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久々に参加した飲み会でのわたしの立ち回り。


年に一回ぐらいの珍しいイベントが発生した。
なんと、このわたしが飲み会に参加した。

ある大仕事の打ち上げで、20人近く集まる飲み会をすることに。
職業柄、こんな機会は滅多にない。
わたしは今年人伝に誘われて、世代交代的にその仕事に参加することになった。これからは毎年参加することになる。
20も30も年上の人たちが多くいる会だけど、下っ端としてかなり奔走したので遠慮なく飲み会に顔を出せた。

でもわたし、いまだかつて飲み会の席順が当たりだった試しがない。

最初に着いた席で確定することは少なく、なんだかんだ詰めたりして落ち着いた席が、盛り上がらないメンバーな確率が高すぎる。

最終的に話はまあまあできるけど、ほんとに話したい"飲み会ならではの話"は2つ向こうのテーブルで繰り広げられていがち。
居酒屋特有のストッパーを外した笑い声が聞こえるたびに、少しうらやましくなる。
でもそんなテーブルにいたらいたで、あんまり話に入れなくて場違いを感じそうだけど。

今回一緒のテーブルだったのは年配の品行方正なマダム2人。飲み会という感じではない。お二人はホットウーロン茶とノンアルコールビールを飲んでいた。酔ってもくれない。
しかも、この二人は今後も付き合っていくかはわからないメンツ。これからもお世話になる人たちのテーブルに行けばよかったかなあ。でもあんまり席替えする感じでもなかったしなあ。

わたしのイメージでは、「仲間になってくれてありがとう」「たくさん役を引き受けて大変だったでしょう」「これからもよろしく!」と先輩たちが順番に声をかけてくれる飲み会だったのに………

こういう期待を含んだ妄想癖、やめないとだな。
大人に褒められたい、が全面に出過ぎてる。

それを誤魔化すように飲んで食べて、また飲んで。
飲み放題なのをいいことに酒を浴び続け、若さを売りにして進んで残飯処理係に徹していた。


・急遽欠席した人の分、料理が多く来てしまうテーブル
・1品目がまだ残っている隣のテーブル
・一番上の上司が調子に乗って最後の最後に追加注文したビール瓶かあまっているテーブル

こういうの、全部最後にわたしが平らげてしまう。
人が減ってきた時間帯に、みんなに気づかれないように着々と片付けていく。
わたしのもったいない精神はここまでしてしまうから、おかげで元は取れまくる。
払ったお金の倍ぐらい食べてる。その点はラッキー。
標準体型の割にいくらでも食べられるタイプなので、そこまで苦しみはない。


年上の懐に入るのが上手な若者が多かったから、わたしのような、役には立つけど個性があまりない、面白くない若者は飲み会では空気だ。


今回仕事ではかなり色々役割を請け負ってがんばったんだけど、仕事の出来=飲み会の楽しさにはならないんだなあ。

空気なことをいいことに、食べ物だけは救い上げる。
目立たないヒーローになった気分だった。

いっぱい食べて飲んだから、帰りは気絶するように眠かった。



疲れて久々にぐっすり眠れた翌朝、一緒に仕事をした一人の年配男性から個人LINEが来ていた。

今回の仕事の雰囲気の良さは、あなたの仕事ぶりと協調性のおかげだというようなお礼のメッセージだった。打ち上げではほとんど言葉を交わしていないのに、楽しかったのもあなたのおかげというような嬉しいことを言ってくれていた。

見てくれている人がいたんだ。


こういう瞬間に、がんばってよかったな、と心から思う。

この気持ちを大切にしまって、今日もまた仕事へ。

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