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フリー編集者・元塚B

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塚Bの中央公論新社時代、そしてフリー編集者の元塚Bの記事です。
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#書店

42歳バツイチ編集者が読書マッチングサービスを使ってみた

こんにちは、フリー編集者の元塚Bです。 みなさんは、chapters(チャプターズ)書店をご存じでしょうか? これは、本、そして本好きな人とのマッチングを提供してくれるオンライン書店。 今回は、実際に私がひと月だけ使ってみた体験談をお伝えします。 本とのマッチング♡ 簡単なプロフィールを入力してchaptersに登録すると、まずは本を選びます。 タイトルや著者名が伏せられた「東西南北」という4つの選択肢があり、あらすじやオススメポイントからフィーリングで1つを選ぶのです。

紙媒体を愛する気持ちは変わらない。若き編集者による、これからのシュッパン。

こんにちは、元塚Bです。 気づけば私も40代。 しかし、まるで日本の超高齢社会を象徴するかのように、周囲は、編集者も読者も、私より年上ばかり。 「若い人の意見が聞きたい!」 そんな渇望感から、フリーの編集者として活躍している、あかしゆかさんにお話を伺いました。 出版社に憧れて あかしさんは1992年生まれ、現在29歳の(もはや業界内では奇特な)若き編集者です。 出版業界との最初の接点は、大学時代。 たまたま通った本屋の貼り紙を見て、アルバイトを始めたことが入口となります。

体コチコチの編集者と、赤ちゃんと。

こんにちは、塚Bです。 以前、こちらのnoteで下痢の対策本を製作していることに触れました。 今回は、その続き。 先日行った、撮影について書きたいと思います。 日本のウォール街に、baby来る実は前回の取材時、著者である小野咲(おの・さき)さんのお腹には、赤ちゃんがいました。 その後、無事に元気な男の子が誕生。 今回の撮影は、生後数か月の赤ちゃんと一緒にいらっしゃいました。 撮影は大手町にある弊社オフィスにて。 新聞社や経団連、大手銀行などの高層ビルが立ち並ぶ殺風景なオフィ

「手作り」で生まれた書店! Pebbles Books

こんにちは。塚Bです。 今回は、東京都文京区、小石川にある小さな小さな書店、Pebbles Books(ペブルズブックス)をご紹介したいと思います。 小石川に生まれた小さな書店 Pebbles Booksは、住宅街にひっそりと佇む、一見するとギャラリーのような書店。 1階には児童書や雑誌、文庫、新書、一般書。そして2階は人文書やアート関連の書籍が並びます。 子連れのお父さん、お母さんや、人文書が好きな地元の人に愛される書店です。 本店は、「フリーランス書店員」の久禮(くれ)

ローカルチェーンの書店とともに歩む。フリーランス書店員……って?

こんにちは、塚Bです。 前回、小石川にあるPebbles Booksをご紹介しました。 その仕掛け人が、フリーランス書店員の久禮(くれ)亮太さんでした。 しかし、書店員でありながら、「フリーランス」とは、いったいどういうことなのでしょうか? 今回は、そんなフリーランス書店員・久禮さんのお仕事をご紹介したいと思います。 チェーン店から独立 久禮さんは、大学在学中にあゆみBooks早稲田店でアルバイトを始めたことから、書店員としてのキャリアをスタートします。 その後、三省堂書

下町に生まれたシェア書店 西日暮里BOOK APARTMENT

こんにちは、塚Bです。 JR西日暮里(にしにっぽり)駅の改札を出ると、飲食店などと隣接したスペースに本棚があります。 これは、ひと棚ごとに違う「棚主」が本を出品しているブックアパート。 今回は、そんな「西日暮里BOOK APARTMENT」をご紹介したいと思います。 改札を抜けると、そこは本屋であった「西日暮里BOOK APARTMENT」は2019年12月、東京都荒川区にオープンしました。 31㎝四方の棚が80スペースあり、それぞれに別の「棚主」が本を出品する、シェア本屋

楽天ブックス、本屋大賞、そして『ダ・ヴィンチ・コード』。出版界の一大イベントに立ち会って

こんにちは、元塚Bです。 (塚Bは中央公論新社を退職し、フリー編集者の元塚Bとなりました) 今回は、ネット書店や本屋大賞の立ち上げなど、業界の歴史に残る様々な一大イベントに立ち会ってきた、古幡瑞穂(ふるはた・みずほ)さんにお話を伺いました。 日販から楽天へ出向 古幡さんは大学卒業後、日本出版販売(通称、日販・ニッパン)に入社。 日販とは、出版社と、全国の書店とを結ぶ出版取次の最大手です。 古幡さんは、紀伊國屋書店新宿南店の営業を担当することとなり、そこで出版業界の基本を覚え