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再生キャンプ場の1期目を”ざっくり”振り返る

山梨県南アルプス市、北岳の麓にある『芦安キャンプサイトNo.2』。人手不足を理由に数年間休止していましたが2019年6月より運営体制を改め再度オープンしていました。そして11月14日で今シーズンの営業を終了し冬期休業期間へと入りました。

本当はシーズンを通じての運営結果などをまとめて有料noteで販売しようと思っていたのですが(笑)、まだ支払い金額が確定していない費用などがあるため今回は見送ります。なのでトピックを絞った”ざっくり”とした振り返りだけ!

前提情報
運営期間:2019年6月14日~11月14日
施設:テントサイト(15区画程度)とBBQ棟のみ。入浴施設なし。
従業員:平日1名(筆者)・土日2名(筆者+アルバイト1名)体制
詳細:芦安キャンプサイトNo.2

稼働率

「平均稼働率は15%」とされるキャンプ場は季節や天候によって大きく影響を受けてしまうビジネスです。実際に運営してみた結果は「だいたいそんな感じ!」です。当施設はソロ用プランや大型テントのプランもあり厳密に計算するともうちょっと強く出ると思うのですが、”ざっくり”平均するとそのくらいに落ち着きます。

稼働率15%を達成するために取り組んだことはあくまでマスを狙う。ということです。実際のところ15%って土曜日さえ満員にできればあとの曜日は0人でもほぼ達成ですからね。

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運営を始める前は「平日に来てもらう施策を考えよう!」「企業研修で使ってもらおう!」とかいろいろ妄想は膨らんでいましたが、まずは目の前の現実から。

(最低限やるべきこと)
・キャンプ場予約サイトに登録、運用
・ホームページを作成、運用
・Google Map/マイビジネスに登録、運用

予約サイトへの登録などはどこのキャンプ場でもやっているようですが、運用までしっかりやっているところは少ない印象です。具体的には定期的な情報の更新や利用者から頂いたコメントへの返信です。これ、掲載順位にかなり影響を与えるので絶対にやった方がいいです。

採用

15区画の小さなキャンプ場なので1人で回そうと思えば可能なのですが、やはり不安な部分も多いのでアルバイトを1名雇うことにしました。さて採用方法ですが資金もないのでなるべく費用を抑えて採用する方法を考えました。地方での採用活動、自分でもまだ最適解は出ていないのですが暫定のベストアクションとしては「indeed」でした。

東京だとSNSやnoteでの発信を頑張って興味を持ってくれた人と関係を強くして、はじめは業務委託などで副業してもらってめでたく正社員としてJOIN!的な流れがあると思いますが、それ地方だと超厳しいです。
ぼくもTwitterなどで事業に興味を持ってくれる方から連絡を頂いたりするのですが、99%は「東京の情報感度高い人」です。キャンプ場運営という性質上、どうしてもその場にいてもらう必要があるため地域在住者を採用するのが一番早いです。大人しくindeed使いましょう。(まじでいい人採れてよかった、、)

プログラム

キャンプ場はもちろんテントを張って宿泊してもらう場所ですが、その他にも来てくれた利用者に向けて様々なプログラムを提供している施設も多いです。昆虫観察やピザづくり体験など、特に調理系は朝早くからの移動&テント設営で疲れた親御さんにはお昼ごはんを作る必要がなくなるのでとても喜ばれます。当施設でもそういったプログラムを実施できないかと考えていたのですが、1期目ということでどういった属性の利用者がいらっしゃるか定かではなかったため積極的に取り組めませんでした。

そんな中でアウトドア系の資格を多数持つアルバイトの子の活躍により『バードコール作り』を実施することができました。

バードコールとは
木とネジでつくる鳥の鳴き声に似た音を出すおもちゃ

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↑これはぼくが作った基本形。ネジを捻るとキュッキュと音がします。

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↑さすがのセンス、、、お土産として売れるのでは??

作業時間は20~30分程度ですがその間はスタッフが付きっきりなので、親御さんも束の間の休息を楽しむことができとても喜んでもらえました。「最低1つはプログラムをやりたい!」と思っていましたがなんとか実現できてよかったです。

2期目に向けて

ひとまず1シーズン終えてみて、最低限運営を継続できる程度の来客を達成することができました。むしろ「もっとしっかり投資しておくべきだった」と感じる部分が多かったため来期はしっかり体制を整えて、来てくれた方にさらに素敵な思い出を作ってもらえるようにしていきます。

一番力を入れたいのはプログラム部分。自分たちで企画するには限界があるため他の事業者さんの力をどんどん借りて行こうと思います。キャンプ場を起点・終点とした登山ツアーや、ドローンの練習場としての利用、アウトドアサウナの会場としてなどどんな相談でも受け付けています!


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