見出し画像

ウルフ・オブ・ウォールストリート


こんにちは、ぺかしゅんです!

今回はレオナルドディカプリオ主演の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』を観て感じたことを書いていきます。

女、ドラッグが映画の半分を占めていたとは思うのですがそれは映像で観てもらうとして、残り半分の描写の中で自分が感じたことを書きたいと思います。

僕はこの映画は『学歴社会へのアンチテーゼ』をテーマにしているのかなと思いました。

天才であり秀才であるレオだけが例外なのですが、それ以外の人は今から述べる人物像になっている気がしました。

①気になったシーン

まずはディカプリオが証券会社を立ち上げる際に営業マンが欲しいのでアウトローな人間たちを集めてくるシーン。

アウトローな人たちは会話はまともにできないのですが、レオが「このペンを俺に売ってみろ!」と言うと、いとも簡単に魅力的な方法で解決し、レオの度肝を抜きます。(実際は映画を観て!)

そして採用の流れになりテレアポをするのですが、そう簡単にはいかないのでレオが営業の仕方をレクチャーします。レオは例えを上手く使って説明をするのですが、例えに出てくる有名な小説のキャラクターや船の名前を誰もわかりません。この部分でアウトローな人たちの学歴の低さを表現しているように思います。

しかし、教え終わるとみるみると営業は右肩上がりとなり会社の規模はどんどん大きくなります。オフィスもガレージから立派なビルに移転し、優秀な人材もどんどん入ってきました。

IPOの株の一部を売り、結果的に自社の利益を高める会社にとってとても大事な日がありました。そんな日に仕事に余裕ができ金魚鉢を掃除しているいわゆるお利口さんな社員がいたのですが、レオはブチギレてその場で辞めさせます。たしかに金魚鉢が綺麗であることにこしたことはないですがそれ以上に大事なことがこの会社ではあります。(ちなみにこの金魚は可哀想なことに最古参の社員が食べてしまいます…)

そして社員の士気を高めるためにレオは以前よりも広いオフィスで演説を始めます。その中で同じ例えを使うのですが以前とは違って当たり前のように社員たちがその例えを理解しています。この辺りでも優秀な社員が増えていることがわかります。

とはいえ、上層部はレオとかつてのアウトローな人たちで固められてるので、会社は違法なことをしながらどんどん利益を生み出していきます。この辺りは女、ドラッグなんでもありの無法地帯となっていてとても華やかな演出になっています!(笑)

しかし、ツケは来るもので最終的にバレてしまい、一番信用していた社員(最古参)に裏切られレオは捕まり20年間牢屋に入れられます。どれだけビジネスやプライベートで一緒にしてきても、自分の身を守るために仲間を平気で警察に売る最古参の狡賢さに僕は感心しました。

ですが、やられたらやりっぱなしで終わらないレオは最古参も含めた社員たちの告発をし、なんと3年後には出所します。そして最後に立派なホールでレオが講演をし、その中で「このペンを俺に売ってみろ」と視聴者に問いかけるのですが、「これはすごく高級なペンで…」「このペンは書き心地が…」などとしょおもない回答しか出せません。しかもホール全体の人々(高学歴)がレオの質問に対して、こいつは何が言いたいんだぁ?と一同が疑問な顔を見せてこの映画は終わります。

②自分なりの解釈・考察

導入が長かった!(笑)

こっからは私の考察ですが、まず証券会社=高学歴=頭がいいというイメージがついているのでそれをぶっ壊したいという意味で、監督は証券会社を舞台に選んだのだと思います。監督自体は調べるとニューヨーク大学出身で秀才(天才)だったとは思うのですが、勇気ある行動(悪くいえば後先考えない行動)や常識に囚われない自由な発想をする所謂エリートではない人々(アウトローな人々)に魅力を感じていたのかもしれません。

秀才であることが悪いわけではないですが、思考や思想・行動がお利口さんの域を出ないと人生は派手にならず、大金を稼ぐことも世間を騒がすこともできない。そんなことに気付かされました。言い方が悪いかもしれないのですが大口を叩くYoutuberが人気になるのもこの考えを無意識に多くの人が気づいているが中々できないことに起因しているのかもしれません。

③まとめ

まぁ、この映画は3時間あって半分以上は快楽を求めるシーンで見るに耐えないものもあったのですが、映画を観終わるとビッグになってやるぞ!っていう気持ちになりました。

何か社会に不満を抱えていたり、自信を無くしてしまっていたり、ムラムラしている人にはおすすめの映画です(笑)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?