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【過去編】第1章~shun誕生秘話~


《時は2073年4月26日》

私shunは現在79歳である。
明日の4/27でついに80歳だ。

ここは病室。
もうすっかり立てない状態にある。

まったく人間の老いというのはテクノロジーではどうにもならないらしい。

今日はかわいい孫のエルトン・シュンがお見舞いにきてくれるという。

彼はすでに偉大なギターヒーローで各地で引っ張りだこのようだ。
昔流行ったメタバースのさらに進化したヘビーメタルバースにてバズり(死語)まくってるという。

まさにかつての自分が憧れ、
夢見た姿そのものだ。

自分の夢は彼に託した。

もう思い残すことは...ない。

いや、せめて孫にBOSSのメタルゾーンを渡してやりたかった。

  ふと思い立った老人は杖を駆使し楽器屋さん向かおうと病室を出た。
スカイウォーク(未来の横断歩道)を1歩ずつ力強く歩いていった。

""ピーーーーッッッッ !!!!""

老人の鼓膜を劈くほどのクラクション聞こえたその瞬間

※イメージです

私は絶命した。

(最...後に...BOSSの...メタ...ゾー...いや、違う、自分の手で夢を掴みたかっt...)

...

.....

.......

ドクン!

謎の男「モウイチド ジンセイヲ ヤリナオス チャンスヲ ソナタニ 」

shun「...マンガみたいな展開や!」

謎の男「この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係...」

shun「いやいやそれ以上はそう!みなまで言うな。
最後になって気付いたのだ、もう一度自分の手で夢を掴みたい。そのチャンスをワシにくれんか?」

謎の男「エエンヤデ...」

shun(今一瞬関西弁になっ...

""ピカッッッッッッッッ!!!!!!""

眩い閃光が自分を包み込みその瞬間意識が消えた

(という設定にしたかった。)

ここからが本編です。
ありがとうございました。


shun誕生

泣くよりも前にくしゃみをし
その後にむくっと立ち上がり7歩前へ歩き
天を指さし「天上天下唯我独尊卍」と言ったという。


1994年4月27日
大阪府岸○田市の病院で産まれた。
(この時誤って九尾の妖狐をお腹に宿されるハプニングはなかったという。)

幼少期は化け狐などと酷い言葉を投げられることも特になく、初めて覚えた言葉も「ふるさと納税」という訳でもなく、ウルトラマンティガが大好きな一般幼児であった。

初めて音楽に触れたのは「河内のおっさんの歌」だったという説があるが出どころは不明である。
そのせいか、口癖は「おいワレえてまうぞ(訳:ねえあなた絶命させてしまいますよ」であった。

そう、ただの一般幼児である。

そこから幼稚園に行くはめになり、
なにかの催しで初めて楽器に触れる。

キーボードである。

当時の担任からドレミを教わる。
(タイムリープしてきた記憶があったので
こっそりThe Dance of Eternity/Dream Theaterを弾いたりなどしていた。)

Cがキーの曲を練習していたのだが、
マイナー調がツボだったのかミがくるとミの♭ばかりを弾いてしまう癖のせいで先生や周りのみんなに多大なる迷惑をかけた。

そして幼稚園を卒業し、いよいよ小学校にいくはめになる。

ランドセルと間違えてギグケースを持ち登校することもしばしばあったが、優しい担任の先生は僕にそっとメタルゾーンを渡すのである。

お昼ご飯には担任の先生とメタルゾーンを半分こしてよく食べたっけか...

こうして平凡な暮らしをしていたのだが

小学校2年生の終わり頃
ついに出会ってしまうのだ

決闘者への道

小学校2年生の終わりごろ、
マンションのエントランスで少し年上の怖いお兄さん達が何やら楽しそうに地面にカルタを並べていた。
よく見るとそのカルタには青眼の白龍と書かれている。

ビビビッッッッ!!!!!!

そのクールなデザインに僕は一気に虜にされてしまった。

それが遊戯王カードだと認識したshun少年は
ペガサス・J・クロフォードに頭を下げ、
晴れて決闘者-デュエリスト-となった。

そこからは決闘に明け暮れ
くる日もくる日もマンションや近所の同期、歳上連中をボコボコにした。
圧倒的に強かったのだ。地元ルールのサイクロンなんかには負けず正々堂々とボコボコにした。

そしてそんな毎日に飽きてきた僕は大会があることを知る。
どうやら大阪の大会らしい。
周りの連中じゃ歯が立たなかったのでもちろんエントリーをした。刺激を求めたのだ。

こうして大会に挑み、難なく決勝へとコマを進めた。
ちなみにこの時使っていたデッキはガジェットを軸とした除外&圧倒的展開型デッキである。

いざ決勝戦

相手は32歳
年の差なんと22歳

そこで事件が起こる


圧倒的戦力差で32歳は泣いてしまったのだ

後に語られる"4.22泣きのカイクウ事件"である。


そうして圧倒的戦力差を見せつけ堂々の優勝を果たした。

もう目指すこと目標も無くなった僕は遊戯王カードを引退し、ただひたすら適当にソフトボールをしながら残りの小学校生活を送った。

そして中学へと入学するはめに。


そこで衝撃の出会いをしてしまう。

Tommy february6である。

次回予告 『shun少年、ギターと再開』


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