30年前にオーストラリアで出会った友人とオーストラリア世界選手権に日本代表として出場

【2023年最終レースで優勝】

2023年9月24日岐阜県海津市で開催された長良川ミドルトライアスロン102秋は、JTU(日本トライアスロン連合)のエイジグループ年間ランキング対象の最後のレースでした。
今シーズンの最初はなかなか成績が上がりませんでしたが、レースを重ねるごとに調子を上げ、9月10日に開催された伊良湖トライアスロンでは、年代別で3位に入賞することができました。レース間隔が短い不安はありましたが、最後のレースで好成績を上げ、年間ランキングでも上位に入ることを目標にしました。
この長良川ミドルトライアスロンには、30年来の親友でありトライアスロンの同じエイジグループのライバルでもある石川さんも出場しました。

最初は2000mのスイム。無理をしすぎず抑え気味にいって3位で終了。苦手の80kmのバイクは、すれ違うたびに後ろから追ってくる石川さんとの距離を確かめながら逃げました。いつもはバイクで抜かれることが多いのですが、今回はバイクが非常に調子よく誰にも抜かれず、1人抜いてバイク終了時点で2位に上がりました。ランの1周目でトップに躍り出ましたが、ランの速い選手はたくさんいます。また、ランの周回を重ねると周回遅れの選手も入り乱れて、後ろから追い上げている選手を見逃しがちです。疲労と苦しさで折れそうになりましたが、同じように苦しそうな顔をして頑張る石川さんとすれ違うたびに、声を掛け合い、励まされ、追い上げる選手から逃げ切ることができて、年代別優勝をすることができました。石川さんも6位に入りました。
年間ランキング対象大会での優勝は初めてで、石川さんにも讃えられ、本当に嬉しかったです。

ゴールシーンのイメージ
2023長良川ミドルトライアスロン102秋 50-54歳 優勝

【年間ランキング3位確定】

今回のレースの優勝で、2023年50-54歳クラスの年間ランキングは、私の3位、石川さんの4位が確定しました。年間ランキング上位入賞は初めてです。来年8月、日本の3位と4位として、胸を張って世界選手権に行きたいと思います。
来年の世界選手権はオーストラリアです。これも運命を感じます。

2023年度 日本トライアスロン連合 50-54年間ランキング3位


【約束の地】

石川さんと私の出会いは、30年前のオーストラリアでした。
大手商社の駐在員としてオーストラリアに来た石川さんと、オーストラリアで3年ほどぷらぷらしながら起業したけど、ホームレスの人と真夜中に水族館の裏で、魚を釣ってタンパク質補給するくらいの自由で貧乏な生活をしていた私が出会いました。
当時のオーストラリアの駐在員は40代以上の人がほとんどで、独身で20代の石川さんは異色でした。たぶん、相当優秀だったのだと思いますが、そんなエリートが、怪しさ満載の私と仲良くしてくれたのは石川さんの器の広さを表していると思います。

30年前に出会い10年前にトライアスロンで再会

仲良くなって、毎週末いっしょに遊んでいました。貧乏な私は、お腹が空くと石川さんの部屋に行って食べて飢えをしのいでました😅
その後、1年ほどで私は日本に帰りましたが、翌年私が結婚式をオーストラリアで挙げたときは、石川さんも駆け付けてくれました。
その後少しずつ付き合いが薄くなっていきましたが、10年くらい前に再会。
石川さんは商社を辞めて実業家となっていました。そして、お互いにトライアスロンを始めていたことを知りました。ビジネスで悩んだときこそ、仕事と関係の無い夢中になれるものが、心を救ってくれます。石川さんも何度か苦しいときがあっ たそうですが、そこで踏ん張り、更に成長して今では大きなビジネスをされています。
そんな二人が、年間ランキングで3位と4位に入り、オーストラリアで開催される世界選手権に日本のユニフォームを着て出ることになるとは、人生本当におもしろい。
20代の無茶苦茶していた二人が、その後二人とも経営者となり、経営者としての悩みや孤独を語り、励まし合うようになるとは夢にも思っていませんでした。さらには、50歳を越えてオッサンとなって、フラフラになりながら歯を食いしばって励まし合いながらトライアスロンをやっているとは、夢のまた夢のできごとです。
ビジネスでは大きく差を付けられていますが、トライアスロンでは今年は私が勝ちました。

2024年8月に二人で一緒に、日本代表のユニフォームを着て、かつて夢を語り合ったオーストラリアに行き、全力で泳いで漕いで走りたいと思います。

そして、これからもお互いに高め合いながら、終わらない青春時代を楽しんでいきたいと思います。

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