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アイスクリームが溶けぬ前に(フードエッセイ)

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アイスクリームが溶けぬ前に、熱が冷めぬうちに、食べる中でふと出てくる感情や言葉、自分の視覚で見た景色を、その時沸いてきた言葉で書き連ねるフードエッセイ。
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記事一覧

フードエッセイ『アイスクリームが解けぬ前に』 #17 成龍萬寿山 本店(仙台)

町中華は、「初対面」と相性がいい。そう感じるのは、僕だけだろうか。 昨今、「オンラインで…

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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #16 長崎ちゃんぽん&餃子(リンガーハ…

苦手だった食べ物を食べれるようになったり、ご褒美として行く定番のお店があるならば、時間が…

おおばしゅう
1か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #15 弥次喜多 幸町店(沼津)

ハンバーグに付け合わせのにんじんのグラッセ、刺身のツマ、とんかつの隣にある千切りキャベツ…

おおばしゅう
1か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #14 さくらんぼ(浜松)

ナポリタン、オムライス、サンドイッチ、ホットケーキ。 純喫茶で食べるこれら四種の料理は、…

おおばしゅう
2か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #13 珈琲西武(新宿)

閉店、改装、リニューアル。 それまで続いてきたものが一度リセットされ、新しいドラマがはじ…

おおばしゅう
3か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #12 カツ丼(かつや)

定期的に食べたいもの。 それが頭に浮かんだ瞬間、今日は絶対これを食べる!と脳内に指令を飛…

おおばしゅう
3か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #11 コスモドリア(ロイヤルホスト)

ロードサイドにあるファミレスの窓側の席に座ると、 いろんなものに目が移る。雲、車、人、鏡越しに移る店内の人の流れ。美味しそうな料理たち。同世代のファッションとかも気になってしまう。 数多あるファミレスの中で、格式が高く、ちょっと一人でふらっと入るのには勇気がいるのがロイホ、いわゆるロイヤルホストだ。 ホスピタリティレストラン。 それを実感するのは、料理長と店主の名前と顔写真が掲載されてたり、どこか英国の宮殿をイメージしてしまうお店で働く人の服装、しっかりとした礼儀。入店

有料
300

フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #10 うずまきソフト(明治)

思い出とリンクしている食べ物がひとそれぞれにあって、その話を聞いた瞬間から、それまで身…

おおばしゅう
10か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #9 喫茶セブン(三軒茶屋)

カップルが一夜で急増したり、カップルの2人がそれぞれの時間を過ごすべくグラウンドから消え…

おおばしゅう
10か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #8 もち食感ロール(ローソン)

50円引きになっていた6個入りのロールケーキには、 それぞれに、お値段以上の「ミニドラマ」が…

おおばしゅう
11か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #7 ママパパ(小田原)

『その土地でないと食べられないものを食べる』という、食の束縛リミッターをはずしたい瞬間が…

おおばしゅう
11か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #6|辰味食堂(裾野)

ずっと君のことを知ってて、 ようやく、のれんをくぐれたよ…というお店がある。 引戸の奥に…

おおばしゅう
11か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #5|一蘭(静岡)

この日までに食べないと、小さな後悔をする。 期間限定、数量限定とはちょっとちがうし、賞味…

おおばしゅう
11か月前
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フードエッセイ『アイスクリームが溶けぬ前に』 #4|かつ榮(裾野)

どうしても、今日食べたい料理がある。 そんな瞬間が、誰にでもあるだろう。 そう思った瞬間、お金がかかるとか、いくまでに時間がかかるとか、一緒に行く人がいないからとか、そういったことは考えない。湧きあがってきた思いにフタをせず、ただそれに従うことにしている。 起床してすぐに、「そろそろかつ丼が食べたいな」という心の奥からのメッセージが、脳内に受信される。そして瞬時に、近隣でカツ丼が食べられそうなお店の検索がはじまる。一番最初に出てきたお店、それが純和風の落ち着いた一軒家