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「くらしにアートを!」さいたまアーツセンタープロジェクト:2021年ありがとうございました!

【SACP2021】

もう数日で2021年も終わりますね。

みなさまにとって、2021年はどんな年でしたか?

2021年の「さいたまアーツセンタープロジェクト(SACP)」は、「さいたま国際芸術祭レガシー事業」として、2021 年9 月~2022 年3 月に展開しているプロジェクトです。さいたまの現場で、芸術祭のない年でも、くらしの中でアートに参加する場所を継続的につくりたいと展開してきました。

アートに気軽に参加してみて、「さまざまな表現に出会い、自分なりの感じ方や考え方を深めるきっかけになれば」とスタッフ一同、場をつくっています。

2021年のプログラムに参加していただきました皆様、ありがとうございました!2022年もどうぞよろしくおねがいいたします。

SACPは、2021年9月17日からプログラムを行い、市民会館おおみやを中心に、リアル会場とオンラインのハイブリットで実施しています。

これまでの実施プログラムについては以下に詳細がありますのでご一読ください。

https://note.com/shunya_asami/m/m313e73c3e071


12月のプログラムハイライト

●ウィークデーアーツプログラム

2021.12/15:深呼吸する水曜日

202112/15には、深呼吸する水曜日:玉井夕海さんの『歌とギターと鍵盤楽器の演奏会』を開催しました。SACPでは、3回目の出演となり、(「さいたま国際芸術祭2020」SACPで2回の出演:2020.1.22・11.11)この日をずっと待っていた方も多数来場された会となりました。さいたまで演奏していただくお馴染みの曲から、音源になっていない曲まで、それぞれの曲についてのエピソードも交え幅広く演奏していただきました。今年度の出演者みなさんに聞いている恒例の「表現活動を続けていくには?」の質問に「音楽を通して表現していくこと」への強く暖かなメッセージがあり、表現への暖かな眼差しと合わせ、玉井さんのパフォーマンスを共有する充実した時間となりました。

2021.12/17:金曜日の芸術学校

12/17の金曜日の芸術学校プログラムでは、アートプロデューサーであり、大阪電気通信大学教授である原久子さんから『関西での取り組み:さまざまな文化活動をサポートする「地域アーツカウンシル」の役割』についてレクチャーをしていただきました。「地域アーツカウンシル」について歴史、役割、独立性原則等を概観し、大阪府市、堺市、京都市の事例を紹介。アーツセンターとアーツカウンシルの相互の役割や、人材育成、雇用形態、運営、評価等の課題もあり、それぞれの地域やねらいに合わせて議論を重ねていく必要を共有しました。さいたまは、過去2回の芸術祭を機に様々な議論が生まれていますが、アーツセンター、アーツカウンシルもまだまだしっかりした形を持っていません。なのでこの機会に充実した議論が深まると嬉しいです。


●アウトリーチプログラム

12/20から12/31。大宮のまちなかに彩ある作品が出現!

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作品は、さいたまで活躍する画家、寿の色さんを中心に、市民サポーター、さいたま市民の約20名が集い、制作したもの大宮の商店街と連携したプロジェクト「大宮の色をキャッチ&リリース!」の作品展を開催。

子どもから大人、商店街の方々との交流により集めた「大宮のまちなかの色」を絵具で再現し、その色を用いて制作した作品を大宮駅周辺のまちなか店舗で展示いたします。大宮のどこの色を使った作品なのか。市民の皆さんがまちなかで見つけた色の作品でまちが色づいています。

プロジェクトを行う中、作品展示店舗のオーナーさんと関わりが深くなりました。まちのこと、みせのこと、自分自身の活動や思いをじっくり聞かせていただく時間にもなりました。

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作品展示店舗は、9店舗。大宮製油合名会社・花長生花店・喫茶BEANS・ポンメガネ・goto・大西屋・Aqutipa GLOIRE・氷川の杜(氷川ブリュワリー)・季節料理 和色

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埼玉新聞 2021.12/27掲載記事


●市民サポーター事業

サポーターミーティングをはじめとするサポーター活動は、さいたま国際芸術祭の開催後も継続的に実施し、さいたまのアートの場をつくっています。

特に今年度は、市内にあるアート系資源調査という活動を行い、約15店舗に訪問してその場所のオーナーさんの思いや、活動をレポートしています。

調査結果等は来年の春ごろにまとめていく予定です。

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インタビューの様子


さいたま市は、「さいたまトリエンナーレ2016」、「さいたま国際芸術祭2020」と2回の芸術祭を開催してきました。けれど、芸術祭ついてやっているのを知らなかった、アートはよくわからない、参加するのが難しそう、といった声も多く聞こえてきます。

今年度のSACPのプログラムでは、地域の様々な人と出会ったり、学生の方と連携したプログラムも多く実施しています。そうした人たちからのアイデアや意見を取り入れながら、来年のプログラムも一層充実したものが生まれるよう愉しみながらつくっていければと思っています。

2021年、本当にお疲れ様でした。ゆっくり休みながらまた来年、すてきな笑顔でお会いしましょう!

⚫︎写真作家・造形ワークショップデザイナー ・キュレーター・「時間」と「記憶」をテーマに制作。2012年〜ヒロシマの被爆樹木をフォトグラムで作品制作 ●中之条ビエンナーレ2019参加アーティスト ●さいたま国際芸術祭2020 市民プロジェクトコーディネーター