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徳嶋ダイスケと子どものおはなし①

徳嶋ダイスケと子どもは妙に縁が深い。
視点の高さが他の大人と比べて格段に近いからか、子どもがよく懐く笑

たとえば……。
中学3年生の頃、職業体験という授業があった。その際に俺は地元の保育園に行って、丸1日保育士さんのお手伝いをさせてもらったことがある。

そのときに出会った子で特に印象深いのが、
「絶対に誰にも懐かない」と言われていたカズヤくん(仮)だ。彼は当時3歳で、極度の人見知り。優しい保育士さんたちに対しても距離をとっており、誰も彼の声を聞いたことがないと言っていた。

そんなカズヤくんだったが、俺にはすぐに懐いてくれた。きっかけはこうだ。

カズヤくんが保育園の小さな運動場の隅っこでダンゴムシを捕まえていた。そこに寄って行って、「ダンゴムシ好きなん?」と隣にしゃがみ込んでたずねてみたのさ。すると、彼は何も言わずに一度だけ頷いた。

「そうなんや。よし、ほなダンゴムシいっぱい見つけよか。一緒に」

そういうとカズヤくんは驚いたように目を丸くして、俺を見上げた。それから俺たちは黙々とダンゴムシ捕獲大作戦を決行した。やがてカズヤくんの小さな両手いっぱいにダンゴムシが集まった。その数、およそ100匹!

「いっぱい見つかったな」

そう言って笑いかけると、カズヤくんは大きく頷いて、その100匹ほどのダンゴムシを天高く放り投げた。ダンゴムシシャワーを浴びながら彼を見下ろすと、カズヤくんは満足そうに笑いながら「ありがとう」と言った。

その後、彼は俺におんぶされたまま絶対に離れようとしなかった。結局、保育士さんがたが3人がかりで説得し、引きはがすようにするくらいだった笑

また、女の子軍団ともたくさん遊んだ。同時多発的にママゴトをすることになり、誰が俺のお嫁さんになるかでケンカが勃発。苦肉の策で、「ほな、全員お嫁さんってことで」とまさかの一夫多妻制ママゴトが始まった。

Aちゃんとの家を「ほな、いってくるわな」と出て、Bちゃんの家にいって「ただいま~。いってきます」と言う具合に、いくつもの家庭を飛び回る凄まじいお父さん役になってしまった。その際、保育士さんたちから「かなりヤバいお父さんやね」と苦笑いされたのもいい思い出である。

以上が中学3年生の頃の「職業体験」における子どもたちとのエピソードだ。もう18年くらい前の話だから、彼ら彼女らもいまや21歳とか22歳とかか。大学生だったり、社会人として頑張ってたりすんのか……感慨ぶけえ笑

とまあ、こんな話がいくつもあるので、またぶつぶつ長々と書き連ねて忘れないように記録していきたいと思う。

したらなー。




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