マガジンのカバー画像

月刊 編プロのケーハク

34
シュッパン前夜メンバー、編プロのケーハクの記事まとめ。出版界のあるある、新人ライター&編集者向けのスキル解説、出版界の問題や課題について。
運営しているクリエイター

2021年1月の記事一覧

これ、出版業界のタブーかも!? 世の中に「パクリ本」が多いのはなぜ?

 書店に行くと、皆さんも気づきませんか? 「この本、あの本と似てるな……」と。 そうです。今回のテーマは、いわゆる「パクリ本」です。どの業界でも“パクり”(と思われる)商品はあると思いますが、出版はなかでも特に多く見られる傾向にあるように思います。 しかも、出版界は「パクリに寛容」な部分もあると、個人的には感じます。そこには明確な理由もあるので、今回は正直に(笑)、その辺りをわかりやすく紐解いてみようかと。 「着想パクリ」は日常茶飯事 ベストセラーといわれる本。たとえば

「編プロ」って知っていますか? 出版社と編プロの編集者の違いとは?

私、「編プロのケーハク」と名乗っておりますが、そもそも「編プロ」ってご存知ですか?    編プロとは、「編集プロダクション」のこと。かろうじて認知されている(であろう)一般的なイメージとしては、出版社から委託されて本や雑誌を実際に制作する(手を動かす)外部の(アウトソーシング)制作会社というところでしょうか?  まあ、その通りなんですが……(笑)。出版社からの制作依頼を引き受けて、納期までに完成データを納めるっていうだけが仕事のすべてでもないんですよね。否、制作依頼を待っ