平成を乗り越えてみた

5月3日、みなさんいかがお過ごしでしょうか。

平成を終えて、令和という新たな時代が始まったわけですが。

自分にとって、この数ヶ月間は陰ながらすごいいろんな感情を抱いた時間でした。そんな、とりとめもない感情を頭の整理のためにここに殴り書いておきます。



1.就活体験談

前に、大学生の傍起業をすることを報告しました。

起業についてはこちら。  (https://note.mu/shunsarashina9/n/n8705be5ed6d2


ただ、今回の事業が
・学生と経営者のマッチングサービス≒就活サービス
・サービスでマネタイズをしない(要はお金を誰からも取らない)
・業務委託でいろんな企業様からお仕事をいただき、それをこなしながら生活費と売上を出すというモデル

という感じで「実際に就活してみて、就活ってどんな感じなのか見てみようかな」「就職できたら並行して自分の事業やれるし、安定できるかな」なんて思っていました。


また、やっぱり心のどこかで

「こんな若造が独立なんかして、大丈夫だろうか」
「ファーストキャリアって自分の人生を決める重要なもの。それをこんな形で手放してもいいのか」
「親の願いに反する進路を選んでも後悔しないのか」

なんて思ってたりもしていました。要は、ぶっちゃけ不安でした。


それに、「起業します」と世の中に発信をした途端、これまで受けたことのない数の誹謗中傷というか、悲しくなる言葉を投げかけられました。もちろん、応援してくれる人もたくさんいるけれども、もともとネガティブな自分にとっては、自分の意思を揺らがせるくらいには苦しい数ヶ月でした。不安になるのも仕方がないというか。自分の弱さゆえですが。




なので、あまり公言はしていませんでしたが、起業を1月頭に志してからも4月半ばまで就活をしていました。それも、多分並みのレベルは超えるくらいの本気度で。


別に、数で競うものでもないのですが、
・3ヶ月ほどで30社エントリー、20社最終選考まで残る
・今流行りの「メモの魔力」の自己分析1000問全回答

くらいは打ち込んでいました。
ただもちろん、内定は1つももらっていません。(人事の方がしっかりとした人ばかりでよかったです。)



自分の就活でのスタンスは、

▼最初は起業することを言わない(言う機会がなかった、と言う方が正解かも)→愛嬌はあるのでだいたい選考も残してもらえる
▼最終面接でありのままの自分を言う
→「起業します」「自分の事業との掛け持ちを許してもらえるであろう御社に志願しました」「御社のネームバリューを生かして動き回り成果を出します。その成果とネームバリューを自分の事業にも生かさせてください」「(相手によっては)(半分嘘ですが)学生のことは誰よりも知っているつもりなので、御社の学生マーケティングを担わせてください」
みたいな。嘘はつけないタチなので仕方がないですが、そんな調子乗った話を聞いてまぁ相手はいい気はしないでしょう。


こんな感じで最終選考まで進むと、面接官にだいたい4パターンの返しをされました。

①「就活舐めすぎ。今この時間は非常に無駄な時間だった。帰れ。」

②「君にはぜひ自分の会社を頑張って欲しい。」

③「専任で働ける人と、掛け持ちをしている人だったら、前者を選ぶなぁ。」

④「ぜひ君と一緒に働きたいのだけれど、ウチにいたら勿体無い。ビジネスパートナーとして関わらせてくれ。」


そのように言われた時の自分の感情としては、

①「就活舐めすぎ。今この時間は非常に無駄な時間だった。帰れ。」
→自分も申し訳ないと思いながらお時間いただいています...でも、将来「あの時雇っておけばよかった」って言わせる男になるのでみていてくださいコンチキショー

②「君にはぜひ自分の会社を頑張って欲しい。」
→はい、頑張ります。そうはいっても不安なのです...

③「専任で働ける人と、掛け持ちをしている人だったら、前者を選ぶなぁ。」
→確かに。自分は前者の人より成果を出せるって判断されなかったのか、なるほど。

④「ぜひ君と一緒に働きたいのだけれど、ウチにいたら勿体無い。ビジネスパートナーとして関わらせてくれ。」
→単純な人間ですいません。そういってもらえて素直に嬉しいです。


うーん、まぁそんなもんか。
なんて、わかってはいたけど自分のことを認めてくれる人っていないのかな、なんて思っていた矢先、すごい衝撃的な面接を経験することがありました。



会社名は伏せますが、その会社の2次選考、出てきたのは雇われ人材会社のイカついおじさん。久しぶりの圧迫面接だったのですが、比較的慣れている方なので、自分の言いたいこと、伝えたいことはいつも通り伝えられたはずでした。


そして、面接の終盤、その面接官に言われたのが

「君、この会社のこと全然わかってないね。」

「この会社は、人をワクワクさせることが仕事なのに、ここで僕をワクワクさせることができなければ採用することはできない。」

「君は、就職の意味を自分なりに持っているみたいだけれど、就職するということは、『その会社を愛し、大きくするために尽力するということ』だと思うのよ。だから、君のその自己成長だなんだは別に求めていない。」



この瞬間、ハッと気づかされた自分がいました。

あくまで自分は、就職・就活を「自分を守るため」にしていたわけであって、「その会社が好きだから」「その会社で何かを成し遂げたいから」という考えはありませんでした。

この面接官にそう言われた時、シンプルに自分の無能さを突かれた気がして、最初はショックで、怒りというか、「絶対この人とこの会社にギャフンと言わせられるような人になってやる」と思ったのですが、冷静にこの面接を振り返るとすごい自分を見てくれていたんだなと気づきました。


そして、この面接を通じて、やっと「自分の会社に打ち込んでみよう」と踏ん切りをつけることができました。




他にも、就活を通じて思ったこと・気づいたことは

▼自己分析はすごいやってよかった。けど、それよりは直感で好きになれそうな会社を見つけまくるほうがいい気がした。

▼就活は体力勝負。普通に1社受けるだけでしんどい。

▼面接官にも偏りがすごいある。けど、あくまで面接官は敵ではないので、いかに「自分と働きたい」と思わせるかの勝負だなぁ

▼普通にやるとシビアすぎて辛いので、もう面接官とお友達になれるくらいのコミュニケーションを、短い間でできるかが重要なのでは

▼優秀な人から採用されているのではなく、会社のカルチャーに合う人から採用されてる。はず。

▼落とされてからわかる「この会社は合わなかった」感

▼自分のやりたいこと、好きなことなんかこの歳じゃわからん。だからこそ、好きになった、好きになれそうな会社を選ぶべきなんだなぁ

▼今の選考慣習では、見逃している素敵な人材もたくさんいるんだろうなぁ。企業は、「自己アピール」ではなく「御社のことめっちゃ好きで自分とめっちゃ合うんだよアピール」を求めているのでは。それがいわゆる「自己アピール」か。うーん。

▼全然経営者のことは見る機会がなかった。入社しても、誰についていけばいいかがわからんかった。会社を愛する≒社長を愛する、ということなんじゃないかなぁ


なんというか、就活を会社にも学生にももう少し優しく、有意義なイベントにしたいなと痛感。お見合いや婚活なら男女同じ目線のはずなのに、就活は圧倒的に学生が苦しんでいる気がしてしまった。企業側も「求める学生に会えない」とかたくさん悩みはあるはずだけれども。

結局、この期間では自分が愛せる会社は見つけられませんでした。





2.働くとはなんぞや

また、話は変わってこの数ヶ月、就活と並行して力を入れていたことがあります。



まず1つ目がこちら、

そう、「アベンジャーズシリーズ」を観ることです。就活中にすみません。

たまたま周りの友達にアベンジャーズ好きが多くて、いつも話においていかれていたので「次回作で区切りがつくのか。。。この機会に一気に観ちゃうか」と思い立ったわけであります。


一応無事全作品観終わって、現在上映中の作品も二回観に行きました。そのくらい沼にはまってしまいました。

もちろん、エンタメ作品として、めちゃくちゃ面白かったアベンジャーズシリーズですが、結構内容に感銘を受ける部分も多くて。


特に自分がやられたのが、

彼、アイアンマン(トニー・スターク)です。

ネタバレに注意して軽く紹介すると、
巨大軍需企業の社長がゲリラに捕らえられてしまい、脱出の為にアーマーを作る。捕まった間自分の会社の武器の利用方法を目の当たりにし、自分自身はテロと闘うヒーローとして、「アイアンマン」となるに至った。

みたいな人。


そんなアイアンマンのどういうところに感銘を受けたかというと、


アメリカンドリームな生活やド派手なアクション、自由な性格も好きなのですが、

ある作品で

「人類を救うことができる力を持っているけれども、自分の家族のことを思うとそんな力は閉じ込めておいて家族と一緒にベッドにつきたくなる。だけど、それでは人類のことが気になってゆっくり眠ることはできない。」

というようなシーンがありました。それを見て、

「スタークは自分のできること、やるべきことをよっぽど使命感を持って成し遂げてきたのか」

と、感動しました。


また、公の場で自分のことを「私がアイアンマンだ」と宣言する場面があるのですが、そのシーンも、自分が今後世界を守るヒーローであることを使命として掲げた瞬間だったのではと思ったり。






そして、もう1つハマっていたものが、

「リッチマン,プアウーマン」です。2012年放送だそう。

こちらは、今お世話になっている会社の社長さんがこのドラマ好きらしく、最近ずっとオフィスで流れていて、(ぶっちゃけ気が散るのですが)「ちゃんと集中して観たい」と思い、短期間で観た次第です。

ストーリーの概要としては、
小栗旬演じるITベンチャー社長と、石原さとみ演じる就活生のラブストーリー。その社長はキレ者ではあるけれどもコミュニケーションが下手くそであったり、リーダー・社長としては欠けたところも多い人物。そんな彼を就活中だった女子大生が変えていく、みたいなお話です。



ここで自分が感動したのは、

小栗旬演じる社長の言葉やスタンスです。


今ここにない未来は自分で創る

「『何をつくるか』じゃない。『誰が使うか』だ。」

僕らの仕事は、大切な人を想うところから始まる

「誰もやっていないことを成し遂げるから面白い」

「辛いからやらない、なんて選択肢はない。できない、以外にやらない選択肢はない。」


これは石原さとみ演じる就活生の言葉ですが、

「新しいことをやろうとすれば、必ず失敗する。必ず非難される。でも、物作りはそこから始まるんだ。」

起業して、非難された自分にとっては心に響くものがありました。




この2作品から学んだことは、

▼働くということは「誰かのために何かをする」ということ

▼志が大きい人ほど、できることもやっぱり大きい

▼自分にもできる可能性があるのにやらないのは、むず痒くて仕方がない

要は、「社会のため、人のためにデカい志を掲げると、働くことって楽しいのでは?そんな楽しいことをあなたはやらなくていいの?」ということ。こんなことを教えてもらった気がします。






3.今考えていること

そんなこんなで今考えていることとしては、

▼就活において、愛していたのは自分自身だけだった。就活で見てきたどの会社も愛せず、自分のことしか考えていなかった。

▼だからとりあえず数年(自社)HUNT BANKに全力を注ぎ、大学生と経営者の出会いを豊かにしたい。それによって互いの課題を解決したい。自社を愛し、使命感を持って大志を掲げ、世の中を変える。

▼日々の生活で、「自分が他に助けたい人」を探すようにしたい。(それで、また「大学生と経営者を助けたい」ってなったら万々歳)

▼トニー・スタークや小栗旬演じる社長のように、新たな自分の使命を見つけ、誰も見たことがないようなもので世の中を良くしたい。

▼そんなことを、誰かと一緒にしたい。


以前までは「エンタメ」に固執していたけれども、そうじゃなくて、「誰を助けたいか」という目線でもう一度ゆっくり考えてみたい。

この起業という経験が、自分のまた新しい使命を見つけるきっかけになるように、今からまたエンジンかけ直して頑張ります。



そしていつか、孫さんやすごい人たちのような、「奇跡」に近い存在のビジョナリーカンパニーをこの手で世の中に残したい。
楽しみです、ワクワクしてきました。





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