見出し画像

爬虫類の道も1歩から part2

さて、今日は前回の続きである②から見ていこうと思います。
②は温度になりますが、まず大前提として、爬虫類は変温動物なので、生体の体温は環境に依存します。
ものすごく簡単にいえばケージ内の気温が28度なら、生体の体温も28度になるということです。

なので、爬虫類には必ずと言っていいほど、適温というものがありまして、
しかも適温は私たち人間が快適と思う温度とは違うことが多いです。

前回も例に挙げたレオパでいうと、適温はおよそ28度~30度です。
人間にしてみればけっこう暑いですよね。リビングで飼っている場合、部屋を年中30度にしておくなんてのは地獄の所業ではないでしょうか?
1部屋あげてしまうというのが最も適切ではありますが、全員そんなことできるわけではないですし、、、。

これで爬虫類飼うの諦めようとしたそこのあなた!心配ご無用です。
爬虫類はケージで飼うのが基本ですので、リビングは25度でもケージの中だけは30度を保てばいいんです。
え?とっくに気づいてる?言われるまでもないと。そうですよね〜すいません、ちょっと知ったかぶってみたかったもので。

ケージ内の保温方法については、様々な器具で出ているので、そこまで難しくありません。
うちは下記の組み合わせでチャモロ(レオパ)のケージを保温しています。
・ヒーティングトップ Mサイズ(爬虫類用の小型ヒーターみたいな)
・パネルヒーター(床暖てきな)
・スタイロフォームの囲い(自作です)

https://product.gex-fp.co.jp/exoterra/?m=ProductListDetail&cid=406&id=2100

https://www.amazon.co.jp/GEX-EXOTERRA-%E3%83%AC%E3%83%97%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%92%E3%83%BC%E3%83%88S-16W-%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%BA/dp/B00TX02POC?th=1


夏場は特に保温とかはいらないので、ぶっちゃけ冬場だけエアコンつけっぱなし+器具とかで管理するのが楽だと思います。
器具もワット数は低めなので、電気代の心配もしなくていいレベルです。

保温についてはこれくらいにして、適温の話に戻ります。
さきほどレオパは28度~30度が適温と言いましたが、実はこれも人によってまちまちです。
はい、でました。ケージ問題のパターンですね。正解がないやつです。

私が見た様々な情報をまとめると、23度~34度くらいの幅がありました。
いや、幅ありすぎ!と思いましたが、これは23度もしくは34度をずーっとキープして飼う温度ではなく、「一時的にこの温度になっても大丈夫」という意味合いを含んだ温度帯だと思います。
確かにレオパが暮らしている中東の砂漠地帯では、夜に20度くらいまで冷え込むことも、昼間に日差しが強くて35度になることもあるみたいですし、ただちに死んでしまう温度ではないのでしょう。

ただ人間も同じように、暑いときは涼しいところに(夏に近くのデパートに目的もなく入る)、寒いときは暖かいところに退避しますから(冬の仕事帰りに二郎系ラーメンのお店に直行する)、生体が自分で温度を調節できるようなケージ設計も大事だったりします。そうなると温度勾配(ケージの右側は28度、左側は23度など)が作れる大きめのケージのほうがいいのか?というケージ問題に帰ってきます。

湿度も同じです。ケージが小さいと蒸れやすく、大きいと保湿しにくい。
このようにケージ問題は飼育の根幹を担っている気がします。
ちなみに湿度はレオパの場合、そこまで厳密でなくても大丈夫だと思います。もちろん蒸れすぎや乾燥しすぎには注意が必要ですが。
※カメレオンなど湿度管理が重要な爬虫類もいるのでご注意ください。

何よりも温度も湿度も生体の様子をよく観察して、「元気そうに動いてるな」とか「肌につやがないな」とかの気づきから環境を調整していくことが重要です。
また同時に、それが爬虫類飼育の楽しさでもあるのです。その生体のリアクションにアンテナを張り、「気づく」そして考えて「修正する」という点に関しては、ほかの動物飼育とは違う面があると思っています。
その分、一度その生体に適した環境の立ち上げに成功すれば、ほとんど手がかからない動物でもあります。

なんかそう考えると、爬虫類飼育は教育に近いものを感じますね。
その子が一番輝けるにはどうしたらいいだろうを考え、実践しよく観察し、リアクションというフィードバックをもとに修正していく。
そして、その子が輝いている姿を見ることが、成長が、自分の喜びや楽しさになっている。教師を目指していた自分としては、「教育っていいなー」なんてのを爬虫類飼育を通じて実感する今日この頃です。

ん? 待てよ? 教育の代表ともいえる学校は果たしてこうだろうか?
子どもが輝くのではなく、子どもが頑張って学校や教師を輝かせてないだろうか、、、。子ども一人一人にあった教育を実施できているだろうか。環境を整備できているだろうか。
35人学級のうえ教師不足・・・。文科省そして財務省の方々、現場は先生方の頑張りで持ちこたえているだけですよ。大規模な支援策をどうかよろしくお願いします。

今日の名言
There can be no keener revelation of a society's soul than the way in which it treats its children.
子どもをどのように扱うかほど、その社会の魂を鋭く明らかにするものはない。
by Nelson Mandela

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?