炊飯中、フタは開けてはいけません。内釜がないのに米を入れてはいけません。

うちの炊飯器には貼り紙がしてあります。

炊飯中にフタを開ける人がいるからです。

貼り紙の好きな人がいて、『夜間はゴキブソが入るのでしっかソ閉めてください』などと、あちこちに貼られています。

"り" が "ソ" にしか見えません。

いずれは鏡の前に『あいさつしないでください。これは、あなたですよ』と貼られる気がします。

きのう、犬の散歩から帰ると、台所の床が水浸しでした。

どういうことかというと、別の器でお米を研いだ方が御釜が入っていると勘違いして、ザバーっと投入したためです。

「またやったの？」と貼り紙の好きな人が言いますと、

容疑者は「"また" って何よ。こんなの初めてよ」と言い返しますが、10日前にも同じことがありました。

おそらく、このことも記憶の神様が消してしまうと思います。

対策は簡単です。

内釜を洗った人間が、すぐに拭いて入れておけば問題ありません。

こうして人類は進化していくのです。

日々起こるトラブルを数えればキリがありませんが、家族全員が幸せを感じているという不思議な家です。

「幸せになりたいなあ」と言った元コンサルタントの友人は、わが家をうらやましがってくれます。

義母が急加速で変貌していることを友人に相談すると、恋をすればいいとアドバイスしてくれました。