【第二十二場AAA…モンゼン・ラミ太郎】

(S…最訂正です。第二十二場AAと二十二場Bの間に入ります)

 モンゼン・ラミ太郎は、イマワノクニの王様の側近で、王様が迷われた時の相談役でした。彼は天の声を聴くことができ、彼の言う通りにしていれば、国は安泰だったのです。やがて、仕えていた先代の王様が亡くなり、息子が新しい王様になりました。新しい王様は、何かと意見に反対するこの相談役を快く思わなかったのです。そして、ついにラミ太郎を反逆罪で牢に入れてしまいました。
 ある夜、格子の窓から、二つの流れ星が見えました。居ても立ってもいられなくなったラミ太郎は、牢から逃げ出します。ラミ太郎には彼のことを心から慕っている部下たちが五人おり、彼らも同行しました。一行は流れ星の落ちた方角を目指します。そして、山の上に鳥居を立て、社(やしろ)を造り、ひたすら待ったのです。

サポートありがとうございます。ほかの方へのサポートに回させていただきます。さらに、あなたからいただいたお力で『ありがとう星人 りんごの種』『ありがとう星人 詩人の自信』『ありがとう星人 裸になれた王様』『ありがとう星人vs.ドクダミシイ』など、絵本出版につなげさせていただきます。