世界遺産「モンサンミッシェル」が想像の斜め上すぎた件についてお話しします。
みなさんこんにちは。shutoです。
前回のベルギー編に続き、今回はフランス。
前回は5000文字超えてしまい長くなってしまいました、、
今回こそはコンパクトにまとめようと思います。
今回は
「モン・サン=ミッシェル編」
前回のベルギー編はこちらから
「聖ミカエルの山」という意味のモンサンミッシェル。
その意味の通りに、島の頂上には修道院が建てられている。
ただただ綺麗な海に浮かぶ建物なだけではなく、激動の歴史が背景にあるのでさらっとお伝えしてから自分たちの旅行記を記すことにします。
【モンサンミッシェルの歴史】
百年戦争期(1337-1453)の海に浮かぶ城塞
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フランス革命期(18世紀頃)の刑務所
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現在ではヨーロッパ有数の巡礼地であり観光地
という変化を経て、今に至っている。では簡単に説明を。
【百年戦争期(1337-1453)の海に浮かぶ城塞】
708年。司教であるオペールという人物が、聖ミカエルの啓示に従い、岩山に聖堂を建てると、岩山は一夜にして海に囲まれる孤島となったという伝説が残されている。
はるか昔からベネディクト会の修道院として巡礼されてきた。
ジャンヌダルクが活躍した百年戦争が起きた頃には、英仏海峡に位置している立地から、対イギリス軍の城塞として使われていた。
その名残もチラホラと残っていた。
モンサンミッシェルがあるサン・マロ湾は潮の満ち引きがヨーロッパで1,2を争うほど激しく船で近寄り堅いこともあり、一度も落城したことがなかったのだとか。
【フランス革命期(18世紀頃)の刑務所 ~海のバスティーユ~】
17世紀末から18世紀頃は、刑務所として利用されていた。
1789年。バスティーユ牢獄の襲撃によりフランス革命が勃発。
バスティーユ牢獄
フランス王政が管理する牢獄であり、王政批判をする政治家や国民が裁判することなく半強制的に収容されてしまう場所。専制政治の象徴。
これにより修道院が国に没収されてしまい、海のバスティーユ牢獄として刑務所利用され国が管理することに。
修道院としての機能は後退。
【現在ではヨーロッパ有数の巡礼地であり観光地】
19世紀頃、西洋で芸術や文学など、文化財に対する保護運動や評価運動が活発化。
「レ・ミゼラブル」で有名であるヴィクトル・ユゴーがモンサンミッシェルの刑務所利用を批判。
これを理由に当時の権力者ナポレオン三世は、モンサンミッシェルの刑務所としての利用を廃止し、国の所有ではなくなった。
その後修道院の修復作業が始まり、今となっては世界の人々を魅了する海に浮かぶ孤島となっていったのである。
10世紀以降、年数を重ねるごとに増改築が繰り返され、
ゴシック様式・ロマネスク様式・ノルマン様式など時代ごとの建築様式が混ざった美しい作りになっている。
現在ではUNESCOの世界遺産にも登録されていて、
モンサンミッシェルとその湾
フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路
という2つの世界文化遺産として登録されている。
そんな歴史があるモンサンミッシェルへ出発。
【行き方は3通り】
1 「電車+バス」
TGVという日本でいう新幹線のような列車に乗り、レンヌ駅へ。
そこからモンサンミッシェル行きのバスに乗車。
所要時間:3時間程度
料金:85€前後
2 「直行バス」
パリからモンサンミッシェルまでの直行バスが運行しています。
所要時間:4,5時間
料金:25€前後
格安ですが、往復10時間程度かかるので、パリから日帰りの方はオススメしません、、
逆にモンサンミッシェル内やすぐ近くにホテルを抑えている方は格安バスを使うのが良いかもしれません。
3 「ツアー」
HISなど多くの会社がモンサンミッシェルのツアーを催行してます。
自分たちはEmi Travelという会社のツアーに参加。
送迎・地図・アシスタント・入場料込みに加えて、モンサンミッシェル内のレストランのコースが安く食べられるセットもオプションで販売してくれて非常に良いツアーでした。
日本語の予約確認もあり安心。
いざモンサンミッシェルへ。
【Emi Travel Parisサポートラウンジ】
9:30
朝の9:30。集合場所となるEmi Travel Parisサポートラウンジへ。
周りはツアーに参加する日本人のみで、パリにいるのに妙な感覚(笑)
受付を済ませ30分程待ち、バスへ乗車。
大型バス2台あったが、空席もまばらに。席指定もなく早い者勝ちといった感じであった。
出発。パリの市街地を20分くらいで抜け、すぐに高速へ。
ツアーガイドさんがパリの名所の歴史などを説明してくれて退屈さはゼロ。
参加客も全員日本人ということもあり、知らない知識などには反応もあり、バス全体は和やかな雰囲気(笑)
高速にのるとすぐにこんな風景が。
天気も順調。
11:00くらいにドライブインに寄り小休憩。トイレを済ましまたすぐに出発。
【ノルマンディーの田舎村】
12:00
このツアーにはモンサンミッシェルだけでなく、途中の村によって45分程滞在する時間も含まれていた。
4時間程度ぶっ通しでモンサンミッシェルに向かう疲れを癒すためにきっとツアーに詰め込んでくれたのだろうが、
名前も聞いたこともない村に寄るなんて正直いらん。
とりあえず早くモンサンミッシェルに連れてけや。そんな思いでバスを降りる。(笑)
昼ごはんをここで済まさなければいけなかったので、ガイドさんがおすすめしていたパン屋に寄ることに。
ここのサンドイッチは美味しかった。友人は2つペロリと完食。ヨーロッパ来て一番うまいとか言ってた気がする。(笑)
うん。まあ村の雰囲気は悪くない。どころかむしろのどかで良い。
色とりどりなお店が並んでいて、ここぞとばかりにシャッターを切る。
やはりGR2は街撮りに強いことを実感。
可愛らしい広場もあり、良い時間だった。
ツアーで立ち寄る村には2種類あり、曜日ごとに変わるとのこと(2020年3/1日現在)
ちなみに自分たちが行ったのは、ディーブ・シュール・メール村。
バスに再乗車し、モンサンミッシェルへ。
乗車10分ほどで友達らは爆睡。欲しいよそのすぐ寝れる力。
自分は全く寝れず、ぼーっと外の景色を見ながら音楽を聴いて時間を潰す。
モンサンミッシェルに着く前に、レストランのコース予約をし(20€)、修道院のパンフレット、入場券、マップガイドなどを受け取る。
ガイドさんの口も周り、これでもかというようにモンサンミッシェルの説明をしてくれる。ありがたいことだ。
【モンサンミッシェル到着】
15:30
到着といってもまだモンサンミッシェルがそばにあるわけではない。大型バスでの移動はここまでになる。
帰りのバスの出発は19:30。約4時間は自由行動になる。
バス乗り場からモンサンミッシェルまでは距離があり、歩くと30分かかってしまう。
島内までの行き方は3つ。
馬車に乗るか無料のシャトルバスに乗るか歩くか。
自分たちは時間がなかったこともありシャトルバスに乗車。ツアー参加客はほとんどこのバスでした。
対岸からモンサンミッシェルへ架かるパセレル橋は絶好のフォトスポットなので時間ある方は歩くべきです。
自分は観光の途中でこの橋からのモンサンミッシェルが見たくてわざわざ戻りました(笑)
その写真はまた後程。
シャトルバスの乗車時間は僅か5分。隙間からモンサンミッシェルが。
島内に到着
いやー大迫力(笑)
この日はほぼ干潮で、砂浜に降りることもできた。
天気はいいとは言い難いが、数日前まで大嵐だったというのを聞くと、恵まれているほうである。
後で晴れることを祈り、写真は数枚だけ。修道院へ向かう。
建物?岩山?に入る門をくぐると、アーケード街が。
お土産屋や飲食店がずらりと30店舗ぐらい軒を構える。
立ち寄ることはなく、頂上の修道院へ。
【修道院到着】
16:15
帰ってきてからマップとガイドをなくすというポンコツさ。記憶を呼び戻しながら写真と共に振り返っていきます(笑)
アーケード街が終わると、すぐに修道院の入り口を発見。
入ってからすぐこの迫力。
この階段を上ると、こんな感じ
上を見てみると。かっこよすぎますね(笑)
この先で入場券を渡し、修道院の中へ。
模型。
中に入るとまず教会。
いくつかの部屋を過ぎ外に。
回廊。素晴らしく絵になる。
綺麗な二点透視法。
中に入る。ここは食堂だそう。
ハリーポッターに出てきそうな世界観。
こちらは西のテラス。
こちらからも頂上の塔が。
他にも礼拝堂や迎賓の間など多数の部屋があったが、写真に収めていない、、noteを書くことを完全に忘れていて、綺麗な箇所しか撮影していなかったのだろう。申し訳ありません。。。
【パセレル橋へ】
17:00
修道院の見学も終わり、時刻は17時。
本来なら早めにレストランに入る予定だったが、遠くから眺めたくなり、友達2人とは別れ自分はパセレル橋、2人はレストランへ。
少し離れて橋の上から。
馬車も来た。
離れていくにつれ綺麗なピラミッド型のシルエットが。
夢中で歩いていると一番の絶景ポイントの橋のカーブの手前まで戻ってきていた。
間違いなく一番良い写真。
空も明るくて良かった。
周りには建物は無く。モンサンミッシェルしかない。
余りにも綺麗すぎて、インスタライブを始めちゃいましたが、日本はその時深夜3時ぐらいで数人しか覗いてもらえず残念でした(笑)
もっとみんなに見てもらいたかった。
【ムートン・ブラン】
17:30
島内に戻り、夕食。
trip advisor より
バス内でオプション販売していた格安コースをあらかじめ注文。
モンサンミッシェルの名物「オムレツ」をいただきます。
まずはシードル(りんご酒)で乾杯。アップルソーダみたいで飲みやすくておいしい。
シードル・ポタージュ・オムレツ・バニラプリン のコース。
オムレツの代わりにムール貝も選べました。
味は正直言ってイマイチ、オムレツだけで30€程の店が多い中、お酒もスープもデザートもついて20€だったので価格相応って感じ。
しかしデザートのバニラプリンは絶品。
自分的にはこれだけに700円くらいの値段がついてても不思議じゃないくらい。
少し高くても自分たちでレストラン選んで食べたほうが良かった気がします。(笑)
【ライトアップ】
18:00
夕食を食べ終え、ライトアップを待つためにモンサンミッシェルの前へ。
外はまだ全然明るく、少しその場で待機することに。
徐々に暗くなってきて、今か今かと待っていました。
すると、オレンジ色の光がじわーっと点灯。
イルミネーションのようなぱっと点灯して光るものではありませんでした。これが世界遺産がもつ落ち着きなのでしょうか(笑)
いやーやはりGR2は夜に弱し。
AFもうまく合わず、綺麗に撮れない、、、(笑)
にしても綺麗。自分の目で見る夜のモンサンミッシェルはこんなものではなく何倍、いや何十倍も綺麗でした。
夜になるとシルエットがよく映える。
(こちらはライトアップ前、パセレル橋で露出を落とし撮影)
【パリに向けてバス出発】
19:30
ライトアップされたモンサンミッシェルを見続けながら、バス停留所まで戻る。
最後まで目に焼き付けておきたくて、シャトルバスではなく徒歩で戻ることに。
どんどんと離れていくモンサンミッシェルが小さくなって行き、思わず涙が出そうに(笑)
こんなにも訪れたかった名所に来られて、二度と来ることがないのかもしれないということを考えると、、、
美しい景色や建造物を見て感動できる
歴史や背景について興味を持てる
自分の中にこのような感性が育まれていることを幸せに思いました。
絶景を見るだけで心が浄化されて、悩みごとも消えて、すっきりした気持ちになれるというのはある意味自分の長所かもしれませんね(笑)
そんなことを思いながらパリへ戻りました。
【パリ到着】
23:30
行き集合場所であったEmi Travel Parisサポートラウンジに到着。
すぐさま近くにあるLIME(シェア型電動スクーター)を探し、ホテルへ。
もうLIMEの便利さの虜です。
素晴らしい一日になりました。
「モンサンミッシェル編」 終了
恐るべしモンサンミッシェルの迫力と絶景。
パリに訪れる方は1日予定を開けるなどして絶対に訪れてください。
つまんなかったらその日の代金保証します(笑)
(くらい満足してもらう自信があります)
次回は待ちに待った「パリ編」
有名な観光名所&綺麗な写真てんこ盛りになるかと思います。
ルーブル美術館
サントシャペル
オルセー美術館
エッフェル塔
などなどを1日で満喫。
また近いうちに更新するので楽しみに待っててください!!!
今回も約5000文字、長い。。
伝えたいことが多すぎてしょうがないのか、それとも自分の執筆能力が低いのか、どちらなんでしょうね(笑)
これからも頑張るので是非覗いてください。
ではまた
shuto
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