klis Advent Calendar2023


はじめに

 こちらはklis Advent Calendar2023の7日目の記事となります。朱里と申します。
実はこういうの初めて参加させていただきます。皆さんのコンテンツ消費の一端になればと思ってます。

テーマ

 私が今回お話しするトピックは「本」です。klisたるもの本については少し興味を持っています。しかし、歴史は嫌いなので、パピルスとか遡ってお話しするつもりは一切ありません。(もしそういうのに興味がある方はぜひ、弊学の図書館文化史論という授業を受けてみてください。図書館に関する歴史や、保存メディアの話など聞けます)

授業における本

 大学生だけでなく、あらゆる学生は授業において、本を使用していると思います。教科用図書や参考図書など、本に触れる機会は必ずあると思います。
 ここでは私が大学3年後期までにおいて使用した本について幾つか紹介しようかなと思います。(ちなみに私が今まで大学の図書館で借りた冊数は128冊です。)

データ分析に必須の知識・考え方 統計学入門 仮説検定から統計モデリングまで重要トピックを完全網羅

 klisになれば統計学を必修で学ばなければなりません。そんな時に役に立った本です。おそらく授業では違う本がお勧めされたのではないでしょうか。(確か、ゼロから学ぶ統計解析)
 授業の先生がT先生なのですが、眠いですよね。月曜一限だし、喋りがゆっくりで、いい睡眠導入剤となりました。私は絶起に絶起を重ね、そして出席しても寝ていた記憶しかないです。そんな中これはテスト勉強をするために使いました。
 まず授業で勧めている本よりも図が多量に使われており、検定・分析とかわかりやすかった記憶があります。何よりも、「母集団ってなんだっけ、仮設検定ってなに?」ってなっている人にも分かりやすく説明がされています。この本のおかげで落胆を免れたと言っても過言ではありません。救いのメシアです。
 ぜひ、来年統計を取る方は一度閲覧してみてはどうでしょうか。


デジタル信号処理のエッセンス

 これはklisではなくてmastの授業で使用しました。この時は、生体信号や、フーリエ変換に興味を持っていた時代です。T先生(先ほどの先生とは別)の軽快で、聞いていて落ち着くような、安心する授業でした。なので毎回の出席は完璧(オンデマンドなので当たり前)でした。特に、この授業の珍しいポイントはフィードバックをもらえることです。頭の悪い私でも理解できるような授業で、それだけでも良かったのですが、この本の良いところはさらに噛み砕いて説明してくれているところです。さながらクラシックを聴いているみたいでした。
 授業が終われば全てを忘れる私ですが、サンプリング定理、ナイキスト周波数、FT、DFTなど今でも覚えていることが多いです。2年経っても覚えているので、この本は良書だと思っています。
 もし、信号処理とかに興味がある方はぜひ手に取ってみてください。


ダダイズム : 世界をつなぐ芸術運動

 こちらの本は比較的最近読みました。今年の春学期だった気がします。情報学群では有名なO先生から直々に受けられる、klisの唯一の授業で使用しました。O先生の思想が高次で理解不能だったので、一つ一つピックアップするためとアートを制作するために読み進めました。皆さんはダダを知っていますか?もちろん私は知らなかったです。

  「ダダ」とは、20世紀初頭に登場した芸術運動の一つで、伝統的な美術や文学の概念に反発し、従来の価値観や形式を否定することで、新しい芸術表現を探求したものです。この運動は、第一次世界大戦中のヨーロッパの混乱と不条理を背景に、特にスイスのチューリッヒで1916年に始まりました。
  ダダイズムは、非合理性、反合理性、アンチ・アート(芸術に対する否定的な姿勢)などを特徴とし、詩、絵画、彫刻、パフォーマンスアートなど様々な形で表現されました。

GPT

とのことです。ダダイズムを完全に理解した!っていう状態でアート制作に挑み、見事ボロボロだった気がします。そんな芸術にも興味があるklis生は一度読んでみてはいかがでしょうか。芸術はいいですよ。


趣味における本

 次に私が大学3年間の間に使用した趣味に関する本を紹介したいと思います。色々な方向に好奇心の電波が飛んでいるので、klisぽい感じではないかもしれないです。

ARの実践教科書

 これはかなりいい本です(雑すぎ)。ARについて詳しく載っているし、ARの教科書は紹介程度に終わっていましたが、こちらではより現実的に何をするのかしていくのかを俯瞰して学ぶ一冊になっています。1年生の頃から読んでいましたがいまだに完読はできていないです。興味のあるところでパラパラ〜と読みながら実際に手を動かしていくスタイルが一番向いている本になっています。
 ちなみに、これ大学の図書館に置いてあるので、分厚くて高い本ですけど無料で読めます。大学最高です。学費ちゅるちゅるはこういうところでしましょう。
  もちろんARの教科書と合わせて読むのがとても良いと思っています。


ジェネラティブ・アート : Processingによる実践ガイド

 この本もいいですねぇ。情報学群なので、当然プログラミングは必修ですが、なんかようわからんコード書いて、結果を確かめるだけで、何をするために用いるかわからんようなコードを書かされるのとは違い、これはコードを学びながら、何を行えばどういう出力になるかをアートとして体験できるところがいいところです。
 例えばA地点からB地点まで線をかくなどいうコードも一瞬で書け、それが視覚的に見ることができます。詳しくはgenerative artで検索してみてください。非常に多彩なアートがいっぱいです。
 正直プログラミング入門はこれをベースに授業を行なってほしいと思っています。言語はJavaベースになっています。ちなみに最近はJavaScript版と呼んでもいいのかわからないですが、p5.jsというのが多くなってきています。


時制と相

 これは英語を学習する時に使用した教材の一つです。今まで英語を習ってきて、教師にあやふやにされながらも、こういうもんやでと教わってきた内容が丁寧に説明されています。例えば、なぜ現在時制でも未来のことを表すのか、現在進行形と現在形(原形)の違いなどしっかり書いてあります。ずーと宙ぶらりんだったものがストンと落ちました。(もしかしたら、もしかしなくても私が馬鹿なだけで理解できていないだけだったかも)
 弊大学では塾講師をしている人が多いと思うので、高校生や中学生に教える時に一度読んでから教えてみてはどうでしょうか
 ちなみにシリーズものです。


本棚の本

 これは本棚に関する本です(そのまんますぎ)。本棚って皆さん壁に寄り添って立っているものを想像しがちではないですか?これはその固定概念を消してくれる一冊です。本棚のデザインに関する本だと思っていただければいいです。ソファになる本棚や移動できる本棚、可変型本棚、もういっぱい本棚出てきます。皆さん本好きですよね(圧)。であれば、もちろん本棚も好きということで、一度読んでみてはいかがでしょうか。自宅に置いてある本棚を自ら改造、作成して、自分なりの本棚を見つけてください。


カンデル神経科学

 圧倒的鈍器。振り翳せば人を殺めること間違いなしの本です。知っている人はわかると思いますが、もちろん読了していないです。元々目の神経系に興味があり、1年生の頃から空いた時間で神経科学について調べていたときにこの本と出会いました。図やデータ、さまざまな視点からの神経科学について学べる神本です。医療系の書籍にしては安いです!15,950円!お買い得!
 素晴らしい点は情報工学系項目がしっかりあるところです。私が医学!?そんなの無理無理ではないです。医学について何も学んでいない素人でも読むことが理論上可能です!
 一家に一冊カンデル神経科学備えておきましょう。もし泥棒に入られても撃退できます。防御攻撃なんでもござれです。ぜひ読んでみてください。
(ちなみに私が第1版を買った二週間後に第2版が出版されました。流石に泣きそうでした)


十角館の殺人 -館シリーズ-

  こちらはミステリの代表格となっています!ミステリが好きなら必ず知っている本であり、有名な一節は全員が誦んじることが可能なほど愛されている一冊です。
 私はこの本に大学1年生の頃に出会いました。綾辻先生の大胆かつ緻密な言い回しに惚れ惚れしてしまいました。読み返したら「そんなこと今言っていいの!?、バレちゃうよ犯人」と読み返せばわかるのに、初読では全然気づきません、、
 この館シリーズはもう一つおすすめがあります。それは水車館の殺人です。こちらもトリックさながら言い回しなどが好きです。読んだら好きになるので、絶対読んでください。シリーズものなので初めの十角館の殺人から読むことをお勧めします。
 (((時計館の殺人と黒猫館の殺人は読む途中でトリックと犯人がわかったのであまり面白くないかもです)))


最後に

 まだまだ本の紹介し足りないところですが、こちらで終わろうかと思います。
 クリスマスプレゼントとして本をいかがでしょうか。




ほんとに余談
私はクリスマスプレゼントや誕生日プレゼントは中学生ぐらいから本10冊ねだっていました。今では家に200冊程度置いていますが、残念ながら実家から移る時に捨ててしまった本が100冊以上あります。

本を読む感動を皆さんと共有したいです。


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