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102歳の功績。

伯母はデーサービスに月一回、職員さんたちにプレゼントをし続けている。妹に教わったサービス精神は、一人でしっかり生きていこうとしていた魂には元々なかったものですが、元来やさしい心の持ち主ですので、大きく芽生えました。

【第十六場…マジメン共和国の朝】

《E氏→キリストの次は仏教国家になるのだな。友が増える旅か、何だか楽しいね。西遊記ユニットっぽくなってきたかな。プロテスタントが真面目に働いたから、資本主義社会が生まれたことを示唆しているのかも》                             

 朝、目覚めると、キリット大統領が側近を連れて挨拶に来てくれました。
「よく眠れましたでしょうか。朝食もお口に召しましたでしょうか?」
 ありがとう星人のおじさんは、何も食べていませんが、
「アリガトウ」
「それはよかったです。そこで、ひとつお願いがあるのですが…」
「アリガトウ」
「わたくしも、あなたたちの旅に同行させていただけませんか? あなたたちを見ていて、この世の中には働くことよりも他に大切なことがたくさんあることを知りました。わたしは世界を回って見聞を広めて、またこの国に戻って国民のみんなの役に立てればと思うのです」
「アリガトウ」
「え?」
「あのう、ありがとう星人さんが、いいって言ってますよ」
 詩人さんが通訳してくれました。
「それは、よかった」
「だけど、大統領がいなくなって、この国は大丈夫なんですか?」
「この側近のシッタタルがとても優秀ですので、留守をしっかり守ってくれるはずです。すでに、議会には話を通してあります」
 と、キリット大統領は、シッタタルの肩をポンとたたきながら言いました。大統領の旅のしたくを待って出発です。六千ギロンを返してもらって、四人の旅が始まりました。

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