見出し画像

8月26日(木) 入江悠監督舞台挨拶@新潟・市民映画館シネ・ウインドのお知らせ

こんにちは、映画『シュシュシュの娘』監督の入江悠です。
今週、8月26日(木)に新潟・市民映画館シネ・ウインドさんにて舞台挨拶をさせていただきます。

▪️8月26日(木)
新潟・市民映画館シネ・ウインド
14:35の回 上映後に舞台挨拶
登壇者: 入江悠(監督)

「風と光と二十のわたしと」

これは、新潟ゆかりの作家で、私の大好きな坂口安吾の本の題名です(シネ・ウインドさんにもたくさん安吾の蔵書がありますね)。

さすがに20才まではさかのぼりませんが、私と新潟・市民映画館シネ・ウインドさんはもう10年以上のおつきあいになります。
最初は『SRサイタマノラッパー』という映画の舞台挨拶の時でした。出演者のSHO-GUNGたちと勝手に押しかけた記憶があります。

関越道を”釣りラッパーTEC”の車でぶっ飛ばしていくと、すぐにシネ・ウインドさんに着きました。オシャレな外観と厳かな館内でした。あたたかくニコニコ笑顔で迎えてくれたのが、今の館長である井上さんです。わたしたちは若気の至りで、映画館の前でラップしたり、ゲリラ宣伝を展開したりしました。ずっと井上さんはニコニコしてくれていました。

その夜は、シネ・ウインドさんの中でささやかなパーティーまで開催してくださいました。新潟の美味しい日本酒をしこたま飲んでへべれけでホテルへ帰ると、ライムスター宇多丸さんのTBSラジオで、『SRサイタマノラッパー』がその年のランキング1位になったとの嬉しいニュースが飛び込んできました。すべてが新潟の良い思い出になっています。

その後、『SRサイタマノラッパー』続編や『ビジランテ』などでも舞台挨拶にお邪魔しました。『ビジランテ』の時は、地元出身の浅田結梨さんが駆けつけてくれて、「小学校の時に学校で作った映画をシネ・ウインドで上映してもらった」と話してくれました。やっぱり地域と深く結びあったミニシアターなんだ、と強く心に刻まれたエピソードでした。

昨年、コロナ禍でのミニシアターの窮状を、いち早くわたしに聞かせてくださったのも、井上支配人です。

あれからミニシアターを取り巻く状況は何か改善したでしょうか?
行政や政治による改善は(自粛要請という名の補償なき命令以外)、ほぼないでしょう。自助努力によってどこのミニシアターも2021年を生き延びています。昨日行ってきた名古屋のシネマスコーレさんもそうでした。

「風と光と四十のわたしと」

かつてミニシアターに人生を救ってもらった者として、『シュシュシュの娘』舞台挨拶では精一杯お話させていただきます。カバンには安吾の文庫を詰めていこうかな。

新潟の、新潟県の皆様、ぜひご来場ください。
一緒に、地域のミニシアターを守りましょう。

入江悠


画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?