見出し画像

推し事についてのおはなしのつづきのつづき

誰が決めたか、推し事シリーズ三部作目。

本日は舞台の出待ちについてのおはなし。

ついにこのある意味、禁断のワードについて切り込んじゃう。舞台を観る上でこの話題は「名前を呼んではいけないあの人」並みの位置にあると勝手に思ってます。

出待ちというのは、舞台の劇場で楽屋入り口やその周辺で舞台終わりの役者さんを待ち構えてサインをもらったりなんやらかんやらファンがする行為のことである。

出待ちといえば大劇場での舞台、ミュージカルなんかが主流ですが

かつて舞台デビューしてから10年の間、劇団四季しか観たことがなかったガチ四季オタだった自分は、この出待ち入待ちとは役者さんは神的存在であったため畏れ多くて、考えることすらない無縁のことでした。

四季はそもそも出待ち入待ちを固く禁じている劇団であるので当然なんですけどね。

そんな自分が四季の舞台から離れ、舞台ビギナーからだいぶレベルアップしたある日

出待ちを経験することとなります。

某大型人気ミュージカルを東京で初めて帝国劇場へ足を踏み入れ、あの劇場の荘厳な雰囲気に圧倒され、ミュージカルの素晴らしさに打ちのめされたあの日。

舞台の熱冷めやらぬ身体で劇場ロビーから続く階段をふらふらと下りると

パンフレットを持った人たちがずらーーっと並んでる光景が広がってました。

これが噂に聞いていた出待ちというやつだと察した自分。システムが全くわからない状況でめちゃくちゃ緊張しながら列の一番後ろに勇気を振り絞って並びました。

先ほどまで舞台の上で輝いていた役者さんを目の前にしただけでもう感激しすぎて泣く(つд;*)緊張と嬉しさでサインを頂きながら「ありがとうございました」くらいのワンセンテンスだけで精一杯な語彙力のなさ。

でもあの時の幸せな気持ち、いまだに忘れることなく覚えてます。

出待ちに関して考え方は様々だけれど、世間の圧倒的な意見としてはよいイメージではないのが一般的に思います。

ファンが勝手にパシャパシャ写真を撮ったことで某イカツメ役者さんがそれにガチ切れた現場をまさに目の前で遭遇してしまい、頭が真っ白けになった経験あり。

舞台に対して熱くてどこまでもまっすぐで大好きな役者さんだったけど、怒りまくる姿に直面して自分に対してではないけどショックを受けたし、生きた心地がしなかった。

そしてまさにその数日後にその役者さんが自分のプライベートなSNSで鍵かけずにうっかりファンが見える形で暴露したことが公になって大炎上🔥

そのファンの行いがその役者さんの逆鱗に触れてしてしまったので、もちろん怒って当然なんだけれど

出待ちにでもこれまでほんと丁寧に真摯に対応くださり、いつもありがとう、って声を掛けてくださってた言葉の裏には、実は出待ちするファン全体をよく思ってなかったし、嫌ってたんじゃないか、なんて思ってしまうと悲しさという気持ちだけしか残らなくなる(ノ_・。)


舞台終えて、相当疲れていらっしゃるであろう中、色んな役者さんが笑顔でファン対応されてる姿はほんと有り難くて頭が下がります。

そんな中、舞台終わって急いでいらっしゃる役者さんを無理やり捕まえたり、延々と長話で役者さんを拘束したり。

出待ちをするファンの中にはあきらかにやばめなファンも中には存在します。

一番おののいたのは、役者さんに対してダメ延々とダメ出しをしながら、片手にはビデオカメラを持ってその役者さんを撮り続けてる光景だった。

完全にドン引きだった( ̄□||||!!

それを真摯に対応してる役者さんも相当不憫だった。

出待ちでのファン対応を良しとされる役者さんもいれば、勘弁してほしいと思う役者さんがいるのも当然のことで。

推しは神のような尊い存在だけれど、役者さんだって人間だもの。

自分がされていやなことは人にしちゃだめって小さい頃に習ったよね。

自分も知らぬ間にいろんなことやらかしてしまって後から思えば穴に入りたくなるようなことしてたりするだろうけど

ファンの愚行は全て推しに返ってくる。推しに恥をかかさぬように。

推しに願わくば嫌われないように。

明日は我が身、肝に命じて推し事、精進しよう。。。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?