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池袋と、おじさん。

よく池袋の悪口を耳にしませんか?

「治安悪い」「田舎のヤンキーが多い」「汚い」……はい、どれもその通りだと思います。

ここ数年、よく池袋に足を運ぶようになったのですが、令和の今なおシャカシャカの上下ジャージでキメたヤンキーも、たばこの吸い殻が星の数ほど落ちている路地も、朝から晩まで路上に立つポン引きのお兄さんも、そこらじゅうで見かけます。そう、イメージ通りだと思います。

僕はカメラを始めてから、何度も池袋で写真を撮っています。ファインダーとは不思議なもので、覗いてみると"カメラがないときには見えなかった街の景色"が見えてくるんです。

この池袋もそう。

僕がこの街でファインダー越しに見えたのは「おじさん」でした。「ファインダーを覗かなくても見えるでしょ」って思ったのでは? でも、ファインダーを覗かないかぎり、街で「おじさん」をまじまじと見つめるなんてことはありえません。

ここ池袋は、おじさんが元気な街です。

ストリートで将棋セッションしているおじさんがいたり、喫茶店におじさんが満席で詰まっていたり、若い女子をナンパする還暦オーバーのおじさんがいたり……、とにかくファンキーなおじさんが多いのです。

カメラ越しに見える顔は、どなたもイキイキ(ギラギラ?)しています。たしかに池袋は少しばかり治安に難はありますが、いつの時代も"元気"はいいことではないでしょうか。

それにしても、なぜ池袋はおじさんを元気にさせるのか。おじさんの入口に片足を突っ込んだばかりの自分では、まだその答えにたどり着けていません。

だから今日も、僕は池袋でおじさんにカメラを向けたいと思います。

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