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ながら勉強はいけないと、昔の教師はおっしゃっていたが、今はどうなんでしょう? ぼくは、ながら賛成派です。気分よく机に向かえるような環境作りこそが、勉強したくない人間に勉強の習慣をつけさせるためには必要だと思うからです。

たとえば、音楽を聴きながら勉強していても、勉強に集中しだすと、CD が止まっても気づかなかったり、自分で無意識に止めたりするものです。こうして勉強の習慣がつけば、まったく勉強しなかった子供も勉強をし始めるかもしれません。また音楽が脳内のもうひとつの妄想のほうを消してくれる場合もあります。ぼくは、学校の授業中、先生の声をバックミュージックのように使って、自分で勉強したり、本を読んだりしていました。ですから、先生に指されても答えられたためしはありません。目は先生の顔を見ていてもだめでした。

ひょっとしたら、会社の仕事も音楽を聴きながらやれば、3倍はかどるかもしれません。でも、会社でヘッドホンをするわけにはいかず、ましてや音楽をかければ周囲の迷惑になるに決まっています。ところが今、在宅ワークが広まってきました。音楽のチェックや映画のチェックなど音が主役のお仕事の方には無理でも、事務などのお仕事なら、好きな音楽を聴いて、遊び気分でお仕事できてるんじゃないでしょうか。効率が上がれば会社も文句言わないはずです。

ぼくは、ブログ書いたり、小説書いたりするときも、音楽を聴いています。音楽に関しては持論がありまして、『昔の曲はよかった』とか、『今の音楽はよくない』とか、言い出したら、ぼくの人生はほぼ終わったと思うようにしています。ですから、若い人たちの曲もよく聴きます。ラジオの受信のよくない地方ですので、youtubeはありがたいですね。子育て時代に聞き損ねていた曲なども掘り起こせます。

時代に関しても同じです。今が一番いいと思っているので、昔はよかったなどと懐かしんだりすることは、めったにありません。

とりとめのない話でした。今日は、台湾のJay chouさんの曲を聴きながら書きました。香港版『イニシャルD』の吹き替え版でお仕事させていただいてから、ファンになりました。ずっと聴いていなかったのですが、何の心変わりか、最近聴くようになりました。そういえば、オフコースなんか、失恋のおかげで20年以上聴けませんでしたなあ。憂鬱の塊になるんです。おかげさまで今は聴いても何ともなくなりました。


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【第三場A はじめての世界】after


 お外が見られると思うと元気が出ます。わたしは背を伸ばそうと、思い切り力を込めました。すると、出てきたのは細くて白い根っこです。そのうち じりじりと熱くなってきました。もう、のどがカラカラですし、せっかく出てきた根は、干からびてしまいそうです。
 ようやく、兄弟たちの止めたわけが、わかりました。わたしは、水はないかと根を砂の中へと伸ばします。砂が熱くなると、そんなこともできなくなるでしょう。お外を見ないで枯れるわけにはいきません。ウーンと根に力を入れるとタネが少し持ち上がりました。最後の力をふりしぼって力を入れると パラリとカラがはずれました。
『やった!』
 そのときです。
『ドッシーン!』
 大きなものが、お空から降ってきて、真っ暗になりました。そのまま動きません。何でしょう? 生きものじゃないんでしょうか? プニュッとしています。死んでしまったのでしょうか? そのうち、力を使い果たしたわたしは眠ってしまいました。

【第三場B  ヤスタボくん】

 ロウソク島では、ヒイロが目を覚まさないので、みんな、大あわてです。特にアッピィは、毎日毎日、何度も何度も海にもぐって、失くした石を探しています。ヒイロの看病には、島一番ののんき者、ヤスタボくんが付くことになりました。
 ヤスタボくんは、食糧を集めるためにゴミ拾いに行かせても、本当にゴミを拾ってきますし、魚をとらせにやると、全部逃がしてしまいますし、貝を掘りにやらせますと、石を拾ってきます。それでも、仲間たちはヤスタボくんが一番やさしいことを知っていましたから、全員一致でヤスタボくんが選ばれました。
 料理当番のキー坊が、ヒイロのためにおかゆを作ってくれました。ところが、ヒイロが目を覚まさないので、ヤスタボくんは、ひとりでそれを食べてしまいます。
 ヒイロがうんうん汗をかいて、うなっていますので、やさしいヤスタボくんは、自分のパンツを海で濡らしてきました。それをヒイロのおでこの上に乗せようとして、スッテンコロリン! ヤスタボはヒイロの上にしりもちをついてしましました。

 ヤスタボは起き上がると、苦しそうにしているヒイロのおでこの上でパンツをしぼりました。ポタポタと水がかかります。ヤスタボはパンツをしっかりしぼると、ヒイロの頭にかぶせました。そのとき、ヒイロは、こんな夢の続きを見たのです。

【第三場C 黄色いおじさん】

『ポトン ポトン』
 雨が降ってきて目がさめました。見上げると黄色いものが立っているのが、ぼんやり見えます。はじめは、分からなかったのですが、この雨は、わたしにだけ降っていました。雨だと思ったのは、涙だったようです。この黄色いものは、わたしをつぶしてしまったと思って泣いているみたいです。
「わたしなら、だいじょうぶ! もう泣かないで!」
 と言ってみましたが、泣きやんでくれません。大きな声で言っても、かえって涙がふえるばかりです。
「わたしまで悲しくなるから泣かないで」
 そう言うと、わたしまで涙がポロポロポロ。これでは お外が見えません。わたしは、涙でおぼれそうになりながら、
「のどが、かわいてたの。ありがとう」
 と言いました。すると、急に涙の雨がとまったのです。ようやくわたしは、目がはっきり見えはじめました。泣いていたのは、黄色いおじさんです。わたしは、おじさんの顔をちゃんと見て言いました。
「おじさんのおかげで、お外が見られたの。ありがとう」
 すると、おじさんはキラリンと笑顔になって言いました。
「アリガトウ…」
 どうやら、『ありがとう』という言葉を聞くと、おじさんは元気になるみたいです。

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