心の奥底にあるWhyを大事にしたい

人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされる

この言葉はスピーチ動画を配信しているTEDというメディアの中でサイモン・シネックという人物が「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」という題目で放った言葉である。

この動画を僕は就活中、とあるセミナーで教えてもらった。はじめて見たときは頭を殴られたレベルの衝撃を受けたのを覚えている。今回はそのことについてと僕なりのWhyについて書いていきたいと思う。

正直、この動画を見ればこの記事など読まなくてもいいくらいなのだが、そこはぜひこの記事を読んでから(←ここ重要)見てみて欲しい。


1. ゴールデンサークルとは

この動画ではアップル社、キング牧師、ライト兄弟という一見すると何の関連性のない3つには共通点があると語っている。それは、

考え、行動し、伝える仕方が同じであるということだ。

それをWhy(なぜ)、How(どのようにして)、What(何を)を用いて定式化したものである。これをサイモン氏は「ゴールデンサークル」と名付けている。

多くの人々は何かを伝えるときに具体から抽象へ向かって話す。二つの文を見比べてみてみよう。

①「今年の夏までの計画!それは毎日筋トレを欠かさずにすることだ!!なぜならカッコいい体になって女の子にモテたいからだ!!!」

②「俺はカッコいい身体になって女の子にモテたい!!!そのために毎日筋トレを欠かさずにしている!!それが今年の夏までの計画だ!」

2人ともモテたいという動機は同じである。ではどっちの方がより男の必死さが感じられるだろうか。例えの下手さは否めないが、②の方がより熱量が伝わってくる。

同じ内容の文だが、多くの人がやりがちな①は

What→How→Why

という順番で伝えているのに対し、②では

Why→How→What

 と反対の順番で伝えている。
アップル社、キング牧師、ライト兄弟のような人の心を惹きつけ、感動させる組織や人というのは②の考え方や伝え方を駆使していたのである。

人は「何を」(夏の計画、筋トレ)よりも「なぜ」(女の子にモテたい)の方に動かされるのである。

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2. 真の日本一になるために

これを自分たちに置き換えて考えてみたいと思う。今、僕が所属しているブエンカンビオ横浜はブラインドサッカーチームであり、もちろん大会での優勝を目指している。
では、優勝だけを目指していればそれでいいだろうか?結果というWhatだけを求め、仮に大会で優勝できたとする。プレーヤーは実際にプレーをしているから日本一になったという実感や充実感はあるかもしれない。
じゃあ、ガイドはどうだろうか?サポーターは?ボランティアで参加してくれる人たちは?

果たしてプレーヤーと同じ満足感を得られるだろうか。

スポーツの世界ではどうしても結果が最優先されてしまう場合が多い。だが、「結果」のみを追い求めてそこに僕たちの幸せはあるのだろうか?

僕はないと断言する。

ましてや僕たちはプロではないし、体験会などブラインドサッカーの普及活動も並行して行なっている。プレーヤーが頑張るだけでは絶対に成り立たない組織だからこそ、日本一という結果をチームに関わっている全員で味わいたいと思っている。

それが僕のブラインドサッカー に対する「Why」である。

とはいえ、日本一の瞬間にピッチに立てる5人という人数は変わらない。
ならばまずはその5人に本気で入りたいとプレーヤーに思わせる。
そしてその5人に本気になって指示を出したいとガイドに思わせる。
そしてチームのために本気でサポート、応援したいとサポーターやボランティアに思わせる。

真の日本一になるという壮大すぎる目標に向かってチーム一丸となって一緒に走り続けていきたい。

みなさんも心の中のWhyについて考えてみてはいがでしょうか。

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サイモン シネック「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」
https://youtu.be/K1jRI1RdkHE

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