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結婚式のご祝儀をPayPayにした話

僕は2019年1月に結婚しましたが、その時考えていたのが結婚式もいろいろと進化させられるのではないかということ。
僕らの結婚式ではいろんなことに挑戦したのですが、今回は特に最も反響があったご祝儀をPayPayにした話を書きます。

ご祝儀って現金じゃなきゃダメなの?

僕は今31歳ですが、20代後半から毎月のように結婚式に参加してきました。たくさんの結婚式に参加する中で結婚する方も参加する方もバタバタしていたことが、「結婚式のご祝儀問題」です。
参加する方としては新札・ピン札じゃないといけないとか、ご祝儀袋を購入しないといけないとか手書きで書かないといけないとかいろいろとルールがあって、主催する方は主催する方で当日のご祝儀(現金)管理などがあります。
頂いたご祝儀は大金になることが多いですが、式中は親が管理することが多く、そうなると親は思いっきり楽しむことができないんじゃないかと思いました。実際に関係者のふりをしてご祝儀を盗むご祝儀泥棒がいるようです。
また、頂いたご祝儀をご祝儀袋から出して数えたりすることもかなり大変で、さらには銀行に入金するまで一安心はできません。だって数百万円という現金が手元にあるわけです。紛失したり盗まれたりしたら終わりです。
そこで僕が自分の結婚式をやるにあたって思ったことは「ご祝儀って現金じゃないといけないの?」ということです。

結婚したのはキャッシュレス元年

奇しくも僕が結婚式を上げた2019年というのは「キャッシュレス元年」と呼ばれ、PayPayやLINE Pay、メルペイなどQRコード決済が急激に普及した年でした。様々なものがキャッシュレスになる中で、ご祝儀もキャッシュレスにできるのではないかと考えました。妻は最初乗り気ではありませんでしたが、途中から僕より力を入れていました。
結婚式というのは結婚する二人だけでなく家族親戚も関わるイベントのため、キャッシュレスなどの斬新なアイディアを取り入れることは難しいと思いますが、幸い僕の家族も妻の家族も面白いことが好きな家系だったため、実行することを決めました。
僕らが結婚式を行う数ヶ月前にどこかの社長さんがご祝儀をクレジットカード払い可能にして話題になっていたので、少し悔しい気持ちもありましたが(笑)、僕らはPayPayを選びました。
クレジットカード払いは手数料がかかりますが、PayPayの場合は手数料がゼロだったのが大きかったです。
手数料がかからないのであれば、PayPayでもLINE Payでもなんでも良いと思いますし、いくつか用意しても良いと思います。
僕はビジネス・プライベート関係なく面白いことをやりたいという思いで普段から行動しているので、とにかく楽しみでした。

キャッシュレスご祝儀という選択肢を増やす

僕らの結婚式では招待状もオンラインにしたのですが、事前にご祝儀を現金かPayPayかで選べるというお知らせもしました。
今後やりたい方の参考になるように、以下実際にメールなどで送った内容を抜粋します。

ご祝儀について

当日、ご祝儀をPayPay支払いも可能にしたいと思っており、
PayPayで個人間送金で受け取れるようにいたします。
現金でももちろんお受け取り可能ですので、
どちらかお選びいただけましたら幸いです。
*PayPayでの個人間送金は、チャージされたPayPay残高しか送り合えないので
・銀行口座からチャージ
・ソフトバンクまとめて支払いからのチャージ
・Yahoo! JAPANカードからのチャージ
(24時間でチャージできるのが2万円までなので、ご注意ください。また、その他のクレジットカードからはチャージができません。)
・セブン銀行ATMからの現金チャージ
のいずれかの方法でチャージされたPayPay残高で送金いただけると幸いです。
当日その場でチャージをしたらできなかった、
ということが起こりえますので、事前にチャージしていただくことをおすすめいたします。
(メール下部にやり方の詳細を記載しております)

先ほども書いた通り、ここで重要なのは現金かPayPayか選んでもらったということですね。僕らがやりたかったことはキャッシュレスという選択肢を増やすことなので、現金でのご祝儀を否定しているわけではありません(冒頭にも書いた通り大変なことが多いのは事実ですけどね、、)。
ただ、多くの友人たちから「面白い!」「嬉しい!」という連絡を頂き、ワクワクしました。

予想以上に反響があったPayPayご祝儀

結婚式当日は僕側と妻側にPayPay受付と現金受付でそれぞれ2人ずつ合計4人の友人たちに受付をやってもらいました。
ゲストはQRコードを読み込むだけで、スムーズに送金することができます。
結婚式後に写真や動画で受付の様子をみたら、皆楽しそうでした(受付をしてくれた友人たちは初めてのことで大変だったと思います。付き合ってくれてありがとう!)。
最終的に現金とPayPayの割合は半分半分くらいでした。
結婚式直後にTwitterにも投稿したところ、多くの反響がありました。

このツイートのインプレッションが約20万で、多くの人が賛成してくれました。
予想外でしたが、「自分の文字が汚いからご祝儀袋の文字を書くときに苦痛だった」って人が意外と多かったのは興味深かったです。
あと結婚式をした人たちからも「自分たちもやりたかった!」という声を頂きました。
「現金じゃないと気持ちが伝わらない!」「文化が壊れる!」という意見も頂いたのですが、先ほども言った通り僕は現金を否定しているわけではありません。まぁ正直言うと現金じゃないと気持ちが伝わらないっていうのはよくわからないのですが、、
文化が壊れるっていう意見に関してはそれぞれの考えがあるので否定しませんが、ご祝儀の歴史を事前に調べていてご祝儀が現金になったのは意外と最近らしいので、文化ってなんだろう?という気持ちにもなりました。

「第二次世界大戦頃までは自宅で行うのが主流だったようで当時のご祝儀は現金でなくお祝いの料理などを持ち寄っていたようです。」
『ご祝儀相場の3万円は高すぎる?結婚式の歴史を紐解いてみた』

ちなみに2次会の会場代の支払いはご祝儀で頂いたPayPayで支払ったため、PayPayボーナスで数万円分還元されました。結婚式は大金が必要なことが多いため、数万円還元されるのは嬉しいですね。

常識を疑って新しいことに挑戦する

そもそも結婚式をすることが古いという意見もありそうですが、前回の記事で書いた通り結婚式はやって本当に良かったです。
僕が結婚したのはコロナの前なので、今ウィズコロナ時代になり結婚式もオンライン化するなど大きな変化が起きています。
Twitterなどで調べるとご祝儀をPayPayやLINE Payなどキャッシュレスにする人も今は増えているようです。キャッシュレスご祝儀をしたいこれから結婚式を挙げる方々からも相談の連絡を頂いたりしています。
そう考えると結婚式に関する新しい選択肢を提示できたのかなと思います。
これからもビジネス・プライベート関係なく、常に常識を疑い新しいことに挑戦していこうと思います。

キャッシュレス結婚式の当日の様子はメディアにも取り上げて頂いたので、興味があったら読んでみてくださいね。

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