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なぜラットプルダウンをする時には肩を落とすのか?

こんにちは!
パーソナルトレーナーのshunyaです。

今回はラットプルダウンをする時に
肩を落とす理由について解説していきます。

背中をトレーニングする際の
注意点としてよく言われるのが、
肩を下げる」ということですが
なぜ下げるのか解剖学的に
説明することができるでしょうか?

ここでのポイントは2つあります。

まず一つ目は、
僧帽筋の関与を避ける
ということです。

この点に関してはある程度トレーニング
をしている人であれば聞いたことがある人
が多いと思います。

僧帽筋の位置と機能↓

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僧帽筋は上から上部、中部、下部
に分かれますが、その3つとも全てが
肩甲骨の内転という作用を持ちます。

つまり肩を上げてラットプルダウンを
すると僧帽筋が働きやすくなってしまい
肩甲骨が内転しやすくなってしまいます。

そのため、ラットプルダウンで
広背筋を鍛えることを目的に
している場合は、僧帽筋に負荷が
逃げてしまっていることになるので
かなり効率の悪いトレーニングを
してしまうことになります。

そして肩を下げる理由の2つ目は
上腕骨の可動域を取るためです。

この可動域の話をするには広背筋について
知っておく必要があるので
そちらから解説していきます。

まず、付着ですが
広背筋は上腕骨から脊柱、骨盤
にかけて付いています。

広背筋の付着↓

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そして広背筋の機能は
肩関節の伸展、内旋、内転なので
その可動域をできるだけ
大きく取れるようにすると
効率的な広背筋のトレーニング
につながります。

基本的には肩が上がってしまうと
上腕骨頭が上に上がってしまうので
肩関節の可動域(肩関節の伸展、
肩関節の内転)が十分に取れなくなって
しまいます。

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皆さんも今実際にやってみてもらえると
わかりやすいのですが、
肩を上に挙げた状態(首をすくめるような姿勢)
で腕を後ろ(肩関節の伸展)に動かすのと
肩を下げた状態で腕を後ろに動かすのでは
圧倒的に肩を下に下げた状態のほうが
可動域を取れている
ことがわかると思います。

つまり、肩を下に下げた状態で
ラットプルダウンをすることが
肩の可動域を広げることにつながり
結果的に広背筋を効率的に
トレーニングすることにつながるという事です。

◇まとめ

ラットプルダウンではなぜ肩をおとすのか?

①僧帽筋に負荷が逃げるから(肩甲骨の内転)
➁上腕骨の可動域が広がるから

以上、ラットプルダウンでは
なぜ肩を落とすのか?でした。

質問などあればコメント欄までお願いします。




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