画配信サービス、ゲームなど代替ツールはいくらでもある。とにかく現金を手元におかないことが重要になる。

クレジットが必要な局面も結構あるがデビットカードでよい。クレジットカード自体借金なので、できるだけ使わないほうが良い。というか、住宅ローン、カーローンを含めて借金は極力しないほうがいい。

それは、生活基盤が崩れた時(失業など)身動きがとれなくなってしまうからである。この記事を書いている現在まさに失業中である。

借金には金利があるため、毎月定期的に返済をしていてもなかなか減っていかない。生活管理ができていないならば、突発的な出費が重なれば借金は増える一方である。

ここ半年でようやくギャンブルから身をひくことができたものの、時すでに遅く、金利のみで借金が膨れ上がってしまい、今月二度目の債務整理をする羽目になっている。しかも失業中。一応就職先は決まったのだが、4月までろくに仕事ができない状態。

借金をしないと同時に、ある程度の貯金も大事だという事を改めて痛感している。現在、無収入の状態で途方にくれているが、こんな時だからこそできること。今の自分のようにならないよう反面教師として、心に刻んでおいてほしい。

まとめると

ギャンブル依存になったと自覚した時

現金をもたず、電子マネーに変換しておくこととクレジットかデビットカードで買い物をすること。

パチンコ屋へ行かないようにする生活を3か月、半年と続けるとパチンコへの意欲が薄れていく。(これは経験談なので間違いない)

だが、一度でもパチンコをやって勝ったりしたら、依存症へ逆戻りしてしまうので要注意。

電子マネーのメリットは他にも支払いが数秒で終わる。釣銭もない。金額間違いもない。とにかくスムーズ!

パチンコ依存の方は是非、電子マネーを使った現金をもたない生活をしてみることを強くお勧めする!


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