「データマネジメントが30分でわかる本」を(ちょっと)実践してみた
キャンプ場も休業中ということでkindleでこちらの本を読んでました。※こちらのnote参照
結論は「30分じゃ全く読み終わらない」。普通に3時間くらいかけて読み終えましたが、冒頭部に筆者からの宿題が出されていたので取り組んでみようと思います。
筆者からの宿題
①自分の置かれた環境で解くべき課題は何か
②その課題に対して何ができるか
①自分の置かれた環境で解くべき課題は何か
課題:キャンプ場の運営をしているが顧客管理の仕組みがないこと
ひと昔前までは電話予約が主流だったキャンプ場も今はネット予約(OTA)を導入している施設が大半です。うちでも「なっぷ」「TAKIBI」といったOTAを利用しています。予約管理システムとしては十分なのですが、運営側としては「家族構成」「道具のレンタル有無」「平日/休日利用」などの顧客属性を元にプラン企画やマーケティングに活かしていきたいという思いがあります。
一応OTAにも「顧客情報CSV出力」「予約プランの分析」機能はあるのですが、顧客と予約が紐付いていないので「どんな人が何を買っているか」「この人に次は何を売ればよいか」には導き出せません。
②その課題に対して何ができるか
解決策:クラウド型Webデータベース上で顧客管理を行う
OTAの管理画面からエクセルに顧客情報・予約プランをコピペしていき、一覧を作ることも考えましたがさすがにそんな時間は掛けられない、、
そこでkintoneというクラウド型のWebデータベースを導入、kintone上で顧客管理していきます。
kintoneの選定ポイント
・クラウドなのでサーバーの管理コストが不要
・他の業務も同一プラットフォームで構築でき、拡張性が高い
・API連携できるサービスが多い
実際にやってみた
OTA管理画面から顧客情報・予約情報を抜き出すのは非常に手間が掛かります。そこで今回は「予約通知メール」を元情報とすることにしました。
※予約通知メールには顧客情報・予約情報がすべて記載されています。
作業手順
① kintoneアプリ設計
② Gmailで受信した予約通知メールをGASでSpreadSheetへ転記
③ ②の情報をCSVでkintoneへ挿入
要件
・顧客情報と予約情報が紐付いて登録されていること
・登録された情報が分析できること
① kintoneアプリ設計
顧客情報:氏名・電話番号・メールアドレス・住所など
予約情報:予約ID・CI日時/CO日時・予約プラン・人数・メールアドレスなど
キャンプ場では基本的にネット予約に一本化しているので、顧客情報と予約情報はメールアドレスで紐付けることにしました。
② Gmailで受信した予約通知メールをGASでSpreadSheetへ転記
こちらはGoogleで検索するとたくさんの情報があります。ほぼコピペとリファレンス見てればいけました!
③ ②の情報をCSVでkintoneへ挿入
GASで作成したデータをCSVでkintoneへ挿入します。本来はここもkintoneのAPI連携でいけるはずなのですが、スキルが足らず一旦後回しにしました。
※GASで抜いたデータをkintone用に整形する部分も今回は手作業w
完成!
顧客情報画面
顧客情報画面から予約情報が確認できるようになりました。keyには先述の通りメールアドレスを使用しています。
予約情報画面
分析をしてみる
kintoneの標準機能で登録されたレコードからグラフを作成することができるので、いくつか試してみます。
予約者の男女比
やっぱり男性が大半。でも意外と女性からの予約も多い?
予約経路(OTA/自社サイト/電話など)
OTA経由の割合がかなり高い。なるべく自社サイトから予約してもらえるようになると手数料を削減できるかも?
などなど、kintone上で簡単な数値管理ならできるようになりました。
今後もやること
ひとまず過去分の顧客情報・予約情報は管理できるようになりました。今後もデータマネジメントまわりには注力していきます。
(直近やりたいこと)
・予約通知メール → GAS → kintone挿入までを自動化
・対応履歴やその他の業務もkintone上でできるようアプリ構築
特にkintoneのような「誰でも簡単にアプリ作れます!」的なサービスは気軽に扱える一方、テーブル定義やデータモデルを疎かにしてしまいがちです。今回もCRUD操作などは一切考えずに構築したので、メンバーが増えた時用に後々整備していきます。
お誘い
最近キャンプの方のお仕事がたるみ気味なので「勝手にダメ出ししてやるよ!」「お尻叩きます!」的な人がいたらオンラインでいいのでお叱りください。笑
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