見出し画像

ドライブでFMを聴いていた頃~「皇国の興廃、この一戦にあり」という真剣デート以外であれば

午前中、「土曜ワイドラジオTOKYOナイツのちゃきちゃき大放送」(TBSラジオ)を聴く。番組は9時開始なのだが。10時ころから聴いた。リスナーからのメールの内容がいつもと違う。いちいちこじゃれているのである。「オーストラリア在住時代にゴールドコーストを車で走りました。リクエストは,オーストラリア出身のオリビア・ニュートンジョン『ザナドゥ』を」とか。なんと、本日のテーマは、FMっぽい放送とのこと。

FM放送は、おしゃれというイメージを持たれている。主としてヤング層を対象に番組が編成されており、ハーフのタレントが英語交じりで洋楽のタイトルを叫びながら音楽をかけているイメージもある。内容が薄い場合も多いのだが、ドライブなどのシーンでは音楽を気持ちよく聞きたいので、合間の会話が邪魔になることがある。その点では内容が乏しかったり、会話が英語で意味がわかなくても雰囲気がおしゃれで、洋楽がたくさん流れるほうがありがたいのである、FM横浜やJ-WAVEなど1980年代のFM局はそのような嗜好性を背景に人気を呼んでいた。

80年代のドライブでは、自作の音楽入りカセットテープを流すことが流行していた。自分は車内ではラジオ派であった。テープを自作することが面倒というよりも、自分の感性を自慢しているようで気が引けた。特に女性に対して「俺の選曲」などと書いたものを流すのは恥ずかしい。ラジオDJのように曲紹介を吹き込んだテープを作る人もいた。少し赤面してしまう。


その点、FM放送はドライブに向いていた。音楽を気持ちよく聴きたいので中身が薄くてもいいのであった。*1 音楽を聴きながら走るのは気持ちがいい。知らない曲がかかって、いい曲だなとふと思うときは得した気持にもなる。FM局は選局には間違いなく力を入れている。デートが「皇国の興廃、この一戦にあり」という真剣な相手の時は自作のテープもいいが、それ以外は曲をFM番組に委ねて走るほうが気持ちいいのであった。


*1  今は、年齢のせいもあるが、日常聴くラジオ番組の多くはAM放送である。好みが昭和歌謡とかであるし。FMで内容が薄いものが好まれた時代もあったと少しの皮肉も交えて記載したが、AMも似たものはある。たとえば、好きなものは先に食べるか、あとに食べるかなど、どっちでもいいよと言いたくなるものも少なくない。あまりそのようなことで怒ってもしょうがないが。

#TBSラジオ #FM #FM横浜 #JWAVE #デート  

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?