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ひとり読書会

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とある読書会メンバーの共同マガジンです。基本は本に関連した内容でありつつ、ルールは特に設けてないので、各々がそれぞれの目線で雑談など、気楽に投稿しています。
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#小説

観察者を観察する何者かの存在を感じる小説―朝井リョウ『何者』―

『何者』に用意された落とし穴。落ちました。見事なまでに落とし穴にハマったことに気づいたと…

van_k
1年前
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読書会より―”恵み”が”災い”に変わるとき 吉村昭『破船』―

「好きじゃないけど、読んで良かった」というなら、読んでみようではないか。ということで、紹…

van_k
1年前
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読書会より―人間が持ち得る残酷さに目を向けるルポ 森村誠一『新版 悪魔の飽食』―

読書会で紹介された本を、たまには各参加者が紹介した本を1冊ずつ読んでみよう、ということで…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』③洗脳の無限ループとしての「二重思考」―

『一九八四年』だけで3回目…。だが、「二重思考」に触れないわけにいかない。そして、読書会…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』②物事を鵜呑みにする恐ろしさ―

前回は「言葉」、特にニュースピークに焦点を絞って『一九八四年』の世界を見た。今回は、別の…

van_k
1年前
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読書会より―『一九八四年』①「言葉」の大切さ―

今月も恒例の読書会が開催された。今回はテーマ設定をした上で、各自がそのテーマに沿った本を…

van_k
1年前
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好みじゃないけど良かった本~3月読書会レビュー~

3月12日、毎月恒例のオンライン読書会が開催された。 テーマは「好みじゃないけど良かった本」ということだったが、いつにも増して盛り上がった。 好きじゃない、だけど良い本なのはわかる。この矛盾した感覚がもどかしさを生み、各メンバーを饒舌にさせたのだろう。各メンバー何が気に入らなくて、何が認めざるを得なかったのか。それぞれ書き連ねてみたい。 一人目。 好みでない理由:文系人間で科学に明るくないため 日頃は経済の本を紹介することの多い方。それでも、今のトレンドを抑えるべく

家裁調査官の成長物語―柚月裕子『あしたの君へ』―

最近は諏訪への旅行だけでなく、勤務でも遠方に行く機会が多かった。そういう時は道中や宿で小…

van_k
1年前
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小説の世界と現実を対比させる本―ジョージ・オーウェル『1984年』―

次回の読書会は以前読んだ小説『コンビニ人間』。個人的にはちょいと気が重い小説だが、あまり…

van_k
2年前
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