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金谷真由美 『市役所シーン〜怒涛の1日〜』

こんにちは 牟根田瞳役 金谷真由美です。

私の現地入りは、クランクイン前日、市役所の飾り込みでした。
監督・スタッフさんと一緒に、俳優部の松澤さん、三溝さんと、市役所内のスペースに椅子やデスク、持ち寄った文具や手作りポスター等を設置していきます。(予告編で『市役所だけが公文書の改竄ダメって理由ないでしょ』って言っている部屋です)。
撮影を明日に控えてたので作業中もソワソワしてましたが、ガランとしたスペースがシュシュシュの市役所になっていくにつれ、気分も落ち着き現場に馴染んでいきました。
今思うと、監督はそれで飾り込みに呼んでくれたんじゃないかと思います。

さて、市役所の撮影当日。
なぜ怒涛の1日だったかというと、閉館日をお借りしての撮影だった為。
その日の内に撤収までしなければならず、撮影は時間との勝負でした。
それに加え、市役所シーンは緊迫感あるシーンの連続。緊張から私も深呼吸ばかりしてました。
エキストラさんも入られリハーサルが始まります。多人数のシーンで動きのタイミングを合わせるのに時間を要しましたが、徐々に市役所の空気が出来上がって行きます。

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いよいよ撮影開始。
牟根田が未宇にネチネチ嫌味を言うシーンから。気持ちを高めいざ本番。ネチネチ。が、セリフは終わったのに一向にカットはかからない。ので、アドリブを続ける。ネチネチネチ。

『それ、面白くないんで。別ので。はい、もう一回。よーい』
このように、監督は役のことを俳優部に任せてくれました。俳優部が出してきたものを修正していく。だから、めちゃくちゃ準備して現場に入りましたしやり甲斐もありました。なんですけど、カットかかってから次のテイクまでが、兎に角、早い。スタンバイ位置に小走りで戻る間、頭フル回転。それ違うならこれはどうだろう? 何を言うか考える考える。間髪入れずに、2テイク目。よーい、スタート。
おかげで自然と眉間の縦ジワ深くなって、牟根田の顔に淒みが増しました。
『はい、OK!』

b-48のコピー

ホッとしたのも束の間、次の着替えをしに控え室へ、ダッシュ。
屋上、駐車場と場所を移動しながらどんどん撮影していきます。
しかし、撤収時間も迫ってきます。
監督の指示を出す声も大きくなって行く中、いよいよ市役所ラストシーンへ。
未宇と市長チームが揃う、緊迫感最大のシーン。発した自分の声にもビクッとなるくらい、静まり返った会議室。時間が迫る中、いいシーンになるよう監督も粘ってくれます。
俳優部の芝居も熱を帯びてきます。
そして、『はい、カット!OK!』
無事、撮影は終了しました。

監督の声に俳優部も緊迫感から放たれ、ふーっと自然に声が漏れました。グイッと、ビールでも呑みたいなぁ、と思ってると、ガシャンガシャンガシャン!と激しい音が。何事かと思ったら、スタッフさんが今まで使ってた長机を片付け始めます。シーンに没頭していてすっかり忘れてましたが、今度は撤収作業です。
余韻に浸ってる場合じゃない!
今、座っていた椅子を持ち上げ、『これはどこに片付けますか!?」さっきと打って変わって大声を張り上げます。『向こうの倉庫へ!』各々、机や椅子を持って、長い廊下を倉庫に向かって走ります。建物の端から端まで、走る走る走る。おばちゃん、ヘロヘロです。だって廊下長いし、椅子重いから。ふと前を見ると、監督が学生スタッフと重たい事務机を持って小走りしてます。
びっくりしました。机を持って走り回る監督ってそれまで見たこと無かったから。
率先して動いている監督の姿に、ヘロヘロしてる場合やない!と、気持ちを立て直し、お借りした場所を元通りに復旧していきました。最後に、スタッフさんが飾り込み前の記録写真と見比べて、復旧できたか入念にチェック。そして、どうにかこうにか時間内に撤収作業が完了しました。

m-79のコピー

今度こそほっと深い安堵の息を吐き、心も身体も激しく動いた怒濤の一日は、終わりました。めちゃくちゃ疲れました。でも、こんな経験は『シュシュシュの娘』じゃなかったら出来なかった。

部署の住み分けなく『出来る人が、出来ることをやる』このチームワークは、『ミニシアターを盛り上げたい』と、奔走している監督の背中を見てたから、自発的になったこと。
監督の半端ないパワーに、いつも、触発されてました。もちろん、今もです!

ようやく『シュシュシュの娘』公開が近づいてきました。それに向け、また一丸となって宣伝活動しております。

皆さま、ぜひぜひぜひ、ミニシアターで待っててください!!


※上映予定は未定ですが、下高井戸シネマさんにも『シュシュシュの娘』のチラシを置いていただきました。ありがとうございました!

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映画『シュシュシュの娘』
8月11日(水)先行プレミアム試写会
8月22日(土)全国ミニシアター公開

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