「好き」や「得意」を仕事にするのはすばらしいけれど時にそれは呪いにも?
「これはだれにも負けない、というくらい好きなものをひとつ持ちなさい。それがあなたの強みになります」――よく聞くフレーズです。子育て本やビジネス本、自己啓発書にも登場する定型フレーズです。わたしも出版社に入ったとき、上司や先輩からよく言われました。
「何が好きなの? 何が得意なの? それをどれだけ極めたの?」「スポーツでも映画でもアートでもなんでもいい、その分野でトップになれ」・・・・・・たぶん、正しい。たしかに“好き”や“推し”があれば、人生は楽しくなります。でも同時に、この