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「雨の国」ロンドンを楽しむ方法

イギリスといえば、王室や紅茶などで有名であるが、「雨の国」と言われるほど雨のイメージが強い。


その中でもロンドンは「霧のロンドン」とも呼ばれている。
実際に年間140日も雨が降るそうだ。
しかし一日中降り続くことは少なく、雲の流れは非常に速い。

それに加えて、地中海性気候で暖流が流れているため、気温だけでみると緯度が同じ北海道と比べたら比較的暖かい。



このような特徴的な気候から、”1日のうちに四季がある”とも揶揄される。


実際に自分が滞在した5日間のうち4日は曇天で、最終日だけ今までの天気が嘘だったかのような快晴であった。


そんなロンドンのラスト2日を今回のnoteで書いていこうと思う。


今までの4編はこちらに。


今回のnoteでヨーロッパ編は終わり。

では最終章を書いていきましょう。


ーーーーーーー2/25日ーーーーーーー


ロンドンに滞在できる時間は残り丸2日。


ホテルをYHA Earls court hostelから、日本人が経営しているゲンダイゲストハウスに移し、この日がスタート。

日本人のおばちゃんがホテルの設備を隅々まで教えてくれたり、日本語のロンドン観光の雑誌や本が多く置いてあり、1人で来ても安心して泊まれそうなホテルでした。


【タワーブリッジ】

11:00


ホテルから地下鉄に乗り、ロンドンの名所タワーブリッジへと向かう。

ビッグベン周辺が天気と工事で少し残念だったため、こっちは良い景色が見れるだろうと楽しみにしていたのだが、、

駅を出た瞬間。大雨(笑)

歩いてタワーブリッジに向かうが、強風で傘が壊れてしまいそうなほどの悪天候で、故障を恐れてカメラを取り出せず、、、

橋の上で落ち着き、写真を一枚。

ロンドンの空はずっとこんな感じである。それで強風や大雨が降ったり、そして急に止み温かくなったりする。

先の読めない天気と急変する空模様は、ものすごいめんどくさい。天気予報なんてほとんどあてにならないのだ。

橋を渡り切り、全貌がよく見える場所へ。

テムズ川


こんな綺麗な橋なのに本当に天気がもったいない。晴れている日の夕方なんかはたぶんすごい景色になるんだろうなと思いながら歩く。

ここのすぐそばにはCity Hallという建物が。

ここはひそかに楽しみにしていた、建築美が見られるスポットである。


【シティ・ホール】

12:00


ロンドン市長とロンドン議会によって構成されるGLA(大ロンドン庁)の本部となっている建物である。巻貝のような形をしている。


内部の構造が特徴的であり、このような渦を巻いた階段が見られる。

それを期待し中へ、セキュリティチェックをし、エレベーターで最上階まで上がったところ、
ボディガードに止められ、関係者以外は入れないのだという。

主要な会議があるらしい。本当に残念。
地下しか行くことができなかった。

もともと天気によって気分が落ちていたが、心は一気にロンドンの天気と同化した。


ならもうお昼を食べに行こうと歩き始めた2人に着いていくが、ここであることに気づいた。地面に何かが反射している。


これはもしやすごい写真が撮れるかと思い、2人に

「3分だけ待ってて」と言葉を残し、早速ベストポイントを発見。

シティーホールと手前にあるてすりが上手くマッチし、宇宙に浮かぶ土星のようなきれいな絵が。


シティーホールのみで撮ってみると、どれだけ面白い形をしているかがわかる。


カメラを左に向けてみると。

中心地の建物と人間が綺麗にマッチ。


このような写真を撮る手順はいたって簡単。


リフレクションをうまく撮る方法


平らな地面にできた水たまりを探す。
(土→コンクリート→タイル の順で綺麗に映りやすい)

カメラを水面ギリギリまで近づける
(近づけるほど現実と反射の境界が無くなり綺麗)

風が止んだ瞬間にシャッターを切る
(風があると水たまりに波ができ、反射がぶれる)


これを意識するだけで綺麗な鏡写真が撮れるんです。

パリ編にあるルーブル美術館、エッフェル塔の写真も同じような手順で撮りましたよ。





雨が降り偶然できるリフレクションもあれば、自分でここ良いリフレクションが撮れそうだと思った瞬間にペットボトルの水でマンホールくらいの幅の水たまりを作ればリフレクション撮ることも可能ですよ。

(有名観光地などでやると景観を汚してしまうことにもなるので注意を!)


良い写真を撮れたり気分はすっかり良くなり、お昼ご飯へ。


【ITALIAN PADELLA】

 13:00

歩いて15分程のところにある、イタリアンPADELLAというお店に。


安くて美味しいと評判のお店で、店内に入ると大盛況。


前菜(チーズやトマト、バゲット)は5£前後。
パスタは5~10£ととてもリーズナブル。

Burrataというモッツアレラチーズにオリーブオイルソースがかかった一品と、トマトにオレガノソースがかかった一品。各々でパスタを注文。




このトマトとチーズを付け合わせのパンに乗せ、オリーブオイルをつけて食べたらもう絶品。
この2つは行ってみたら是非頼んでください。


パスタもおいしく、最高のお店。
量は少し少なく感じたが、値段も安いし満足。



【バラ・マーケット】

14:00

PADELLAのほんとすぐ隣にある食材マーケットへ。


イギリスのみならず、ヨーロッパの美味しい食材が集まっていて、お土産や食べ歩きにぴったりのポイントです。


日本の鳥そぼろご飯のお店もありました(笑)

生ガキやパエリア、ドーナツなどを食べれて大満足。





ノリ良い店員さんが多く、ほとんどのお店で試食をさせてくれました。

常に活気があり、ベンチやテーブルも多く設置されていて大賑わい。



そんなバラマーケットを歩いていると、床屋さんが。


値段はそれほど高くなかったので、おまかせで切ってもらうことに(笑)


横と後ろをとても短くフェードカット並みに刈り上げたスタイルに。

これがこんな感じに。


さっぱりしてお店を出た瞬間風が冷たく感じましたが、結構かっこよく切ってもらえたので満足でした。

BARBERスタイルというのだとか。


【HARRODS】

17:00


友達二人が家族にお土産を買うというので、「世界一有名なデパート」ともいわれているHARRODSへ行くことに。


バッキンガム宮殿から結構近い。

もう入る前から威厳がすごい(笑)


紅茶やビスケット、はちみつなどの定番お土産から、名が知れたようなハイブランドのお店が数多く軒を連ねている。


日本の三越や高島屋のレベルを何倍にもした感じ。

その中でも一番驚いたのが、トイレである。

敷地が広く、トイレの場所をDiorの店員さんに来たところ、わざわざトイレまで案内してくれて、終わって出てくるとことまで待っていてくれたのである。

それだけではなく、トイレに警備員?サービス用の人?が1人常駐していて、ごみ拾いや清掃をしていた。

極めつけはこれである。

なんとトイレに使い放題の香水が置いてあるのではないか。
しかもハイブランド。

さすがHARRODS。

パリでLOUIS VUITTONで買い物をしてこのような場所には少し慣れていた気持ちではいたが、高級感のある内装やこれでもかというサービス。

身の丈に合わない素晴らしい場所でした。


そんな中友達も買い物を終え、外に出ると薄暗く、夕食の時間帯。



さて。ここから何をするのかもう予想はつきましたか?



正解。PUBでサッカー観戦です。


プレミアリーグのリヴァプールの試合を一試合観戦し、この日も終了。

お決まりのマックフルーリーを食べながらホテルに戻るのでした(笑)




ーーーーーーー2/26日ーーーーーーー


丸一日滞在できる日も本日でラスト。

夜にはこの旅行の締めくくりであるCL観戦が控えている。

昨日と一昨日でロンドンの中心部はほとんど訪れたため、今日は少し外れたところにある観光地へ向かうことに。


【グリニッジ天文台】

12:00


ロンドン中心部から地下鉄で東へ向かうこと15分。

「経度0°0’0”」の街であるグリニッジに到着。

グリニッジは、7つの海を支配した大英帝国が定めたグリニッジ標準時の基となった、グリニッジ天文台がある街である。

グリニッジ駅から少し歩いたところのインドカレー屋で腹ごしらえをし、いざ天文台へと向かう。


天文台は小高い丘の上にあり、広大なグリニッジロイヤルパークを突っ切って坂を上れば公園の入り口から10分程度で到着する。

赤レンガで統一されている。


丘の上にあるので眺めは抜群。グリニッジロイヤルパークとロンドンの中心地がよく見える。


その丘の頂上の隣にあるのがグリニッジ天文台の24時間時計である。


グリニッジ標準時を示す時計であり、24時間表記というのが面白い所。
私たちが普段見る時計は12時間表記。

この時計のすぐ奥に、子午線をまたぐことのできる場所が。

天文台の入場料は15£。

本初子午線をまたぐために多くの人が入場。小学生が校外学習でも訪れていました。



この建物の中に、展望台についての望遠鏡などの資料や、海軍都市であった航海記録や説明などが多くありました。

これが本初子午線。


西半球と東半球の境に立った。貴重な経験になりました。




【CHELSEA vs BAYERN MUNCHEN】

17:00

グリニッジを後にし、三日前に訪れたスタンフォードブリッジに再び訪れる。

前見た試合はプレミアリーグの一戦。
(イングランドのサッカーリーグ)


今日見る試合はUEFA CHAMPIONS LEAGUEの一戦である。
(ヨーロッパ最強クラブチームを決める大会)


その決勝ラウンド1回戦であり、イングランドのチェルシーとドイツのバイエルンミュンヘンという好カードである。



3日前と同じように、特別ラウンジでの食事付きのため、早めにスタジアムへ。

専用の入り口から入場。


エレベーターに乗り、扉が開いたらエントランスが。


いたるところに濃青のドレスをまとった美女やスタジアム関係者がいて、大学生がこんなところにいていいのかという感じ。(笑)

様々なクラスに分けられていて、自分たちはWISE SUITEというクラスへ。



コース料理が振舞われ、もちろん飲み放題。
歴代のCLの試合がモニターで放映されていて、お酒も入りみなさん上機嫌。

アップが始まるということで、グラウンドへ。


夜はまた雰囲気が一味違う。


アップ開始。


アップを終え、選手が入場。


この時のアンセム(讃美歌)の迫力は間違いなく人生1であった。

Twitterに動画載せてあるのでもしよければクリックして聞いてみてください。スタジアムの一体感が半端ないです。

キックオフ。


一つ一つのプレーに対し観客がリアクションをし、盛り上がりは最高潮に。


結果はバイエルンミュンヘンが3-0で勝利。
熱い試合でした。

ハイライトはこちらから。

チェルシーのサポーター席に座っていたバイエルンミュンヘンサポーターとチェルシーサポーターが言い合いを起こし、スタジアムからつまみ出されるという一幕も(笑)

さすがCL。盛り上がりも日本と大違い。

ひそかにバイエルンミュンヘンを応援していた自分はヒヤヒヤでした(笑)


素晴らしい時間でした。こちらもチケットは6万円。それより価値がある時間だったと思います。


スタンフォードブリッジをあとにし、恒例のマックに寄ってホテルへ。


明日の夜にはもう日本に向かって飛行機に乗らないといけないと思うと少し寂しく思いました。


ーーーーーーー2/27日(最終日)ーーーーーーー

チェックアウトから飛行機の時間まで余裕があったため、ホテルのちかくを散歩がてら買い物し、時間を潰す。



果たして次この赤バスを見るのはいつだろうと思いながら、地下鉄の駅へ。


【ヒースロー空港】

15:00


ヒースロー空港に到着。



買い物をした商品の免税手続きを済ませる。


535€(約63000円)の商品から、57€(約6700円)が免税された。

約12%が戻ってくるので相当嬉しいですね。

※免税品は出国前に開封してしまうと免税を受けられないことがあるので注意を!!


オンラインチェックインを済ませて飛行機に乗り込み、日本へ戻ります。


飛行機内でもCLを見ることができたので、現地で見た試合の再放送と、ほかの好カードの一戦を見る。(笑)



それに加えて多くの映画、美味しい機内食、CAさんのサービスがあり、快適に12時間を過ごせました。



空と宇宙の境の無いグラデーションは圧巻。

ロシア上空を通り

日本へ到着。


【ヨーロッパ編・終了】


長いようで一瞬の10日間でした。

日本に帰ってきてからは、寂しいという感情など無く、満足感と達成感が心を埋め尽くしていました。

初海外にしては上出来以上の何物でもありません。

2人には感謝しています。
疲れが出てきて最後らへんはみんな口数減ったけど10日間喧嘩もなしでフルで楽しかったのはすごいと思う(笑)


旅の記録としてはこれで終わり。

ヨーロッパにいるときに考えたこと。日本との違い。

旅に対しての価値観の変化などはまた時間がある時に書いていこうかと思います。

そして読者のみなさん。こんな長いnoteを毎回読んでいただきありがとうございます。
ヨーロッパ編。全てで30000文字を超えていました。(笑)


魅力だらけのヨーロッパを感じていただき、日本での生活を抜け出してヨーロッパにいきたいななど思っていただければ嬉しいです。


これからもいろんなところに行って様々な場所でシャッターを切り、思ったことを伝えていきたいと思います。


ヨーロッパのnoteを書き終えたばかりですが、明後日3/12日から電車でまた青春18切符を使って東北1周してきます。(笑)


また近いうちに更新しますね。

ありがとうございました。

ではまたいつか。

体に気を付けて過ごしてください。


shuto

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