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徳嶋ダイスケと子どものおはなし②

徳嶋ダイスケと子どもの縁は深い。

前には中学3年生の頃の「職業体験」での話を紹介したが、今回はまた別の子どもにまつわるエピソードを書き散らかしておこう。

俺は子どもの頃から子守りをしてきたが、本格的に子守りをするようになったのは成人してからだ。友達夫婦が留守の間を任されたり、単純に遊び相手として召喚されたりすることが、多分一般的な大人よりも多い。

というのも、俺は子どもと遊ぶために使うエネルギーというかスタミナというかが、人よりも潤沢のようで無類のタフネスぶりを発揮する。

ある時などは、友達の姪っ子(当時3~4歳くらい)と1対1で8時間くらいぶっ通しで遊び続けたこともある。

子どもというのは、笑ってしまうほどしつこいくらいに同じことを何度も何度も「やろうやろう」「やってやって」とせがんでくるものだ。普通の大人が耐えられるのがせいぜい1~5回程度なところを、俺はその10倍、20倍繰り返し付き合って遊んでいられるのである。

友達の姪っ子が隠した50枚ほどのアンパンマンカード(アンパンマンのキャラクターが描かれたもの)を俺がひたすら探していく、カードかくれんぼというゲームを、連続で10数回やり通したことがある。俺が並みの大人であれば、正気を失っていたことだろう。

また子どもは次から次へと別の遊びを思いつく。オリジナルルールのよくわからないけれども、何か笑ってしまう面白い遊びが次々に誕生していき、それらを駆使して俺を翻弄させまくってくる。

つい先日も9歳になった友達の姪っ子と車の後部座席で隣り合い、延々とゲームをしてゲラゲラ笑った。

たとえば彼女考案のケータイアイコンルーレットといって、ひとりがガラケーのアイコンが並ぶ画面で十字キーを長押しして、「トルルルルルル」とルーレットっぽい奇声を発して、もうひとりが「ストップ」と言って、狙ったアイコン(たとえばLINEなど)にピッタリ止まったら勝ちのゲームをやったり、指スマを怒涛の10連戦してみたり。

それから、やたら柔軟な姪っ子は、足をぐにゃぐにゃにしてブーツを履いた足を耳にあてることが出来た。

それを見た俺が、「はい、もしもし、ブーツ電話の●●ちゃんですか?」とテキトーな相槌を打つと姪っ子はゲラゲラ笑い、「はい、ブーツ電話の●●です。私の左足とブーツを知りませんか?」と言ってきた。それにつられて俺もゲラゲラ笑いながら、「たぶん今、受話器になってるのが左足とブーツだと思いますよ」と返し、またふたりでゲラゲラと笑った。

もうお気づきだろう。

俺は子どもと同じ感覚で面白がっていけるタイプの人間なのだ。

良いか悪いかはわからないが、とにかくダンディで渋い大人の男とは真逆であることだけは間違いない。

格好いい大人になりたい自分もいるんだが、どうしても子どもたちとゲラゲラ笑える自分も嫌いになれないので、おそらく俺は一生ダンディとは無縁の珍妙な大人で有り続けるんだろうと思う笑

そんな逆ダンディ男・徳嶋ダイスケをよろしく。



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