就職浪人、就職留年の違い大全 〜卒業するか留年、休学するか〜

こんにちは!就浪の虎です。

今回は就浪、就留の違いについて説明します。

初歩的なことですが、個人的には就浪をしようかと迷っていた時、双方の違いがよくわかりませんでした。
なので、この場で改めて説明させていただこうと思います。

色々見た上でご自分に合った選択をしてください。
(書くことが多くて、文章長くなっちゃいました。すみません。全部読んでくださっても、必要な箇所だけ読んでいただいてもよしですが、流れとしては最初から読んだ方がわかりやすいように書いています。)

まずそれぞれの説明です。
就職浪人(就浪)とは、既卒(大学を卒業した状態)で就職活動を行うことです。
就職留年(就留)とは、大学に在籍しながら就職活動を行うことです。

就留する場合は休学と(希望)留年の2パターンで大学に籍を置くことができます。

休学とは、自分の今過ごしている学期を休むことです。当該学期にとっている授業は最初から取っていないことになります。当然単位も来ません。大学卒業には8学期以上の在籍が必要ですが、休学した場合の学期はカウントされません。

留年は2パターンあります。1つは単純に卒業に必要な単位を8学期以内に取れなかったときです。
もう1つは希望留年です。卒業に必要な単位数は取れているけれど、大学に籍を置きながら就活をしたいという人がこの希望留年をします。希望留年をするには大学に申請をしなければいけません。

就留をするのであれば、卒業までの残単位数に余裕がある。もしくは4年生の秋学期までに卒業に必要な単位を取り終えている場合は休学で就職活動を行うのがベターだと思います。理由はお金です。

休学の場合は在籍料だけなので、私の大学の場合かかるお金は6万円でした。一方留年の場合は通常通り学費がかかるので半期だけで卒業(特別卒業、秋卒業)したとしても60万円弱かかります。10倍です。
休学でも留年でも同じ就留で違いはないので休学したほうがいいです。

ただ、4年秋学期時点で単位が結構残っている人は、休学して就活して内定をもらった後に単位を取ることに追われる生活をすることになります。
その場合は卒業要件の単位を4年秋学期に取りつつ、希望留年をするのもありかと思います。ご自分の性格に合わせて選択してください。

次に、就浪と就留どっちが良いのかという話です。

就浪か就留かで迷う方は多いのではないかと思います。当然です。1年前くらいに菅首相が卒業後3年以内の者を新卒扱いするという要請を企業に出していましたしね。

私は迷いましたが、決勝就職留年を選びました。

(なので正確にはユーザー名を「就留の虎」にすべきなのですが、就浪という表現が一般的なので就浪の虎にさせていただいてます。)

そのため、既卒の場合はどんな就活になるのか分かりません。もしかしたら就留の場合とあまり変わらないかもしれません。自分に合った選択をしていただきたいと思います。

ただ、個人的には留年はしてよかったなと思います。
まずは休学の申請締め切りを調べて、その期間までに見切りをつけて次の卒年(私の場合21年卒→22年卒)での就活に切り替えるなら休学、卒業ギリギリまで粘るなら希望留年がいいのではと思います。

ですが、(もう一度言います)私は既卒で就活をしていないので責任は取れません。就活で大切なのは自分に合ったやり方をじぶんでみつけることです。あくまで個人の見解として参考にしてください。
そのため、この記事では就留のメリットを提示していきます。それを基にあなたに合った選択をしていただきたいと思います。

と、その前に話の腰を折ってしまい申し訳ありませんが、メリットを提示していく前に自分が就留を選んだ経緯を説明した方がわかりやすいと思うので一旦そちらを書きます。
(いらない方は読み飛ばして、必要があれば読んでください)

実は私自身、当初は大学を卒業して既卒で就職活動をしようと考えていました。理由は金銭面と、留年のメリットがわからなかったという点です。

ですが両親に卒業して就活しようとしている旨を伝えたところ猛反対され、結局は奨学金も余っていたので希望留年することにしました。

卒業しようとしていた理由の一つ、「金銭面」ですが、私の場合は12月の14日が休学申請の期限で、その日に児童書出版社の最終面接があったため休学申請をしなかったのです。

そして残念ながらその企業には落選しました。当時は本当に絶望を感じました笑
(今考えると、企業の人事の方に休学申請の締め切りと残単位がほぼないことを伝えて相談すればよかったと思います)

なので、希望留年という形での留年の仕方になり、学費も半期分払わなければなくなりました。

もう1つの「留年のメリットを感じなかった」ですが、金銭面と繋がります。学校に籍を置いて就活することに60万円弱の価値はあるのか、自分の第一志望の出版業界は既卒でも新卒採用に応募できるし、などを考えた結果「卒業しよう!」と思いました。
まあつまり理由はほとんどお金払いたくない!という思いです。

(そもそも就活のために籍を置きたいだけなのに半期分の学費とか高すぎだろ、となんだか腹が立ってきて大学にも問い合わせとかしました。勿論何も対応してくれませんでした。でも結局、この60万円は自分が就活の頑張り方を間違えたからだ、自己責任料だ、頑張ろう!と言い聞かせました。)

そこで留年を選んだ1番の理由は、大学生活で学んだことの1つ、「何かを選択をするときはお金を理由にしない」ということです。
経験上、「安いから」、「高いから」で物事(ほとんど買い物)を選択すると失敗するなあと学んでいました。
そう考えた時、自分はお金を払いたくないから卒業したいのだなと気づきました。

もう1つは父親の言葉です。私は就浪と就留に違いはないのに、企業側からの見方として違いが出るのに納得できず、卒業しようとしていました。
それを父に伝えたところ、「今は我慢しな、入ってから変えればいいから。入らないと何も変えられない。」と言われました。
それを聞いて、自分がしていたことはクレーマーと同じじゃないかと気づき、恥ずかしくなりました。
まずは入らないと何もできない。これは真理だと思ったのです。

そんなわけで60万円弱はかかるけど希望留年して就活しようと決めました。

はい!お待たせしました。
ここからは私が感じた就留のメリットを述べていきます!

メリットは、
①自己紹介に困らないこと
②既卒だと応募資格が得られない企業が2割くらいはあること(業界にもよると思います)
③応募する時に応募資格をいちいち確認しなくてもいいこと
④大学のキャリアセンターをフル活用できること
⑤既卒だとダメだという感覚を持っている面接官がたまにいる
の5点です。

まず①です。
面接や普段の生活で自分の身分を言う時に〇〇大学生です。と言えるのは良かったなと思います。
特に面接で自己紹介するときは「〇〇大学〇〇学部〇〇学科の〇〇です。」と言うと思うのですが、既卒の場合はどうやって自己紹介するのでしょうか。全部過去形にして説明するのかなと考えると個人的には面倒だなと思いました。

また、学生であるという社会とのつながりができるのは結構大きいように感じます。とにかく就浪就留はメンタルがきついです。4年の夏くらいまで就活を続けていると感じたのですが、周りが内定をもらって就活を終えている中1人で戦っている心細さがあります。卒年が変わった時には自分が社会的少数派としてレールから外れる感覚がありました。
そんな時に大学生という一応の身分があり、大学の授業も受けられて、キャリアセンターの人とも相談できるというのは精神的プラスです。

次に②です。
ニュースでもやっていましたが、卒業後3年以内は新卒扱いするという要請が企業に出されました。
ただ、「要請」で義務ではないので、応募した中で2割くらいの企業は既卒不可でした。
業界によっても違いはあるかなと思います。ちなみに私が受けていたのは、エンタメ系(出版、テレビ、ゲーム、玩具)を主軸に、食品、学習塾、損害保険、IT人材です。
エンタメ系はほぼ既卒でもいけます。

次は③です。
既卒だといちいち応募資格を確認しなければいけませんが、就留であれば確認する必要はありません。この手間とストレスが省けるのは個人的にはありがたかったです。

ちなみに私は9月卒業をする予定ですが、当初は春学期を休学して3月卒業の予定でしたので5月くらいまでESには3月卒業と記入していました。
ただ、内定が決まったら大学にいる必要もないなと思ったので9月卒業に途中で予定を変更しました。
そこで選考が三次面接とか最終面接前とかになった段階で9月卒業でもいいか5社ほど人事の方に確認を取りましたが問題ありませんでした。ただ、面接では高確率で「卒業して半年何するの?」と聞かれます。
余談でした。

④です。
大学のキャリアセンターは意外と使えます。
OBOG名簿は在学生でないと閲覧できませんし、キャリアセンターの職員の方に自分の就活について色々相談できます。

私は当初、卒業する予定だったので名簿が見れる卒業前にめぼしい企業をリストアップして名簿を閲覧し、メモしていましたが、実際はリストアップした企業以外にも名簿検索した企業はありました。

また、個人的にはキャリアセンター職員の方に相談できるのは精神的にありがたかったです。

私はとにかく長い間結果が出なかったので精神的にきていました。ですが、そういう時に気楽に話せる優しい職員の方と話せるのはよかったです。有効な就活へのアドバイス目的というよりは人と話すカウンセリングやモチベアップに使っていました。

人は誰かと会話しないと病んでいきます。キャリアセンターの職員の方という距離感だからこそ話しやすいこともあると思いますので、おすすめです。

最後に⑤です。
30社ほど面接をしていての感覚ですが、会話の中で「卒業しなくて良かったね、止めてくれた親御さんに感謝だね」といったことを言う人も中にはいました。個人的には卒業しようが留年しようが本質的には何も変わらないと思いますが、きっとその世代の方にとっては就活するなら在学するのが普通で、良い選択だったのだと思います。
なので、就留の方が無難ではあると思います。

以上5点のメリットでした。どうでしたか?
パッとするメリットはないなと言う感じですが、共通するのはメンタル面の安心かなと思います。
2年以上就活をしていて思ったのは、可能性は残しておく方がいいということです。
卒業してしまったら、また入学するのは困難ですが、在学しておけば後で卒業できます。OB名簿も自由に見れますし、もしかしたら既卒不可の会社、業界を途中で志望したくなるかもしれません。
もしも、に対応できる安心感は大きいです。

長々と書いてきましたが、私個人の結論としては就浪よりは就留がいい。そして留年より休学の方がいいということです。
理由はメンタル面の安心です。就留の方が無難です。
「キャリアセンターが必要になるかも」、「志望企業が既卒不可かも」、「既卒に良くないイメージを持つ面接官に当たるかも」等々考えなくていいのは余計な神経を使わずメンタルに良いのでおすすめです。
休学の方がいいのは単純にお金です。

ですが、一番大事なのは御自分の性格に合った選択を自分ですることです。私の経験を基に色々考えてくださると幸いです。

という感じでした!
大変長くなってしまいごめんなさい!お疲れ様でした。

これからの記事はなるべく1記事1テーマに区切ってコンパクトにやっていくつもりです!
これからも参考にしていただけると幸いです。
よろしくお願いします!

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