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僕が株式会社でボランティアサービスをやっている理由

ボランティア活動を続けることは難しい

僕は2014年に日本人が外国人旅行者に対してボランティアガイドができるサービスを立ち上げました。
サービスというとかっこいいですが、ノウハウもお金もなかったので、ネット上でマッチングできる簡単なサイトと街中で外国人を案内することから始めました。
もちろん収益はゼロ。
法人化もしていなかったため、実態としてはほとんどボランティア団体でしたし、多くの人にそう思われていました。
収益ゼロのまま一年が過ぎようとしていましたが、活動はどんどんと盛り上がり開始から2年で5000人近くの人がボランティアがしたいと登録してくれました。
ボランティアとしてやっていても面白かったのですが、ボランティア組織の難しいところは熱意のあるメンバーがやめた瞬間組織も潰れてしまうことです。
「そんなにメンバーがいるのであれば、誰かが引き継けばいいのでは?」
と思われる方が多いと思いますが、ボランティアは人の思いだけで成り立っています。
メンバーが多くても圧倒的に熱意がある人がいないと組織を続けるのは難しいのです。
実際に多くのボランティア組織は創設メンバーがいなくなった後数年以内になくなっていっています。

ボランティアを続ける鍵はビジネス化

そこで僕は考えました。
ボランティアという面白い活動を続けていくためには、ボランティアはそのままでビジネス化をすることが大事だと。
そこで株式会社をつくり活動はそのままボランティアで、別の収益をつくることにしました。
ボランティア単体がビジネスになることはないですが、周辺で様々なビジネス展開ができると考えたからです。
事実その後組織の創設者である僕はほとんど活動にいけなくなりましたが、うちの会社のサービスとしてやっているので、うちのスタッフが仕事として取り組んでくれています。
ボランティアサービスを頑張れば頑張るほど別のビジネスが盛り上がり、ボランティアにそちらの収益を回すことができます。
そのおかげで行政の補助金などを活用してなくても約7年間活動を続けてこれました。

採用につながるからボランティアできる

人の思いだけボランティア活動を続けることって難しいですね。
なので、そこにビジネスを関わらせることが大事です。
「じゃあ具体的にどんなモデルなの?」という疑問が出てくると思いますが、うちの場合でいうとボランティアのメンバーが社員やアルバイトスタッフになってくれているので、採用にお金をかけず思いが近い人が入ってきてくれています。
これだけでも大きいですが、これ以外にもいろんなビジネスモデルがあります。

直接的ではなく間接的にビジネス化する

そういうわけで、ボランティアをやるのに株式会社でやっているわけです。
「ボランティアガイドをビジネスに」というと有料ツアーとか思いつくと思いますが、それではボランティアじゃなくなるからだめなんです。
別に有料ツアーをやるのはいいですが、ボランティアではなくなるので、目的が変わってしまいます。
これは直接的にビジネスにする例ですが、さっきの採用につなげるなど間接的にビジネスにすることってできるんですよね。
ボランティアをやっている人はその活動を続けるためにぜひ間接的にビジネス化することを考えてみてください。

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