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無意識の目覚めと逃げの哲学

6500万年前に巨大な小惑星が激突
天地が激しく振動しガスが噴き出し
雄々しく立ち上がって戦った
恐竜は滅び
ひたすら逃げて生き延びたネズミは
哺乳類(人類)の先祖になりました

心の断捨離をする

私たちは、疫病や地震など、様々なことが起きることに対して、咄嗟の判断力をどう磨いていくか?

条件反射的なものを、普段からどう磨いていくか?

それが今からの大きなテーマになってきます。

そのためには、まず、心の断捨離をして無駄なことを考えない。何が起きても、無意識の脳が咄嗟に反応する使い方が一番重要なことではないかと考えています。

脳は莫大な電力を発している

私たちの脳というのは、一日でどのくらいのエネルギーを使うかというと、ブドウ糖の消費量でいうと、脳は一日に400キロカロリー消費しています。

これは実に莫大なエネルギーの消費量ですが、電力に換算すると約20㍗です。

例えば携帯で音楽を聴く場合、1㍗で約3秒間聴くことができるので、つまり脳が使用している電力をもし取り出すことができたら、約1分間携帯で音楽を聴くことができます。

これは、小さいようで莫大な電力を脳が発していることになります。

外部からかかるストレス

携帯電話からももちろん電磁波が出ますが、脳からも電磁波が出ています。
意外と脳は、一日に巨大なエネルギーを使っています。

とにかく脳は、20㍗の電力のうちの何割かを、地震でドギマギしたり、あるいは疫病などで心が動揺したときに、その動揺を鎮めることに使っています。

色々なストレスが外部からかかりますが、例えば同調圧力などの社会環境が与えるストレス、そして自然環境が与えるストレスなどです。

ハリケーンのような台風や、いつ起きるかわからない地震。未だに地震の予知学というのは完成していませんが、その点から言うと、迷信と言われるものも積極的に研究しないと、地震学は大きく成長しないと思われます。

心のエネルギーを貯蓄する

私たちは人生の経営者でもあるわけです。

この先何が起きるかわからないわけですから、心の使い方を用心深く自分で管理していく。

できれば無駄なことを考えない、予備電力というか、そのようなものを蓄えることが必要です。

非常時に備えて、水や食料や幾ばくかの金銭を貯蓄するように、重要なことは心のエネルギーを貯蓄する必要があるということです。

これからの重要な生き方として、心のエネルギーの貯蓄、心の断捨離、無駄なことを考えないにしようと、心に目を向ける必要があること。

起きることは、地震かもしれないし、事件かもしれないし、事故かもしれないし、ありとあらゆることが起きるわけですから、地震だけのことを考えて生活するわけにはいきません。

まずは心の断捨離をして、余計なことを考えないようにして、心を研ぎ澄ましていくことが大切でありましょう。

範囲が広い無意識の世界

自分で考えなくても、肉体が動いてしまう無意識の状態をゾーンと呼びます。

覚醒した状態というのは、前頭葉を中心とした脳波が優勢で、そのときは肉体を意識しています。

無意識になると、意識が脳から外れる、これがゾーンの状態です。ゾーンの状態は大脳辺縁系や側頭葉や後頭葉を使います。

意識が表面意識から抜けて無意識になると、魂というか意識は肉体を超えて、冷静に周囲が見える状態になります。

無意識は支配する範囲が広いのです

大型恐竜の絶滅の理由

私たちが普段から無意識を開発しようとしたら、足腰に血液を送ること、腰から下をよく動かすことが無意識脳の開発に直結します。

6500万年前、巨大な小惑星が南米のユカタン半島に激突しました。

今でもユカタン半島では、磁気の異常や重力の異常が痕跡として残っています。

それをきっかけとして、巨大な雲が地球を覆って太陽光線が遮断され、気温が下がり、酸素が足りなくなっていきました。

大型恐竜は多くの酸素を必要とするのでバタバタと死んでいきました。残ったのは哺乳類の先祖と言われるネズミです。(当時のネズミはもっと大きかったと思われます)

戦おうとした恐竜が先に滅び、逃げ足の速いネズミだけが生き延びていきました。

手は戦うため 足は逃げるため

足腰に血液を送るということは、戦うというより、逃げることに使います。

手というのは戦うときに使うもの。足は走るため、ランニングするため、逃げるためにある。

この点から考えると、必ずしも問題が起きたときに懸命に戦う必要はない。むしろ、サッサと逃げた方がいい。

卑怯だとかカッコ悪いとか男らしくないとか言われがちですが、あまりにも雄々しく正面から敵と戦うと殺されてしまうかもしれない。

僕が想像するに、人生の大半の問題は、7割から8割の解決不能なことが起きると考えます。

頑張ればなんとかなるという発想は、実は根拠が無いのかもしれない。
逃げることも重要なんだ、ということが無意識の脳と密接に関連していると思います。

辛かったら逃げてもいい

逃げてはいけないと自分で自分に呪縛をかけると、袋小路に入っていきます。

だから、辛かったら逃げてもいいんだ、身を隠してもいいんだ、ネズミのように生きてもいいんだ、そのように自分に対して逃げることも許すこと。

逃げることによって、無意識の条件反射が覚醒していく

自分の力でなんとかしなさい。いい歳なんだからそんなことは自分でやりなさい。卑怯だとかそんなことをしてはダメだとか、自分で解決しなさいと言われて、結果、社会的にたくさんの弱者が生まれました。

封印された無意識の目覚め

時には逃げてもいいんだ、自分で抱えきれない問題は、サッサと放り投げてもいいんだと、自分に許容していくことです。

もちろん逃げることが社会的に問題がある場合は別ですが、そうでない場合は、自分に逃げる余地を残しておく。

戦うことが必要な場合もありますが、一つの物差しとして逃げてもいいんだと選択肢の幅を広げることによって、封印されていた無意識の反応が目覚めるのではないかと思います。

三つの無意識のトレーニング

日本人の先祖は、彼の広大なユーラシア大陸を、4万年以上に渡って逃げてきた末裔だと思われます。

そして現代の日本人があるわけです。そう考えると逃げるということも重要であります。

逃げの生き方 これは考え方の問題です。そして身体的には、足腰を鍛えるトレーニングをすること。次に、無意識と意識の二つの支配を受けている内臓は肺なので、呼吸法をしっかり行うこと。

なにも腹式呼吸だけが良いわけではありません。腹式ばかりやっていると腸が下垂することもあるので、時には胸式も必要です。

考え方(生き方)、足腰を鍛える、呼吸法の三つで、無意識のトレーニングをすることが、これから四方八方からやってくるストレスへの、正しい対処の仕方ではないかと思います。

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公式ライン

Dr.shu 五島秀一 2021年10月11日 

動画撮影協力 足立療術院

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撮影 栗原隆浩

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