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決戦を前に

12月30日
今シーズンの全てが決まる
シーズン最後の試合
昇格決定戦 vs明海大学

明日勝てれば
「今年の活動は良いものだった」と評価され
明日負ければ
「今年の活動は何かが足りなかった」と言われる


今日は最後の練習があった
最後の締めで根本コーチからこんな話があった

明日の挑戦権が得られたのは、ここにいる選手だけの頑張りではない。シーズン当初、活躍してくれていた清水や真鍋の力もすごく大きいし、草住は怪我で明日は出られなくなったけれど本当に中心として頑張ってくれた。今日練習したこのメンバーだけじゃない。シーズン途中でBに行った選手だっている。そいつらの力もあって望みが繋がれて明日の決戦を迎えることができる。一生経験出来ないような経験を楽しもう

3年住田からはこんな話があった。

明日を迎えることができるのは、まずはコロナ対策を徹底して、行きたかった会食も我慢して学校からの活動許可が出てから1人も部内で陽性者を出すことなく活動できたことが大きな要因。
自分達(3年生)が教育実習で不在だった時にチームを支えてくれた選手が沢山いる。そして遼太郎くん(主将)を中心とする4年生達が、コロナ期間で練習が出来ない期間も「関東昇格」という絶対に成し遂げなければならない目標をぶらさないようにずっと自分達に訴えかけてくれた。そんな4年生に最高の形で引退してもらうためにも明日は絶対に勝たなければいけない。まずはチーム全員が「チームの為に」という事を意識しよう。その次に自分のプレーを見せよう。


録音していたわけではなく、夜に思い出しながら書いているのでやや、本人が言った事とは違うところもあるかもしれない。
不覚にも決戦前日にして、将の話の途中に涙が出てきそうになった。


1年間を振り返ってみると、シーズン当初は本当に辛かった。
「このままサッカーができずに引退するのか」
という事も頭によぎった。

それでも遼太郎はいつも
「関東に一年で復帰する」
という事をオンライン上でいつも口酸っぱく言っていた。

昨日のプレイヤートークで立一が言っていたが、活動が再開した後の、やっとみんなでサッカーができる喜びは今でも覚えている。一生忘れることはないでしょう。
大好きなサッカーを、最終年も存分にさせてくださった新海先生には頭が上がりません。

リーグ戦が開幕し全試合ベンチを温めていた。
ベンチに居続けるシーズンはこれまでで初めてだった。これまでは出続けるか、ベンチに入れないかのどっちかだったから。
他のキーパー陣の事を考えたから露骨に悔しい姿を見せられないなと思っていた。これまでCチームやBのベンチ外を経験してきたし、なんならトップチームで遠征まで帯同しとるメンバーから外れる選手だっている。そいつらからしたら毎試合ベンチに入れるなんて光栄な事だから。そしてそいつらの気持ちも痛いほどわかるから不満を口に出したりは出来なかった。



リーグ戦はまあまあ順調に勝ち上がり、迎えた関東大会。

初戦後の雰囲気は正直いるのも辛かった。
誰もが勝てると思って臨んでいたから。
東海戦の週の練習で、コーチにひどく叱られた。

正直チームとしての雰囲気は良いものではなかったが、東海戦は今シーズンのベストゲームともいえるような試合ができた。まあ自分はベンチに居ただけなのだが。

状況が色々変わる中でなんとか12月30日の昇格決定戦の舞台にたどり着く事ができた。





昨年降格が決まった日、僕は他会場でアイリーグを闘っていた。
国士舘にボコられた後に、試合結果を聞くと

"降格が決まった"

と。

会場でその光景を目の当たりにしないショックは多分みんなが思っている以上の無力感に襲われる。
今回は無観客試合故、画面越しで見てくださるか結果だけを気にしてくれる人が多い。
そんな学芸サポーターの方々に離れていても会場に来られなくても感動と喜びを届けたい。

泣いても笑っても明日で自分の大学サッカーが終わる。

先週の東海戦の帰り道、福島成とこんな話をした。

今までのサッカー人生の中で目標を達成して引退出来た事がない。今年はそんな一年にしたいよな。

思い返してみれば自分はいつだって目標を達成出来ずに各カテゴリーのサッカーを終えてきた。
なんなら惜しい所までも行かなかった事の方が多い。


明日は最大のチャンスが転がっている。
もしかしたら謙太郎が昨年冬に投じた石ころが落ちているのかもしれない。

明日は絶対に最高の1日にしよう。
久しぶりに嬉し涙を流したい。 

#大学サッカー #東京学芸大学

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