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えんとつ町のプぺルを見て ネタバレ注意

今日は朝から西新井の東方シネマズに行って、CFA(Chance for all…足立区、墨田区を拠点とした民間の学童保育の名称です。今自分はインターンとして関わらせてもらっています) の子供たちやその親御さん、そしてスタッフの方と一緒に総勢400人ほどで映画館を貸し切りにして「えんとつ町のプぺル」を見に行きました。監督の西野さんがチケットをすべてCFAに寄付していただいたとのことです!ラッキーでした!
まず感想としては、最高の一言です。冒頭30分過ぎから号泣しっぱなしでした。こんなに映画で泣いたのは自分自身初めてのことです。 
いくつか自分にとっては考えるポイントがありました。 

まず、友達の定義です。映画の中では、友達とは、「そばにいてくれる人」でした。友達の定義を今まで改めて考えることはなかったですし、ルビッチがプぺルに対してそれを言ったとき、なるほどなという思いとともに、自分はどのような定義をするか、また、そのような友達とはだれなのだろうか、ということを考えました。(自分にとって、友達とは、真面目な話も、くだらない話もできて思いっきり本音でぶつかり合える人ではないかと思っています。)さらに、その定義について、この映画を観ている子供たちはどのようなことを感じているのかが気になりました。いじめを受けたりする子もいるだろうけれど、そのような子も、その気持ちがわからない子も、この映画を観ることで何か感じることができるのではないでしょうか、それだけ監督の西野さんの思いの強さを感じました。

次に、ルビッチのお父さんが言っていた、信じて上を見続けていれば、それに共感してついてきてくれる友達が増えていくというフレーズです。これは個人的にものすごく身に染みました。今回、自分がやっている新規プロジェクトもそうですが、自分の熱い思いに正直になって行動し続けていれば、それを見てくれている人、共感して協力してくれる人は必ずいるのだということを本当に実感していますし、だからこそそういった出会いを大切にしたいと心から思います。

次に、「下を見るから揺れるんだ、上を見ろ」というフレーズです。これもまた最高でした。これも本当に共感しました。このフレーズを聞いて真っ先に思いついたのは、Mr.Childrenの終わりなき旅に2番のサビの歌詞です。「高ければ高い壁の方が上ったとき気持ちいいもんな まだ限界だなんて認めちゃいないさ」自分はこの歌詞と少し似たところがあるのではないかと感じました。下を見るから、自分の信念がぶれたり、方向性がよくわからなくなる。迷ったときこそ、上だけを見て、ただひたすらに努力をし続ける。そうしていればぶれることなく、自分の目指したところに向かっていける。そして必ず夢をかなえることができる。そういうメッセージを西野さんは子供たちに伝えたいのではないかと思いました。

アントニオもすごくいい役割だと感じました。あれだけルビッチとプぺルのことを毛嫌いしていましたが、自分も周りの圧力に押されて声を上げることができなかった。それでも信じ続けるルビッチがうらやましくもあり、妬ましくもあった。それをなかなかうまく表現できなかったんだな、ということが作品の後半でわかったとき、今関わっている学童n子供たちの顔が目に浮かびました。子供たちもそれぞれ思いがある。一人の人として思いがある。でもそれを大人が押さえ込んでしまっていることも無意識のうちにあると思います。そうなっていないか、そうならないように気を付けなければならないですし、対等に子供たちの声や意見を聞いてあげることの重要性を再認識することができました。

次に、ルビッチのお母さんの「帰ってきなさい!」というフレーズです。親としてはその子の信念を貫き通して様々なことに挑戦してほしいけれど、それでも子供のことが心配で、失敗してほしくないがゆえに先回りをしてなんでもやってしまうことがあると思います。でもそれは子供のためになっていないことが往々にしてあります。いかに親が子離れすることができるか、また逆に、子どもたちに親離れする経験を小さいときにさせてあげることができるかが大切なのではないかと改めて感じました。

作中には、お金が欲しいあまり国が落ちぶれていくことに危機感を覚えた昔の王様が、経年劣化していくお金を開発したものの、それをよく思わない中央銀行にその王様が捕らえられたことをきっかけに、王様の息子が煙で外部の世界を閉ざし、中央銀行に見つからないようにしたというエピソードが明かさました。この話を聞いて思ったのは、悪とされるものにも志や思いがあったということです。かつてマルクスが労働者のことを考えて共産主義を提唱したように、鬼滅の刃で鬼にも事情があったことが語られるように。つまり、これを子供に置き換えてみると、一見悪いと思う子供も必ず思いがあって、わかってほしいことがあるということです。そこを汲み取る努力もせずに勝手に大人が判断してしまうことがないように気を付けなければならないと思いました。

以上が作中で感じたポイントですが、総じて感じたのは、今回このような機会をいただいて、子供たちと一緒に成長することができていることが本当にありがたいと思ったことです。いろいろな偶然が重なって、これこそ偶然的計画性というものだと思いますが、CFAに関わらせてもらっていて、そしてこのような素敵な映画を観る機会をいただいて、様々な心の体験をさせてもらいました。本当にこのことに感謝したいです。今回、プロジェクトに参加を決めてくれた子に出会えたことも心の底からうれしく思っています。このような素敵な子と一緒に作り上げることができることにワクワクしかありません。自分は本当に運のいい男だとつくづく感じます。

これからも出会いに感謝して、一日一日に感謝して一歩づつ進んでいこうと思います。
これからのDoとして、一週間に一本は映画を観て感性を磨いていけたらいいなと考えています。


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