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スティーブ・ジョブズ グラフィック伝記

書名:スティーブ・ジョブズ グラフィック伝記
著者:ケヴィン・リンチ

目次
1. 概要
2. 構成
3. 学び
4. 感想

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概要

この本ではスティーブ・ジョブズの生い立ちから病死までを描くことにより、彼の人柄や苦悩、そして起業家、エンジニア、また経営者としての圧倒的なまでの強みを感じることができます。2020年10月現在、世界1位の時価総額を誇るApple,Incがどのように創設され、成長していったのかを学ぶことができます。

Apple製品って他社製品と比較して少し高いですよね。それでも多くの人がAppleを選びます。私もそのうちの1人で、俗に言うApple信者に近いかもしれません。これを読んでいる方のほとんどがApple製品持っているのではないでしょうか。なぜ、他社製品と比較しても少し高いApple製品を買うのでしょうか。そこにはスティーブ・ジョブズがApple製品にのせた彼のこだわり、夢があります。その夢の価値を人々は無意識に理解し、Apple製品を買うのです。是非、1つでもApple製品を持っている方は読んでみてください。本書は現在の世界のシステムを構築したAppleを知ることができるので学生から経営者まで幅広い方にオススメの一冊です。

構成

第1章  宇宙に衝撃を与える

スティーブの生い立ちについて描かれています。養子であったスティーブを経済的に決して裕福ではなかった義父と義母が必死に育てていく様子が描かれています。

第2章  創造性は何かをつなぎ合わせること

義父と義母の教育からか幼少期よりズバ抜けて賢かったスティーブの幼少から青年時代を描いています。飛び級をしたことで上級生からのいじめにあったりと良いことばかりではなかったスティーブの青年期でしたが、後にAppleを共同創業する1人の天才的なエンジニアである青年と出会ったのもこの時期でした。

第3章  クレイジーな人たちに乾杯

高校時代は、エンジニアリングに興味を寄せていた友人たちと日夜、様々なプロダクトを制作して過ごしていました。成績はとてもよく、Stanford University(米国トップクラスの私立大学)やUC berkley(米国トップクラスの州立大学)に入学することも可能でしたが「生きる意味」について真剣に考え始めたスティーブは教養学部が全米トップクラスだったリード大学への進学を決めます。

第4章  さぁ始めよう

リード大学へ入学した後は、東洋思想に関心を寄せます。この頃、スティーブは野菜と果物しか食べない菜食主義であったり、靴を極端に嫌い裸足でキャンパスを歩くなど周りとは異質な大学生になっていました。スティーブは東洋思想への興味を抑えきれずにインドへ旅に出かけます。しかしそこでもスティーブが追い求めていた「心の平穏」を得ることはできず帰国します。帰国後、カリフォルニアのロスアルト禅センターで知野弘文と出会います。スティーブは「心の平穏」を探していることを知野に相談します。すると知野は、「探しているものはここにある」という禅の教えを伝えます。スティーブはこの教えをApple創業後も大切にしていました。

ここまでがスティーブが生まれ、Apple,incを創業するまでの流れです。ここより先は、ネタバレになるので伏せておきます。ちなみに各章のタイトルは以下の通りです。

第5章  心の自転車のように
第6章  シンプルは複雑よりもずっと大変
第7章  未来を発明する
第8章  ひたすらスゴイものを
第9章  メチャクチャすごい
第10章 時代は変わる
第11章 Think Differentのすすめ
第12章 2塁打2本よりもホームラン1本の方が良いわけ
第13章 ハングリーであれ
第14章 進化をもたらすもの
第15章 初心に戻るという身軽さ
第16章 想いは伝わる

是非、興味を持った方は読んでみてください。
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学び

この本を通じた僕の学びはこんな感じです。

現実歪曲フィールド(詳しくは本を読んでください笑)を利用して、資金力や実績に関わらず、超優秀な人たちと仕事をすることで不可能であると言われたことを現実にしていく力がスティーブ最大の強み。
リーダーシップには7つのマントラがある
  - シンプルに徹しろ
  - 秘密主義はパワーだ
  - 冷酷を恐るな
  - エキスパートの意見を聞け
  - 製品にをのせろ
  - 完璧を目指せ
  - 徹底的に準備して話せ
・経営において協議や意見の一致を追い求めるのは非効率である
・プレゼンテーションでの留意点
  - テーマを明確に述べて強調する
  - ビジュアル性を重視する
  - 情熱から溢れるエネルギー
  - マジックナンバーに意味を持たせる
  - 特典を売り込む(機能ではなくその機能を通して何が得られるのか)
  - 問題点を解説する
・利用者の体験の良さにフォーカスすることによってのみ、既存のアイデアをより洗練されたものにすることが可能になる

感想

この本を読んで最初に思ったことは「スティーブ・ジョブズやばい」でした。頭悪そうな感想ですが、心からそう思いました。幼少期から天才じみていて、成長するごとに頭角を表しています。人間関係や、行き過ぎたマイクロマネジメントなど様々な問題はあったにせよ世界を変革するプロダクトを産み出す人はこういう人なのかと思いました。非情なまでに人に冷酷になれるメンタル、常に100%を目指し一切の妥協を自分にも仲間にも許さない執着力が彼の強みだと思います。Apple製品を使っている人は是非、読んでください。あなたの持ってるそのiPhone、iPad、Macにどのようなスティーブの想いが乗っかっているかがわかるともっとAppleが好きになりますよ。最後にスティーブ・ジョブズが行った有名なスピーチがあります。「Stay hungry. Stay foolish.」で有名なあのスピーチです。是非、興味のある方は下のリンクから見てみてください。

StayHungryStayFoolishの動画

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。不定期で更新していくので是非、フォローしてください笑

では!