田口周平

Finswerというフィンテック企業でCOOをしていて、法人向けのオンラインバンクを作…

田口周平

Finswerというフィンテック企業でCOOをしていて、法人向けのオンラインバンクを作っています。B2B 領域を中心にしたフィンテックのあれこれなどをまとめていきます。

マガジン

  • Fintechの現在地

    B2B Fintechを中心に、FIntechの歴史や現在地などを書いていきます

  • ヘルシンキサウナ紀行

    ヘルシンキ周辺のサウナの体験録を載せています。

最近の記事

Part6:金融サービス仲介業登録の流れ

日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサー バンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 前回はFintech事業を営む上では切っても切れない関係にある、「銀行」の概要をまとめました。 今回は、Finswer Bankがオンラインバンク事業を営む上で登録をした「金融サービス仲介業」という制度について見ていきます。 本Partのターゲット層シリーズ「Fintechの現在地」はFinswerにジョインされる方や、B2B

    • Part5:「銀行」のキホン

      日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサー バンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 前回は日本におけるB2B Fintechの現在地についてまとめました。 今回は、Fintech事業を営む上では切っても切り離せない関係にある「銀行」について見ていきます。 もちろん、銀行を利用したことはない人は日本においてはほとんどいないと思います。現に98%近い人が銀行口座を保有しており、日常的に給与の受け取りやクレジットカ

      • Part4:日本におけるB2B Fintech

        日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサー バンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 前回は、なぜグローバルにB2B Fintechが盛り上がっているのか。実際に世界にはどのようなプレイヤーがいるのか、といった点について解説しました。 今回は、日本におけるB2B Fintechの現在地を深掘りしていきます。 日本の現在地前回の記事では、グローバルのB2B Fintechは「支出管理領域」と「銀行領域」の2つの領

        • Part3: 世界のB2B Fintech

          日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサー バンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 前回は、現代のFintechがどのように発展しているのかを見てきました。さまざまな金融機能・非金融機能をユーザーの利便性が高い形にしてリバンドンドリングすることが現在のトレンドです。 さて、ここまでFintech全般に関して記載してきましたが、今回はB2B領域にフォーカスを当てていきます。 B2B Fintechは、僕らのサー

        Part6:金融サービス仲介業登録の流れ

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        • Fintechの現在地
          7本
        • ヘルシンキサウナ紀行
          4本

        記事

          Part2:Fintechは、いまどこにいるのか

          日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサーバンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 前回は、Fintechが人類の歴史の中でどのように発展してきたのかをみてきました。 金融と技術の融合という観点では、その歴史は紀元前にまで遡りますし、近現代においてもこの150年ほど、デジタル化の発展とFIntechの進化は密接な関係にありました。 今回は一気に、ここ20年ほどの動きにフォーカスしてみようと思います。すなわち、

          Part2:Fintechは、いまどこにいるのか

          Part 1:Fintechはどのような歴史を辿ってきたのか

          日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサーバンク)を作っている、株式会社Finswer COOの田口です。 今回は、今日のFintechが人類の歴史の中でどういう位置付けにあるかを見ていきます。 FintechのイメージFintechという単語を耳にした時、皆さんはどういうイメージを持つでしょうか? 例えば経済産業省の「キャッシュレス関連用語集 」(2019年6月)では、Fintechを次のように定義しています。 言わずもがなかもし

          Part 1:Fintechはどのような歴史を辿ってきたのか

          Fintech概観 〜Fintechの歴史からB2B Fintechの発展〜

          日本一便利な法人向けオンラインバンクを目指すFinswer Bank(フィンサーバンク)を作っている、株式会社Finswer・株式会社f9k COOの田口です。 Finswer Bankがチャレンジする分野はネオバンクといわれる分野です。ネオバンクとは「銀行免許を持たずに、既存の銀行と提携することで、ユーザーに金融サービスを提供する」サービスのことを指します。 その中でFinswer Bankは法人向けのサービスですから、「B to Bネオバンク」サービスだということになり

          Fintech概観 〜Fintechの歴史からB2B Fintechの発展〜

          ヘルシンキサウナ紀行④Kotiharjun sauna: 雀と戯れるおじさんとハードボイルドサウナーランド

          これぞハードボイルドサウナの真骨頂Kotiharjun saunaは1928年創業のヘルシンキに唯一残る薪の公衆サウナだ。 まずKotiharjun saunaを訪れると目を惹くのは、外気浴スペースが大きな通りに面していることだ。海際やこじんまりとした中庭などに外気浴スペースがあることはままあるが、ここまで外の空間に開けている外気浴スペースは他にない。 それは日本家屋の縁側のように、Kotiharjunと外部との境界を消失させ、サウナのスペースを無限の世界へと拡張させてい

          ヘルシンキサウナ紀行④Kotiharjun sauna: 雀と戯れるおじさんとハードボイルドサウナーランド

          ヘルシンキサウナ紀行③Sauna Hermanni: 人との出会いに感謝する正統派公衆サウナ

          私は銭湯が大好きだ。裸で湯に浸かっていると、そこにある緩やかなコミュニティの一部に慣れている気がして、自分がそこにいて良いのだ、と落ち着くことができる。 フィンランドの公衆サウナの本質も、そのサウナ室のクオリティに加えて、そこに根付くコミュニティにあるのではないか。そのことを身をもって感じたのがSauna Hermanniである。 日本人にとっても馴染みやすい正統派サウナ1950年代に創業したSauna Hermanniは、いわゆる公衆サウナの位置付けである。これまで観光

          ヘルシンキサウナ紀行③Sauna Hermanni: 人との出会いに感謝する正統派公衆サウナ

          ヘルシンキサウナ紀行②Sampasauna: 人民の人民による人民のためのサウナ

          不死鳥はサウナでしたこれほどまでに底知れぬ愛を感じるサウナは他に存在しない。人民の、人民による、人民のためのサウナである。 Sampasauna。その歴史は2011年に地元の人々が放り捨てられたサウナストーブを見つけたことから始まった。当初は「煙突とのこぎり」以外の材料は全てゴミ捨て場で見つけるか、寄付で賄うかしてサウナ小屋を作ったらしい。 しかしながら無許可の建設だったため、ヘルシンキ市がこのサウナ小屋を取り壊してしまう。せっかく作り上げたものの行政の力の前に敗れ去った

          ヘルシンキサウナ紀行②Sampasauna: 人民の人民による人民のためのサウナ

          ヘルシンキサウナ紀行①Löyly: モダニズムサウナの最高峰

          皆さんこんにちは。FinswerというFintechスタートアップのCo-founder・COOをしている田口です。note初投稿です。 初投稿なので、去年まで働いていた霞ヶ関のこととか、先日まで留学していたUC Berkeleyのこととか、Finswerの事業のこととか書きたいことはあるのですが、それらはさておきフィンランドはヘルシンキのサウナのことを書きます。 一体どうしてフィンランドのサウナにサウナを好きになり始めて早7年。日本のサウナを愛して止まない私。それぞれの

          ヘルシンキサウナ紀行①Löyly: モダニズムサウナの最高峰