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#5 竜のいない世界

4月からニートになっているはずの私が、最近は自称ニートになりつつある。というか、フリーターになりつつある。

この1ヶ月半、殆どの時間をお笑いや落語の勉強(良いように言ってるだけのYouTube鑑賞)にあてていたのだが、ここに来てアルバイトが7連勤。今日が8日ぶりの休みなのである。


まあ、ニートだろうがフリーターだろうが根本として「しっかりしていない、フラフラしている人」的な意味合いで世間には見られているのでさほど変わるわけではないが、あのチャラいパリピがクラブで飲むビールと同名のウイルスの影響が少しずつ減少していることは確かだ。


やっぱりこれをいうとコロナ以上にパリピに腹が立ってくるのだが今日は抑えておこう。ただ、なぜパリピの握手は手が上からくるのか、なぜパーティではなくパーリーと言うのか、なぜクラブに行くとき「今日ははっちゃけようぜ!楽しもうぜ!サイコー!」なんて言ってる本人が朝方になると飲み過ぎてゲロを吐いて地獄みたいな顔をしてるのかは世界の七不思議のうちの3つに入るべきだと思う。楽しもうぜと言ったパリピが最終的にゲロばっか吐いて楽しい顔をしてない確率は横綱・白鵬の通算勝率より高い気がする。


話はもこみちに逸れたが(読み手がセルフでツッコめ)、バイト以外の時間は、もちろん娯楽っちゃあ娯楽なのだが落語やお笑いやトークの勉強をひたすらしているこの状況に終止符を打ってくれそうな明るいニュースが報道された。

それは

6月19日(金)よりプロ野球公式戦の開幕が決定

というニュースだ。どう?みんな?嬉しくない?



殆どの人がそうでもなさそうだが、まあとにかく、僕にとっては凄く嬉しいニュースだ。今はカフェでこのnoteを書いている為、周りに配慮してポーカーフェイスを続けているが、このニュースを見てからというもの、ずっと心の中でカチャーシーを踊っている。勿論曲は唐船ドーイだ。(沖縄県外出身者の方々はよく分からないだろうが、めんご。)


私はプロスポーツが全般好きで、格闘技、バスケ、陸上、野球、その他にも様々なジャンルのスポーツを観戦するのが好きだ。だが、プロ野球はその中でもダントツだ。


1番好きな球団は勿論、琉球ブルーオーシャンズだ。


.....嘘だ。めちゃくちゃ嘘だ。応援してはいるが嘘だ。実際は中日ドラゴンズである。

名古屋以外ではファンがめちゃくちゃ少ない球団で、スター選手も正直いない。そんでもって7年連続Bクラス(6球団中4位以下)のチームだ。何で好きなの?なんてよく言われるのだが、魅力を語ると休憩無しでも8日くらい喋りっぱなしになるので今日は詳しく書くのはやめておこう。でも1番の理由は、8年前までとてつも無く強いチームで、当時野球少年の私は当時のスター選手に心を撃たれ、チームのファンになり、未だに応援しているってところだ。


当時の私の心を鷲掴みにしたのが第1回WBCの準決勝、対韓国戦の福留選手の代打先制ホームランだった。当時は今以上に野球が注目されていて、WBCは日本中が固唾を飲んで見守っていた。7回まで0-0、お互いに点が入らない投手戦の中で松中選手が二塁打を放った。それもスライディングなんて滅多にしない松中選手は決死のへッドスライディングで引き寄せたチャンス。その後一死となり、代打で登場したのが当時、中日ドラゴンズのスター選手だった福留だった。完璧なあたりでライトスタンドへ飛んでいく白球。当時、9歳の私は初回から最後まで見た試合はこの試合が初めてだった。そんな私にとってのデビュー戦で、あれほど遠かったホームベースは、代打で出てきた控え選手が打席で1度だけ振ったそのバットによってとても近くまで寄ってきたように見えた。この2点で流れに乗った日本は、この回一挙5得点。このままの勢いで優勝を成し遂げた。


それからというもの、福留選手の所属する中日ドラゴンズの大ファンになった。現在は福留選手は阪神タイガースへ移籍しているが、それでも中日が好きだ。それくらい中日の魅力を知ってしまったって感じ。もちろん、福留選手は未だに好きだけど、それ以上に中日が好き。地元読谷村のカラオケ店、今は亡き「ヤン」でスキャンダルを撮られたが福留選手は好き。でもそれ以上に中日が好き。


と、まあ誰も興味のないはずの僕が中日ファンになった理由を書いたが、お笑い関連を娯楽として観ることが出来ない私にとって、スポーツ観戦は数少ない娯楽なのだ。漫画もドラマもアニメもほとんど見ないし、そんな時間があれば落語を聴きたいし、トークの勉強をしたい。ただ、スポーツだけは、特に中日戦だけは昨年で考えても殆どの試合を観ている。そんな大好きなプロ野球の開幕の決定。インプットばかりのここ数ヶ月間、ドラゴンズが、竜がいない世界はとても窮屈だった。待ちに待った息抜きの時間であり心から「娯楽」として熱中できるもの。そして、全国規模でのコロナによる影響の緩和の目印でもある。勿論、まだ侮っちゃいけない。それでもそろそろ僕の夢に挑むチャンスは迫ってきている。そろそろ東京に行けるはず。

プロ野球の開幕決定は私にとって、竜のいない世界からの脱却だけでなく、夢への挑戦の日を知らせてくれるとても嬉しいニュースなのだ。待ってろ東京。でもその前に名古屋に寄って野球が観たいな。無観客だから無理か。

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