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中国語検定とHSKはどっちがおすすめ?特徴や違いをまとめてみた

今回は中国語検定とHSKの違いについて書きました。

「中国語検定とHSKの違いを知りたい」
「中国語検定とHSKのレベルを比較してみたい」
「中国語検定とHSK、どっちを受けたらいいのか分からない」

こんな疑問にお答えできると思います。

根本的なところとしては、中国語検定は「日本国内の試験」、HSKは「中国教育部認定の国際的な試験」という違いがあり、出題される内容も若干違ってきます。

・中国語検定:知識(文法や単語をどれだけ正しく理解しているかを問われる)
・HSK:運用能力(中国語を見て&聞いて意味が分かるかどうかを問われる)

詳しく解説していきます。

■中国語検定とHSKの違いは?

中国語検定とHSKの違いをまとめてみました。

中国語検定とHSKの比較

▶中検とHSKの違い①:認定団体

中国語検定とHSKの認定団体は下記の通り。

・中国語検定:日本中国語検定協会
・HSK:中国政府教育部

中国語検定は日本の一般財団法人認定、一方のHSKは中国政府機関が主催しています。

▶中検とHSKの違い②:対象となる学習者

各試験が想定している学習者も異なります。

・中国語検定:中国語を勉強している日本人
・HSK:世界中の中国語学習者

英語にたとえると、中国語検定は「英語検定」、HSKは「TOEIC」のようなイメージです。

▶中検とHSKの違い③:出題内容

出題内容の傾向も若干ですが異なります。

・中国語検定:文法や単語の使い方などの“教科書的なルール”を正しく理解できているかどうかを問われる
・HSK:中国語を見て&聞いて意味が分かるという“実用的な運用能力”が身に付いているかどうかを問われる

中国語検定は、文法や単語の知識をどれだけ正しく、深く知っているかどうかを見られます。
一方のHSKは文法や単語の細かい知識はあまり問われず、実際のコミュニケーションの場面に近い能力を問われます。

▶中検とHSKの違い④:作文問題の内容

中国語検定は全ての級、HSKは3級以上で作文問題があります。
中国語検定とHSKの作文問題の内容を比べてみると、この2つの試験の色が結構表れているなと思うのです。

・中国語検定の作文:日本語と中国語の翻訳がメイン
・HSKの作文:与えられたお題や単語に沿った作文がメイン

中国語検定の作文は正解と不正解があります。
一方、HSKの作文はたった1つの答えがあるわけではなく、自由度が高めです。

▶中検とHSKの違い⑤:受験者が備えるべき能力

問われる内容が若干異なるわけですから、受験するこちらが備えるべきことも違ってきます。

・中国語検定:文法や単語を正しく知っているか?
 → 100の曖昧な知識より、10の確実な知識(量より質)
・HSK:読んで&聞いて意味を理解できるか?
 → 10の確実な知識より、100の曖昧な知識(質より量)

中国語検定は「中国語を見て&聞いて意味が分かる」だけではなく、その奥にある文法的なルールも“知識”として、ある程度深く理解しておく必要があります。

一方、HSKはあまりそこまで求められません。
見て&聞いて意味が分かれば実際のコミュニケーションはできますからね。

■中国語検定とHSKはどっちを受けたらいい?

ここまで見てきたように、中国語検定とHSKは結構違います。
「どっちを受けたらいいの?」という疑問が出てくるのも当たり前。

中国語検定とHSKのどちらを受けるか悩んだときにおすすめなのが、目的に応じて決めること。
あなたが中国語の試験に興味を持ったのはなぜでしょうか?

・基礎固め、レベルアップ、勉強の目標にしたい → 中国語検定
・就職、転職、留学 → HSK

▶転職・就職のためなら「HSK」優先

「中国語を就職(転職)のアピールポイントにしたい」という場合はHSKがおすすめ。

仕事で求められるのは知識よりも実践力ですからね。
中国語の実際の運用能力を問われるHSKのほうが、転職や就職にマッチしています。

また、HSKは世界共通の試験です。
中国駐在や赴任を視野に入れる場合も、HSKを優先的に受けておいたほうがいいでしょう。

▶中国現地採用は「HSK」

現地採用を狙うなら、基本はHSK一択になります。

中国語検定は日本国内限定ですからね。
一方のHSKは、中国においても「中国語能力の証明」として有効です。

中国で仕事をするなら、最低HSK5級、可能であればHSK6級で180点以上は取っておきたいところです。

▶中国留学は「HSK」

中国に留学したい場合もHSK優先です。

向こうの大学の留学生受け入れ条件として、HSKの成績の提示を求められることがあるからです。

求めれれる級やスコアは「留学先の大学」や「留学の形式(語学留学、本科生、大学院生など)」によって異なります。

・語学留学:HSKを持っていなくてもOK
・学部生(4年制大学):HSK3~4級以上
・大学院生:HSK5級~6級

上記はあくまでも目安なので、事前に大学のウェブサイトで確認しておくのが無難です。

▶勉強のためなら「中国語検定」優先

中国語に限ったことではありませんが、目標があったほうが勉強が捗りやすくなります。
勉強のために検定試験を目標にする人は多いでしょう。
実に合理的だと僕も思います。

このような「中国語のレベルアップのために試験を活用する」場合は、中国語検定とHSK、どちらも役立ちます。

1つの方法として、「自分が伸ばしたいところ(自分の弱点)」に応じて、どっちを受けるか決めるのもアリ。

・文法の基礎が固まってない、ボキャブラリーが少ない → 中国語検定
・リスニングができない、読解が苦手 → HSK

くどいようですが、中国語検定は「文法・単語の知識」や「類義語の使い分け」を問われますからね。
基礎固めやボキャブラリーの強化にうってつけです。

一方のHSKは、リスニングが中国語検定のそれよりも難しいという特徴があります。
読解パートの問題数も多く、正確性よりも「大体の意味を素早く読み取る」ことが求められます。
リスニングや読解力の鍛錬にもってこいというわけです。

最後に

ここまで、中国語検定とHSKの違いを書いてみました。
似ているようで結構違うので、それぞれの特徴を踏まえて、自分にマッチするほうを受けましょう。

もちろん、最初から中国語検定とHSKのどちらか一方に絞らなければいけないわけではありません。
「中国語検定とHSKどっちも受ける」も全然アリです。

僕の場合はこんな感じでした。

・中国語を始めたばかりの頃は、基礎固めのために中国語検定に注力
・学習が進んでからは、実践的なスキルアップとしてHSKにシフト

どちらの試験を受けるか決める参考になれば幸いです。

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