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後藤トレーナー -桐生選手のアスレティックトレーナー- のお話を聞いて。

今日は陸上の桐生祥秀選手(日本人で初めて9秒の方!)のトレーナーをしておられる後藤さんの講演を聞いて参りました!
やはり一流のアスレティックトレーナーの方から聞く話は魅力的で勉強になったので共有させてください。

後藤さんは講演会の中でもちろんトレーナーとしてプロフェッショナルであるには、トレーナーとして気をつけていること、などについてお話してくださったのですが、
今回の講演会は「夢を仕事にする」というテーマだったので、そこにフォーカスしたいと思います。

後藤さん
夢を仕事にできる人というのは本当に少ないです。叶う人は願う人のうちたったの1割ともいわれています。そして叶った人の中で「なんかこれ違うな―」と思った人は1割のうち半分。
だから、叶う確率を、偶然の確率を上げよう。
追い続けよう。

内田は思った。
そんなもんしか夢って叶わんの。すくな。まぁそうかそらそんな甘ないよな。でも叶っても「なんかちゃうなー」ってなに?じゃあ夢って何なん??
でも後藤さんはオリンピックに帯同したいと願い続けてから実現するまでに20年かかったって・・・
でも実際にかなっている。願えばかなっている。
そして後藤さんは「偶然の確率を上げる」ということを

「人生の宝くじを一枚ずつ拾う」

という言葉で表現されていました。後藤さんはどんなチームに帯同する時も、どんな人を診る時も、どんな現場であっても絶対に一生懸命に向き合ってきた。と言っていました。
これはごく当たり前のことでプロとして普通のことだと思いますが、それをやりきるのがプロです。それをやり切れない人達がいるからこそ、その人たちは2流で後藤さんは1流と呼ばれるのです。
後藤さんの過去とその過去から作り出された言葉は、いかにやりきることが難しく困難であるかを物語っていると同時に、やり切った先には必ず日の目を見ることができる、ということを語っていました。

人生の宝くじを拾うことは大事ですが、拾い続けることがいかに大変であるかは大学生でもなんとなくわかります。それでも夢を仕事にすることが出来ている人は実際にいるわけで、後藤さんは夢を仕事にして家族を養い生活しています。それがめちゃくちゃかっこよかった!!!!そしてその言葉にはもちろん難しさが見えるものの希望がありました。

トレーナーとコロナウイルス、に関して後藤さんは

πは減ったよね

と言っていました。コロナでお金が動かない、スポーツが出来ない。
スポーツチーム、企業その他諸々のお財布事情から、「トレーナー」に回すことが出来るお金は必然的に少なくなります。トレーナーが取ることが出来るπの絶対数は減っているのです。これは飲食でもなんでも。
でも後藤さんは同時に

0にはならない

とも言いました。

日本でのトレーナーの地位は正直とてもとても低いもので、これはほとんど全員のトレーナーの方が言っています。
だから、コロナに襲われると真っ先に切られる。あなたにお金は回せません。って。
でも後藤さんは「そんな中でも仕事量、収入が変わらないトレーナーがいる」とおっしゃいます。
それは、選手に、コーチに、チームに
「お前じゃなきゃダメだ、お前に見てほしい」
と言われる人です。
だからπは0にならない。本当に必要なポジションとしてはコロナが来ようとも無くならない。そういうトレーナーにならなきゃいけない。それが夢を仕事にするということ。

どうやるか。どうやったらなれるか。
後藤さんはそういうトレーナーは総じて「めっちゃ良い奴」と言いました。
それは優しいということでもあり、
思いやりがあるということでもあり、
謙虚であるということでもあり、
目の前のごみを拾えるということでもあり、
面白いということでもあり、レスが早いということでもある。
と言っていました。
とにかくこれは結局のところ人間性
(内田は「結局それやん!!!」と思った)
テーピングの知識、生理学、解剖学、マッサージの仕方、鍼のうまさ。知識技術がある人はたくさんいるけど、それは最終的にみんなが身に着けることが出来るから差にならない。差になるのは人としてどうかということ。

だからめっちゃ良い奴を目指す。
めっちゃ良い奴のなり方は大体わかる気がする。自分の周りにめっちゃ良い奴はいっぱいいるし、めっちゃいい大人もいる。
僕の周りの人全員から学べる。これに関しては僕は本当に恵まれている。周りにこんなにもめっちゃ良い奴が溢れているから。

後藤さんは学生に向けてこんなことも言ってくれた。
「コロナはチャンス!!」(多分こんな趣旨のこと)
コロナがいつか終わるとすると、その時に言われる言葉の一つに

「コロナなのに(だったのに)○○してたなんてすごいねぇー!」

これは確かにあるかもしれない。世間がコロナウイルスを後退する原因と捉えている中で前進しておけば評価される。コロナによる付加価値がつくんだ!!これはお得でしかない。これは学生はチャンス!!
みんなーーーーチャンスやで~~~~~~~~!!!!

・・・・・
今日は必死に自分の頭をほじくり返して後藤さんの言葉を思い出していたので多分文章が無茶苦茶です。でも皆さんにとっても学べることがあるかなと思います。一流の口から紡ぎだされる言葉はすごいです。
最後に後藤さんは、なぜ後藤さん自身がこういう講演会を受けるか、について語ってくださいました。
後藤さんは師匠の「トレーナーたるもの謙虚であれ」という言葉から以前は断っていたそうですが、桐生選手の活躍をそばで見るアスレティックトレーナーとして
「この活躍のそばにアスレティックトレーナーがいたということを言わないと、発信しないと、アスレティックトレーナーの地位は日本で一生低いままだ!!」
と思ったといいます。それから講演会を受けているそうです。これからのアスレティックトレーナーのために。
後藤さん、めっちゃ良い奴でした。

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