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日々の雑感 day62【時間争奪戦とWell-Being】

今週後半はようやく回ってきた一回目に行ってきました。念のため、その後の2日間は完全にスケジュールを空けて、zoomも耳だけのものだけに絞りましたが、結果としては発熱もなく、身体反応もちょうど一日でどこからも違和感がなくなり、今はすっかり日常に戻っています。

そんなわけで、この久々に「なにもしない」2日間の気づきを振り返っていきたいと思います。

☆ネットの誘惑を自覚する

さて、この時間で最初にやろうとしたことは「読書」でした。

僕は東野圭吾作品と共に成長してきたようなところもあるのですが、新作が積読状態になっていました。もともとは全てハードカバーで読んでいたファンでしたが最近は追い切れなくなってきていて、文庫落ちしてからも増えてきました。

それでも、加賀シリーズとガリレオシリーズ。それとマスカレードは新作で追走できています。

読んでいて気づいた。というか「やはり」という気がしたのは、僕のライフスタイルの中で読書は移動とセットの習慣になっていたということです。

この流行り病の前までは長野に住みながら月に1~2回、東京、大阪を中心に全国へ飛んでいました。そして休みの日には山に登り、旅に出て、Googleさんによると毎年地球一周以上の距離を動いていたそうです。

電車、バス、飛行機という移動時間の中で、僕は読書という時間を使ってきていた。その時間が流行り病による移動の自粛で失われた時、本を読むという意識もおちて、その時間を違う事に使っていた・・というわけ。

☆テレビとTSUTAYAを食べるネット

で、その時間をどうしてるかなぁと見ていくとやはりネット映像。
Amazonプライム、Netflix、YouTube の三大勢力にきちっと持っていかれていることに気づきました。

流行り病を機に英会話をやり直している事もあって、向こうのドラマを見るところで時間を使っているのもそうですし、Netflix は「今際の国のアリス」の為だけに入ったとも言えます。YouTube は歴史系「非株式会社いつかやる」は今やすっかりローテ入り。サラタメさんもよくみてる。Prime もこの休日用にと「GOT(ゲームオブスローンズ)」のファイナルシーズンを購入。あ、なんか、

めっちゃ時間持ってかれてる!

と我ながらびっくり。
Netflix はアリスの次のシーズンまですぐ外すことにしました。

この流行り病で Sony や任天堂が機を掴んで、株価を爆上げしたのも当然ですね。こうしたネットによる良質な動画やゲームは、人の移動が抑え込まれた時の「時間争奪戦」に勝利した。そうも言えるでしょう(個人的には昨年、メルカリが行くかなと思って投資しました)。

☆そして次の争いはもう始まる

そもそもテレビのない生活を続けてきた僕がいうのもなんですが、本当はテレビの力が落ちたのではなく、自らこうした変化に適応する努力を怠ったことが今の凋落につながっていると思います。これは未だにDVDでシリーズ10万円みたいな売り方をしているNHKとかは、より顕著といえるでしょう。半沢直樹や下町ロケットを始めとする池井戸作品での爆発を見ても、きちんと作れば人々は対価を支払うからです。

そして、この時間争奪戦は、否応なしに私達自身の人生にも影響を及ぼしてきます。その仮説ベースとしてデータを一つ紹介するのが、PISAの調査によるインターネットの利用時間と学生の成績を相関したこちら。

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見ての通り、一日4時間以上をネットにもっていかれると成長を阻害し始めます。そして注目は、ネットを全く使わないグループが、6時間以上中毒的に使っているグループと同様に、世界的にはより低いスコアとなること。

ここは見逃すことはできません!

このデータから何を考え、どんな問いを立てて、どう仮説を組み上げていくか。まさにここがこれからの時代に必要な「探求」という考え方(マインドセット)です。

どこぞの自治体でエビデンスもなしに短絡的に規制しよう、禁止しようという動きがありましたが、その法令や条例は子供達の未来を壊すことにしかならないでしょう。

☆自律(セルフコントロール)

そして、僕自身がこのデータやいくつかのエビデンスから建てる仮説は「自律」です。

「一日に3時間くらいまででネット時間をコントロール出来る力」
そのコントロール出来る自分をつくっている人が、自らをより成長させていくことが出来るという事です。まさに、

「自律」の力が「自立」へとつながっていきます。

ズルズルと何時間でもネットを止められない人が伸びないことはもちろんですが、ゼロ時間だと成長をしないのは、

・現代の情報量を効率的に扱う為にネットは不可欠なツール

・短絡的にネットを悪者として使わせないという指示は逆効果であり、その指示が主体性を失わせ、人の成長機会を潰してしまうということ

という事実を浮かび上がらせて、この2点から概ね説明が出来ていくのではないかと思います。特に後者はネット使いたい、触りたいという意識が残り、その意識が集中力を阻害する要因になることは言うまでもありません。なので生産性はメチャメチャ下がります。

今の時代に私達は、自分をより幸せにしていく為にも、

自分を知り、自分をよりよくしていく小さな習慣を積み上げていく。

目的を忘れずに目標を定め、その中できちんと自分の時間をコントロールしていくことが求められていると言えるでしょう。

Well-being の本質とは、まさにこういう実践にあると感じました。


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