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「つながり」は「愛着」と「煩わしさ」を同時に生成する。②

前記事
「つながり」は「愛着」と「煩わしさ」を同時に生成する。
において、対応策の方向性だけ、
ポンとおいておいたのですが、その対応策について少し考えを進めることができたので、(というか大学院の授業で前回の記事をシェアしたところ、この対応策の部分でディスカッションが起こり、面白かったので、まとめます。)

①愛着のループは時間がかかるが、より短期間でメリットのあるループを作っていくことはできないか?
→これは例えば、地域活動への参加を愛着ではなく、金銭メリットを入れることで、煩わしさループよりも行動促進が起こるようなものにするなどが考えられる。(一方、これはかなり短期的な解決策なので、長期的に見ると地域コミュニティの弱体化を招く。そして多くの自治体ではこれが行われてきた。)

→そもそも愛着ってどうやってできるか?と言うのがある。
何が積み重なっていることで愛着になるのか?
(贈与なのか?相互理解なのか?コミュニティの価値を理解できたからなのか?)
時間をかけないとできないことと、インプットすればできることがあって、
インプットすればできることを優先する。
((例えば相互理解と信頼のレクチャーを行い、
ワークなどを設計すれば、短期間で愛着形成が進みそう。とか)

→なんにせよ、ある種の飽和点に向かう、そしたら愛着が必ずゆっくり回るようになる。そしたらどうするのか?
対象の関わり方を変える、捉え方を変える。
すると視点が変わり、行動が変わるので、愛着の意味合い自体が深まり、形が変わっていく。

②愛着ループの方が強烈に作用するようにループを作れないか?
→これは、資源を再発見し、再構築し、共有し、フィードバックを受けるという自己強化型のループにしていくことが重要そう。
(いわゆるSECIモデルです)

③「煩わしさ」ループが回るのを遅くするためにできることはないか?
→ここは面白かったです。
ここは結局市民教育をしていくということなのではないかと。
つまり、「生産的じゃないプロセスも重要なものと思う。」が大事。
結果のでないプロセスそのものに価値があると思う。
合理性とは違う価値軸で評価する。
そうじゃないと常に生産的じゃないものとか答えがないものなどはダメなものとなってしまう。でもそれは強い人たちの理屈。
自分の活動やエネルギーをいかに効率的に使うか?を考えるとそうだし、権力などを持っている人の方ができるけど。
でも必ずしも地域とかではそうではない。

会社とかとは違って、地域は多様な人たちがいる。
そこで同じ評価軸を用いると、煩わしさがます。
やはりプロセス自体に各々で意味を見いだしていくことで解決することができる。


など色々深まりました。

あー楽しかった。



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