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ニュースのオーバードーズ

Podcast「朝日新聞ポッドキャスト」のページビューなどの課題感について聴いた。インターネットの際限のなさと、その揺り戻しとして有限性に価値が出てくるという話が面白かった。

紙の新聞は、物理的な制約によって異なる記事が一つの紙面に載る。
そして購買者によらず、同一の紙面が配布されている。

一方で、ネットニュースであれば個々の記事をバラバラに読める。
もちろん関連記事として異なる記事へのリンクは表示されるが、固定されたリンクの一覧ではない。
閲覧履歴を元に一人一人の閲覧者に最適化された関連記事が推薦されるからだ。

閲覧者の興味関心に応じ、次から次へと記事を推薦する。
知りたい情報を提供し、要望を満たすという意味では良いのかもしれない。
だが、関連記事というのは限りがなく、読もうと思えばいくらでも読めてしまう。時間が溶ける。
自らの可処分時間に価値を見出す人にとって、その際限のなさは欠点に変わった。

だからこそ、紙の新聞のような、終わりのある媒体が今こそ必要なのかもしれない。
ニュースも用法・容量を守って服用したいものだ。

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